プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥990¥990 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥97¥97 税込
配送料 ¥240 6月16日-18日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
サンプル サンプル
マレー鉄道の謎 (講談社文庫 あ 58-12) 文庫 – 2005/5/13
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ544ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/5/13
- 寸法10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- ISBN-104062750775
- ISBN-13978-4062750776
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/5/13)
- 発売日 : 2005/5/13
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 544ページ
- ISBN-10 : 4062750775
- ISBN-13 : 978-4062750776
- 寸法 : 10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,111位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
今回は”密室”。それも、ドアには鍵やチェーンがかかっていた、というわけではなくガムテープの目張り。それほど強固な戸締まりとも思えませんが、よく考えたら立派な密室です。だって、外から窓やドアの内側にテープで目張りなんてできないでしょう?
最初は被害者が自殺したのでは?と思われますが、第2の殺人が起きて、両方とも他殺ということになり・・・今回は海外で休暇中の火村センセとアリス、タイムリミットがあるのです。今までのように、ゆっくりとトリックを考えている場合ではありません。
殺人事件の犯人を捜すとき、どのように、どうやって、ということを考えるのはもちろんですが、どうして?というのも重要なファクターになりますが、今回はなかなかそれが浮かび上がってきません。
最後まで読んで「動機が弱すぎるのでは」と思われる読者もいるかもしれませんが、もしかしたら、人が人を殺すには、それほど強固でドラマティックな動機などないのかもしれません。突き詰めていけば、二人の会話にも出てくるように「悪」というもの自体を解明しなければ解けない謎のような気がします。
何はともあれ、タイムリミットぎりぎりで事件が解決したときには読んでる私もほっとしました。ふむふむ、こんな密室の作り方もあるんだ、と感心しました。だって、外側からテープで目張り、なんて素人の私にはどうやってもわからなかったから。
いつもながらの二人の会話も十分楽しめました。
事件の背景となっている過去の出来事や犯人に関しては、予想しやすいのではないだろうか。
トレーラーハウスの「目張り密室」という特異な設定をうまく活かした密室トリックは、読者には予測しにくいものではあるが、斬新で面白い。ワンフーの遺体がキャビネットの中に入れられた理由にも納得。
3つの殺人のそれぞれの動機が焦点となるが、津久井殺しの動機が面白い。電話に関するある錯誤も、海外旅行中の事件という特質がうまく使われていて、面白い。
有栖川と火村のヘンテコな会話で笑わせてくれたら、次はトレーラーのなかで起こる目張り密室殺人。それから連鎖する事件―。
本家エラリー・クイーンにも劣らない、しかしながら有栖らしい本格推理ともいえる。
今まで短編がほとんどであった有栖版「国名シリーズ」だったが、580ページ長編という大作なので、いままで短い推理ものに満足できなかった読者でも楽しめると思う。
火村と有栖川が論理的推理を組み立て、火村が最後でドーンと某セールスマンのように真相を明かす。
ジョン・ディクスン・カー×エラリー・クイーン×アガサ・クリスティ×有栖川有栖÷X=「マレー鉄道の謎」になる、と著者はあとがきで言っているが、自分はX=4である、思える。
有栖川先生の本にしては、読むの時間がかかってしまいました。
でも、火村、アリスのやりとりは面白くて楽しかった。
