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実録・老舗百貨店凋落 〈流通業界再編の光と影〉 (講談社文庫) 文庫 – 2006/2/16
北海道新聞取材班
(著)
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/2/16
- ISBN-104062753308
- ISBN-13978-4062753302
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/2/16)
- 発売日 : 2006/2/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4062753308
- ISBN-13 : 978-4062753302
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,146,804位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
卒業論文に参考文献として使用するために買いました。状態がとても良く、満足してます。
2007年1月19日に日本でレビュー済み
いつの時代も永遠なるものは存在しない。
百貨店中心から、郊外型大規模店、駅中心の開発、そして巨大資本による買収・提携。
企業を取り巻く環境が厳しいことを痛感する。
本書では、今井家の跡取り社長の解任後を引き継いだ経営陣の、悪戦苦闘振りがリアルに描かれている。
自治体の動きも、この老舗企業に対する道の愛着、信頼、誇りみたいなものを感じる。同時に北海道経済の閉塞感、どうしたら良いのか考えあぐねている様が伝わってくる。
建て直しは図れずとも、苦境の中で出してきた結論や丸井今井の看板に対する思いは、後進達に受け継がれて欲しいところだ。
百貨店中心から、郊外型大規模店、駅中心の開発、そして巨大資本による買収・提携。
企業を取り巻く環境が厳しいことを痛感する。
本書では、今井家の跡取り社長の解任後を引き継いだ経営陣の、悪戦苦闘振りがリアルに描かれている。
自治体の動きも、この老舗企業に対する道の愛着、信頼、誇りみたいなものを感じる。同時に北海道経済の閉塞感、どうしたら良いのか考えあぐねている様が伝わってくる。
建て直しは図れずとも、苦境の中で出してきた結論や丸井今井の看板に対する思いは、後進達に受け継がれて欲しいところだ。
2012年2月21日に日本でレビュー済み
道民が「丸井さん」と「さん付け」で呼ぶほど
親しみを抱いてきた北海道の老舗百貨店の凋落を描いた良書。
確かに、企業に「さん」を付けて呼ぶことはふつうはない。
でも、地元のお店に「さん」を付けることはあると思う。
だからこの「さん付け」は、「地元密着感」から生じる
親近感からきているのではないかと感じた。
そうすると、身の丈を超えて業容を拡大し、
さまざまに支店を広げ始めた時点から「さん」感が薄れていき、
この百貨店にとってはそれが凋落の入り口だったのだろう。
それとは別に、
百貨店という業態自体の困難さが見えて興味深い。
特に知識のない一消費者としての意見でしかないが、
自分はほとんど百貨店を使わないし、
百貨店のどこに未来があるのか、よくわからない。
想像力が足りないのかもしれないが、
業界の皆さんは、どんな未来を描いているのだろう。
本の中に、百貨店が存在するためには
その街に、オフィス街たる「丸の内」、
専門店街たる「銀座」、歓楽街たる「歌舞伎町」が必要という
エアドゥ副社長のコメントがあった。説得的だと思った。
3つが揃う都市は、日本には東京・大阪・名古屋の三大都市、
そして札幌・仙台・広島・福岡の7都市しかないという。
そういった街の「深度」のようなものが基盤としてあれば、
百貨店が存在できる可能性があるとは思う。
でも、小さな地方都市にも百貨店はある。
旅行の際に立ち寄ったりすると、
たいがい、無残とさえいえるような状況である。
客も少なく店員も手持ち無沙汰で、
撤退した店舗のスペースががら空きになっていたりして、
いるだけで気分が沈んでくるような感覚がある。
七都市の論理からいけば、そういうところには、
本当は百貨店は存在することはできなかったのではないかと思う。
もちろん、進行してしまった街の機能の郊外化、
中心市街地の空洞化も百貨店業界には深刻な打撃だろう。
今後高齢社会化がいっそう進み、
街の機能の集約化のようなことが進めば、
それをてこにしてどのようにか再生する可能性があるのか、
注目していきたい。
親しみを抱いてきた北海道の老舗百貨店の凋落を描いた良書。
確かに、企業に「さん」を付けて呼ぶことはふつうはない。
でも、地元のお店に「さん」を付けることはあると思う。
だからこの「さん付け」は、「地元密着感」から生じる
親近感からきているのではないかと感じた。
そうすると、身の丈を超えて業容を拡大し、
さまざまに支店を広げ始めた時点から「さん」感が薄れていき、
この百貨店にとってはそれが凋落の入り口だったのだろう。
それとは別に、
百貨店という業態自体の困難さが見えて興味深い。
特に知識のない一消費者としての意見でしかないが、
自分はほとんど百貨店を使わないし、
百貨店のどこに未来があるのか、よくわからない。
想像力が足りないのかもしれないが、
業界の皆さんは、どんな未来を描いているのだろう。
本の中に、百貨店が存在するためには
その街に、オフィス街たる「丸の内」、
専門店街たる「銀座」、歓楽街たる「歌舞伎町」が必要という
エアドゥ副社長のコメントがあった。説得的だと思った。
3つが揃う都市は、日本には東京・大阪・名古屋の三大都市、
そして札幌・仙台・広島・福岡の7都市しかないという。
そういった街の「深度」のようなものが基盤としてあれば、
百貨店が存在できる可能性があるとは思う。
でも、小さな地方都市にも百貨店はある。
旅行の際に立ち寄ったりすると、
たいがい、無残とさえいえるような状況である。
客も少なく店員も手持ち無沙汰で、
撤退した店舗のスペースががら空きになっていたりして、
いるだけで気分が沈んでくるような感覚がある。
七都市の論理からいけば、そういうところには、
本当は百貨店は存在することはできなかったのではないかと思う。
もちろん、進行してしまった街の機能の郊外化、
中心市街地の空洞化も百貨店業界には深刻な打撃だろう。
今後高齢社会化がいっそう進み、
街の機能の集約化のようなことが進めば、
それをてこにしてどのようにか再生する可能性があるのか、
注目していきたい。
2006年3月21日に日本でレビュー済み
本書では抑えられた筆致で、北海道の百貨店「丸井今井」(駅のそば
の丸井とは別の企業)の創業から破綻、再生へ向けた動きが描かれてい
ます。
破綻の直接の原因は同族経営で選ばれた4代目社長の多角化が裏目
に出たことですが、そもそも百貨店業界自体が抱える問題(長期低落
傾向)や北海道の経済状況等も遠因となっています。本書ではそれら
についても触れられています。
私は「丸井今井」自体全く知らなかったのですが、本書を読む上では
妨げにならず、凡百の小説よりも余程面白く読むことができました。
なお、本書は文庫書き下ろしであり、よくあるように単行本出版から
数年を経ての文庫化ではないため、よりタイムリーな内容となっている
点も好感が持てます。
の丸井とは別の企業)の創業から破綻、再生へ向けた動きが描かれてい
ます。
破綻の直接の原因は同族経営で選ばれた4代目社長の多角化が裏目
に出たことですが、そもそも百貨店業界自体が抱える問題(長期低落
傾向)や北海道の経済状況等も遠因となっています。本書ではそれら
についても触れられています。
私は「丸井今井」自体全く知らなかったのですが、本書を読む上では
妨げにならず、凡百の小説よりも余程面白く読むことができました。
なお、本書は文庫書き下ろしであり、よくあるように単行本出版から
数年を経ての文庫化ではないため、よりタイムリーな内容となっている
点も好感が持てます。