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発火点 (講談社文庫) 文庫 – 2005/9/15

3.4 5つ星のうち3.4 30個の評価

あの夏、なぜ父は友人に殺されたのか

12歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に1人で生きてきた。親を殺された者を見る、好奇の視線に抗うように。あの夏に何があったのか。なぜ父は友人に殺されたのか。21歳の今、敦也はなくした9年を埋めるために再び故郷を訪れる。胸に迫る衝撃の真相。著者の心情が強く投影された、魂の軌跡。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2005/9/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/9/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 576ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062751992
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062751995
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 30個の評価

著者について

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真保 裕一
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1961年生まれ。91年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。96年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をW受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『ブルー・ゴールド』(ISBN-10:402250787X)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
30グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2003年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 何故か真保裕一という作家の作品は、ぼくにとって好悪がはっきりしているところがある。『奪取』や『ホワイトアウト』など、娯楽性を追及した作品はドライに楽しめる部分があるのと、その道具立てや下準備にすごく感心したくなるところがあって、そういう部分でのプロ的な職人芸としての小説作りは大変に好きな部分である。
 一方で『奇跡の人』『密告』などのどちらかと言えば深刻で暗く、煮え切らない主人公が腹の中に、ほの熱い塊のようなものを抱えつつ、どろどろと悩む内面形のストーリーとなると、途端に投げ出したくなる。
 そもそもスーパーマンではなく小市民的な人間の造形に長けた作家だ。タフな悪党やでかい組織を相手に、いわゆるフツーのどこにでもいそうな人が大活躍したり意地を見たりする作品を書かせると、これはもう天下一品である。だからこそそういう作家がそういう主人公の内面に向かうと、何だかいろいろなものが萎縮する方向に向かい出すイメージでいっぱいになるのだ、ぼくは。
 だからこの『発火点』のような作品はぼくは好きではない。文章力はついたし確かに巧い表現だなあと感心する部分はある。それでもこの主人公のように、青臭く、悩み、弱く、惚れた女性たちとしっかりとコミュニケーションも取れないでいる青年の日常を見ていると、その過去がいかに大層なものであろうと、ほとんど特殊な物語であるかのように思え、感情移入し難くなってくるのだ。
 父が昔ある男に殺された。その謎は何であれ、その思い出を葬るに葬りきれず自分ばかりが曲がって生きてきた。まっとうに生きることができず、職を転々とし、人間同士のつながりを持ち切れず、ずれてきた。そういう主人公が、出所してきた父の親友兼殺人犯と再会する。女性たちと出会い、別れ、またいろいろなものに飢えてゆく。
 
 ある意味よくできた青春再生への物語のようであるが、いったいそんなものをぼくは読みたいだろうか、と疑問に思わせられる。作者の真面目さが負担になるようなところがいやなのは、真保という作家が違う種類の小説でぼくを楽しませてくれたからである。どうも苦手だ。美しく、巧いロマンではあると思うけれどもどうもぼくには……。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年11月12日に日本でレビュー済み
万人には受けないことは理解できますが、私には自分が生まれてきた幸せ、そして両親の想いを感じる本でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年5月18日に日本でレビュー済み
主人公の捻くれっぷりと自己中ぶりに読んでてイライラしました。
被害妄想ぎみの考えに、何か都合悪いことがあると聞く耳を全く持たなくなる。
電話も出ない留守電も聞かない、なにか気に食わないことがあるとすぐにキレる。ヒステリックな女かと。

そんな主人公でもイケメンらしく女が寄ってくる。女も女だと思う。この主人公のどこに惹かれるのか全くわからない。
そんなウジウジした似たような描写が長い長い。

ミステリーの部分も伏線をこれでもかとなぞりますが、真相が明らかになっても説得力が薄い。
そして解明されない伏線も多い。夢を語らない理由は?父親といた女性は結局誰?
事件が起こった背景もそんなことで?という感じ。

ラストの描写もモヤっとします。
2017年1月10日に日本でレビュー済み
主人公の「俺」は子供のころに父親を殺された。以来、周りの人間に特別扱いされることにいらだちを覚えている。高校を卒業し、正社員になるのだが、不満が出てきてすぐに辞めてしまう。その後は定職に就かず、フリーターとして過ごす日々。

父親を殺したのは、沼田静夫という、父の同級生だった。

現在の「俺」の様子と過去の出来事が交互に語られる。そして「俺」は、沼田が釈放されたことを知る。

読んでいると、疑問が出てくる。なぜ主人公は父親を殺した沼田を「あの人」と呼ぶのか。殺人事件の真相はどういうものなのか。

父親が殺された、という過去のために「俺」の人生は全てがうまくいかない。少なくとも、本人はそう思っている。

「俺」はいつまでも、12歳の時のあの事件にこだわっているのだ。
そして9年が経ち、彼は再び故郷を訪れる。

普通のミステリーやサスペンスではなく、純文学に近い作品である。しかし、最後に事件の真相が明かされるので、一種のホワイダニット小説と考えることもできる。

事件の真相が明らかになっても、あまり意外な真相ではなく、驚きもショックもない。

この小説は、21歳の若者の葛藤と成長を描いた物語、と思って読んだほうがいいだろう。
2013年6月10日に日本でレビュー済み
万人向けはしないでしょう。それは認めます。しかし私にはどストライクな上,出逢えて感謝な作品となりました。自分ではなく家族からもたらされた環境からの苦しみに,大人になっても引きずられている人には是非ご一読をお勧めしたいです。少なくとも私は相当救われました。真保裕一さんに深く感謝致します。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 父親が殺害された経験を持つ主人公の成長物語。と一言で言い切れない作品。むしろ主人公の成長の過程を通して、自分自身のずるさや弱さについて思わず考えさせられる、そんな『痛い』小説といえるかもしれない。また、家族の成り立ちについても、思わず考えさせられてしまう。家族とは『血』だけでつながっているわけではないのだろう。昨今の社会の情勢など、そして何より自分の家族を顧みたとき、この小説から家族それぞれに対してさまざまなメッセージが発せられているように感じられた。今、『家族って…』と考えているあなた、この本はあなたへのメッセージで満ちてあふれている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年11月9日に日本でレビュー済み
眉間にシワが寄ります。読み辛くて。
途中で読むのを止めようと思った唯一の小説。読んだけど。
長ったらしく語っているワリには、主人公の性格がよくわからない。
本当の犯行理由に「なるほど」と思わせるものが何も無い。
そして、この終わらせ方は何?
最初から最後まで、登場人物の姿も、景色も、何も見えて来ない、内容が薄い小説。
これが超傑作ミステリーだと言わんばかりに陳列していた本屋さんを恨みます。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月3日に日本でレビュー済み
とにかくうだうだと長い…そして主人公の性格がとことん合わない…(笑)
最後の方はもしかしたらここでどんでん返しが…と期待したのだがそういうこともなく。
裏表紙の要約とタイトルに惹かれたのだが期待はずれでした。