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照柿(下) (講談社文庫) 文庫 – 2006/8/12
高村 薫
(著)
『マークスの山』に続く 合田刑事第2幕
「こんな人生、もう嫌なの」
その瞳が、2人の男を狂わせる。
難航するホステス殺害事件で、合田雄一郎は一線を越えた捜査を進める。平凡な人生を17年送ってきた野田達夫だったが、容疑者として警察に追われる美保子を匿いつつ、不眠のまま熱処理工場で働き続ける。そして殺人は起こった。暑すぎた夏に、2人の男が辿り着く場所とは――。現代の「罪と罰」を全面改稿。
「こんな人生、もう嫌なの」
その瞳が、2人の男を狂わせる。
難航するホステス殺害事件で、合田雄一郎は一線を越えた捜査を進める。平凡な人生を17年送ってきた野田達夫だったが、容疑者として警察に追われる美保子を匿いつつ、不眠のまま熱処理工場で働き続ける。そして殺人は起こった。暑すぎた夏に、2人の男が辿り着く場所とは――。現代の「罪と罰」を全面改稿。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/8/12
- ISBN-10406275259X
- ISBN-13978-4062752596
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商品の説明
出版社からのコメント
1953年、大阪に生まれる。国際基督教大学を卒業。商社勤務を経て、'90年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。'93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、『マークスの山』で直木賞を受賞。'98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。他に『神の火』『わが手に拳銃を』『地を這う虫』『晴子情歌』、最近著に『新リア王』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/8/12)
- 発売日 : 2006/8/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 406275259X
- ISBN-13 : 978-4062752596
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,177,205位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953(昭和28)年、大阪市生れ。
1990(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1993年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。2010年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞する。他の著作に『神の火』『照柿』『晴子情歌』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初、詳細すぎるように思える長々とした著者の描写は、しかし主要な登場人物の輪郭を確実に脳裏に付着させるために必要なことだった。これを読後の充実感の中でまず思ったことだ。その面影は、だから容易に消えず私の胸の内を温めてくれる。感動的な本である。著者の豊かな包容力を思う。
2017年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホステス殺し、飛び込み自殺、 18年ぶりに
再会した同級生。溶接工場の果てない労働者
賭博。すべてに共通しているのが
なにか?つながっているのは『色』なんです。スゴい 。特捜主任が合田雄一郎を問いつめていく?思いがけないモノとか、最後にしたためた
手紙に唯一返事を書いた、義兄の文章も
素晴らしい❗
再会した同級生。溶接工場の果てない労働者
賭博。すべてに共通しているのが
なにか?つながっているのは『色』なんです。スゴい 。特捜主任が合田雄一郎を問いつめていく?思いがけないモノとか、最後にしたためた
手紙に唯一返事を書いた、義兄の文章も
素晴らしい❗
2019年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりの息苦しさによほど途中で投げ出そうかとも思ったけれども、
最後まで読んで本当によかったと思えた、そんな作品。
終盤で一気にネタバレという名の伏線回収がカチリと決まり、
