これまで膨大数読んできた短編小説アンソロの中で、飛び抜けて完成度が高い。
本当に傑作揃い。
特にまだ売れっ子になる前の作家を別のジャンルで使っていることが、編集者の先見の明の凄さを如実に表している。
その辺りも、他とは一味も二味も違う。
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零時の犯罪予報 (講談社文庫 に 6-52 ミステリー傑作選 46) 文庫 – 2005/4/15
六時間後に君は死ぬ,都市伝説パズル,地底に咲く花,殺しても死なない 他
- 本の長さ554ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/4/15
- ISBN-104062750538
- ISBN-13978-4062750530
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/4/15)
- 発売日 : 2005/4/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 554ページ
- ISBN-10 : 4062750538
- ISBN-13 : 978-4062750530
- Amazon 売れ筋ランキング: - 900,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月12日に日本でレビュー済み
2005年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高野和明のファンというだけですぐに買いました。なのでまだ彼の作品しか読んでいません。
「13階段」では、何が正義で何が正しく、人が人を裁くということを真剣に考えさせられました。
「グレイブディッガー」では、ハラハラドキドキ、息もつかせぬ逃走劇を楽しませてもらいました。
「K・Nの悲劇」では、目に見えない憑依という恐さに鳥肌がたち、次のページをめくる手が重かったのを思い出します。
「幽霊人命救助隊」では、個性溢れる4人が時には真剣に、時にはいい加減にやりながらも自殺しそうな人達を救っていっている姿がコミカルでおもしろかったです。
「2つの銃口」では、最後のどんでん返しにまんまとしてやられました。
で、この本に納められている
「六時間後に君は死ぬ」について・・・
57ページの短編ということで、どんな仕掛けがあるのかな?とワクワクして読んだのですが、残念ながら結末が読めてしまいました。突然、声をかけられた男性から「6時間後に君は死ぬ」と言われ、一気に盛り上がっていくのかな?と思ったけどそうでもなかったです。最後のどんでん返しも想定の範囲内でした。たしかにおもしろくて読みやすかったのですが、もう少しパンチがほしかったです。
とはいえ、高野さんのファンなので彼の作品が読めるというだけでうれしかったので星を4つにしました。
「13階段」では、何が正義で何が正しく、人が人を裁くということを真剣に考えさせられました。
「グレイブディッガー」では、ハラハラドキドキ、息もつかせぬ逃走劇を楽しませてもらいました。
「K・Nの悲劇」では、目に見えない憑依という恐さに鳥肌がたち、次のページをめくる手が重かったのを思い出します。
「幽霊人命救助隊」では、個性溢れる4人が時には真剣に、時にはいい加減にやりながらも自殺しそうな人達を救っていっている姿がコミカルでおもしろかったです。
「2つの銃口」では、最後のどんでん返しにまんまとしてやられました。
で、この本に納められている
「六時間後に君は死ぬ」について・・・
57ページの短編ということで、どんな仕掛けがあるのかな?とワクワクして読んだのですが、残念ながら結末が読めてしまいました。突然、声をかけられた男性から「6時間後に君は死ぬ」と言われ、一気に盛り上がっていくのかな?と思ったけどそうでもなかったです。最後のどんでん返しも想定の範囲内でした。たしかにおもしろくて読みやすかったのですが、もう少しパンチがほしかったです。
とはいえ、高野さんのファンなので彼の作品が読めるというだけでうれしかったので星を4つにしました。
2014年9月13日に日本でレビュー済み
短編推理小説も色々だ。リズム、カラーが作家によって大きく異なる。だから、好みの作家のリズムを見つけるとホッとする。私は池井戸潤氏の短編が読みたくてこの本を読んだ。一通り目を通した。久しぶりの推理小説だから、作家がどの様にこちらの期待を裏切って呉れるのかを楽しんだ。
やはり、贔屓する訳ではないが、私には池井戸潤氏の“銀行狐”が読んでいて場面がアニメの様に脳裏に浮かび易い。前職と言う事は読者の脳内アニメーションをここまで容易くするか、と驚いた。銀行の事は良く知らないが、私の知人も銀行再編で銀行を飛び出し、新天地を見つけた。合併した強社の方の銀行はエリート揃いで有名な処だ。
人と人が居る処、必ず軋轢も有れば、絆が深まる事もある。しかし、歯車が噛み合わないと絆の方は全く深まる事は無く、只、溝だけが深くなるものだ。著者の銀行と言う組織に対する愛着とその逆の感情が見え隠れする。
他の作家さんのものも9点あって読んでいて面白いが、必ずしも後味が良い、と言う訳ではない。どうも私は後味に何か残るのは苦手だ。後味とはその作家さん独自のリズムやテンポの余韻なのだろうか。
やはり、贔屓する訳ではないが、私には池井戸潤氏の“銀行狐”が読んでいて場面がアニメの様に脳裏に浮かび易い。前職と言う事は読者の脳内アニメーションをここまで容易くするか、と驚いた。銀行の事は良く知らないが、私の知人も銀行再編で銀行を飛び出し、新天地を見つけた。合併した強社の方の銀行はエリート揃いで有名な処だ。
人と人が居る処、必ず軋轢も有れば、絆が深まる事もある。しかし、歯車が噛み合わないと絆の方は全く深まる事は無く、只、溝だけが深くなるものだ。著者の銀行と言う組織に対する愛着とその逆の感情が見え隠れする。
他の作家さんのものも9点あって読んでいて面白いが、必ずしも後味が良い、と言う訳ではない。どうも私は後味に何か残るのは苦手だ。後味とはその作家さん独自のリズムやテンポの余韻なのだろうか。