火村&有栖川が、異国を舞台に限られた滞在時間で事件の謎を追うストーリーがおもしろかったです。
人はなぜ殺すのか、殺人者は皆「悪」なのか、とおなじみの会話を交わす犯罪社会学助教授の火村と小説家(兼助手)のアリス。その2人が旅先で「密室」に出くわし、それを発端に起きた連続殺人事件に巻き込まれます。
今回は旅先での事件、ということで帰国までのタイムリミットもあり火村は焦ります。それでも落ち着いて読める小説にできあがっているのは有栖川氏らしいというべきでしょうか。推理にはお決まりのアイテムも続々と登場:
密室 ダイイングメッセージ 屋敷 使用人(しかも若くて美人) 頭のキレる探偵 間抜けな探偵助手
後ろ髪を少し引かれる寂しい物語の終盤で、冒頭での火村&アリスの会話が頭を反芻します。氏の尊敬する三大巨匠を意識して書いたらしいだけあって、久しぶりに古風な「本格推理」を読んだ気分になれた作品です。
マレーシアの美しい情景も伝わってきて、本片手にふらりと旅に出たくなりました。
マレー半島のリゾートで起こる、密室&連続殺人。
トリックは、よく練られているもので、感心してしまった。
本格ものが好きな人には、お薦め。
ただ個人的に江上シリーズの方が、登場人物のやり取りなど面白くて好きなので、マイナス星一つ。
私は多少縁があり、他の方よりはよく知っているつもりなのですが、題名にマレーシアに関連するものがあるとついつい反応してしまいます。ということで本作を図書館で発見し、読んでみた次第です。
そもそも本作は推理小説のなかでも新本格と呼ばれる部類の作品とのこと。ありていに解釈させて頂くと、ずばり謎解きを楽しむ部類の小説だと思います。その点で言えば、なかなか面白かったです。売れない推理作家の有栖川有栖が、犯罪心理学者の火村を連れだって旅行先のマレーシアはキャメロン・ハイランドで密室殺人事件に遭遇する。さらに事件を追ううちに起こる連続殺人事件と、これらの背後で起こっていた過去の事件が徐々に明らかに。滞在期間が限られる中で火村と有栖川がこれを見事に解決する、といったものでした。
本作に特色を求めるとするならば、未知なる国マレーシアの情報をより理解しやすい形で吸収できることが挙げられます。
よくあるマレーシアの紹介ですとペトロナスタワー(都庁のような二本立てビル。日本のハザマがその一部を竣工)とかKLIA(故黒川紀章氏が設計)が来ます。7割以上はこんな感じ。ところが本作はより玄人好み。マレー鉄道(タイから陸路でマレーシア・シンガポールへと接続)、イポー(首都クアラルンプールから車で2時間ほどの小都市。ホワイトコーヒーやチキンライス、もやしが有名)、さらには紅茶や野菜の産地として有名なキャメロン・ハイランドなどが出てきます。このあたりは知らない人にはへーという学びになるでしょうし、知っている人はそうそう、という反応かもしれません。
また、ジム・トンプソンのことが触れられている点も陰謀論が好きな私としては評価が高いところです。彼はCIA(の前身)のエージェントであったものの、戦後タイでシルクを商い、財をなしました。ところが、休暇で訪れたマレーシアのキャメロン・ハイランドで忽然と姿を消し、以来消息不明です。当時森に潜んでいた共産ゲリラに殺害されたという説をよく聞きます。
他方、ちょっと不満な点もありました。ムスリムと華僑文化の理解です。先ずネーミング。本作中で殺害されるワンフー・ビン・リムと妹のシャリファ。彼らの父が酒飲み医者のドクターリム。このリム(林?)は広東系のよくある名前なのですが、Bin~(~の息子)のネーミングは基本ムスリムだけです。ついでに言えばシャリファというのもムスリムの女性の名前。この一家がムスリムだとすればお父さんが戒律を平気で犯すという家庭になり、ある意味(物語と言えども)マレーシアのムスリムを侮辱しちゃっているような記述になりますし(大っぴらに酒を飲むムスリムはいません)、この一家が普通の中華系だとするとネーミングからして理解が不十分という事になります。
厳しいこと言うなよ、そういうこと言っていると面白さが半減するじゃん、とか言われそうですが、そうです笑 ごめんなさい。ただ、知っている人にとっては結構基本的な事でもあり、読む気がそがれてしまう可能性があります。
・・・
ということで、文化的背景を無視して推理小説として純然と読めば楽しめます。他方、マレーシアに関連したものを読みたいので読もうというのであれば、マレーシアを殆ど知らない、あるいはあまり知らないという方にはお勧めできません。妙な誤解をする可能性があります。ある程度知っている方には、本作が誤謬を含むことを前提に楽しく読んでもらえればと思います。