おまけにデカネタを投下して物語を計算ずくの力技で完結させた
その勢いには脱帽します。
上巻をスムーズに読めるなら何も言う事はないけど、
もし途中で投げ出したくなり、かつ、高村薫ファンであれば
終盤で合田が辻村から聴取を受ける場面から読んでみてくれ。
つまり2度読みたく作品でもある。
感性の鋭さが招いた悲劇を見事に描き切り、
ラスト、合田に対する義兄の手紙で完全ノックアウト。
気持ちよかった…
最後まで読んで本当によかったと思えた、そんな作品。
終盤で一気にネタバレという名の伏線回収がカチリと決まり、
おまけにデカネタを投下して物語を計算ずくの力技で完結させた
その勢いには脱帽します。
上巻をスムーズに読めるなら何も言う事はないけど、
もし途中で投げ出したくなり、かつ、高村薫ファンであれば
終盤で合田が辻村から聴取を受ける場面から読んでみてくれ。
つまり2度読みたく作品でもある。
感性の鋭さが招いた悲劇を見事に描き切り、
ラスト、合田に対する義兄の手紙で完全ノックアウト。
気持ちよかった…
2020年9月5日に日本でレビュー済み
上巻に続き、下巻をかなり時間をかけて読み終えました。ひとことでいえば、やや期待外れでした。主人公雄一郎をめぐって、達夫、美保子、さらに義兄など、登場人物それぞれが丁寧に描写されていました。しかし、それらが肝心の作品のテーマとかみあってきませんでした。というか、そもそもこの小説で何を描きたかったのか分かりませんでした。先に読んだ『冷血』が一本筋の通った良作だっただけに不満の残る読書体験になりました。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小食も今年は齢60歳。 人生とはいろいろなことがあるものです。 照柿を読んでいて、その点を強く感じまし
た。 良きこともあれ、悪しきこともあれ。 それが人生ではないでしょうか。 照柿にそれを見つけて、自分の
人生を改めて振り返ってみる良き機会となりました。 ありがとうございました。
た。 良きこともあれ、悪しきこともあれ。 それが人生ではないでしょうか。 照柿にそれを見つけて、自分の
人生を改めて振り返ってみる良き機会となりました。 ありがとうございました。
2018年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マークスの山・レディジョーカー・照柿までがピーク。後の作品拝読しtが、スピード感・スリリングさに欠ける。
2022年12月18日に日本でレビュー済み
①爽やかとは言い難い結末。行場のない殺人。追い込まれると人間は罪を犯す。女を巡る工員と刑事。やるせない思いが去来する。人間ドラマを書かせたら著者の右に出る作家はいないのではないか?
それぐらい良く描けている。
映画やドラマの題材としても最適だ。
お勧めの一冊だ。
それぐらい良く描けている。
映画やドラマの題材としても最適だ。
お勧めの一冊だ。
2007年11月22日に日本でレビュー済み
文庫化に際し大幅な加筆修正がなされているのだが、単行本を読んだのがかなり以前であったので初読のつもりで読んだ。しかも、高村薫の作品は軽い気持ちで読むことができるような内容ではないばかりではなく、著者自身も読者に居住まいを正して読めと言っているような気がしてならないので、気合を入れて読んだ。
重苦しい。暗い。救いようがない。そんな言葉ばかりが浮かんでくる。硬質な文体と相俟ってその世界に引きずり込まれていく。ストーリーは覚えているはずなのに本を閉じることができずに、ほぼ徹夜で上下巻を読み終わってしまった。
高村薫は自身の作品をミステリーではないしそれを書いているつもりもないと語って(書いて?)いる。では、どのジャンルなのかと考えてみても思いつかない。純文学の色合いも濃いがストーリー物として読んでもイッキ読みが可能な作家だ。高村薫とはジャンル分けすることのできない孤高の存在なのかもしれない。
それにしても「照柿」というタイトルは素晴らしい。これは著者の造語ではなく日本の伝統色の名前だが、作品全編を通じる色彩と熱を見事に表している
重苦しい。暗い。救いようがない。そんな言葉ばかりが浮かんでくる。硬質な文体と相俟ってその世界に引きずり込まれていく。ストーリーは覚えているはずなのに本を閉じることができずに、ほぼ徹夜で上下巻を読み終わってしまった。
高村薫は自身の作品をミステリーではないしそれを書いているつもりもないと語って(書いて?)いる。では、どのジャンルなのかと考えてみても思いつかない。純文学の色合いも濃いがストーリー物として読んでもイッキ読みが可能な作家だ。高村薫とはジャンル分けすることのできない孤高の存在なのかもしれない。
それにしても「照柿」というタイトルは素晴らしい。これは著者の造語ではなく日本の伝統色の名前だが、作品全編を通じる色彩と熱を見事に表している