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ダーク (下) (講談社文庫) 文庫 – 2006/4/14
購入オプションとあわせ買い
姦淫、強欲、そして殺人。
でも罰は絶対に受けない。
「朴美愛(パクミエ)」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。偽ブランド品を手がける現地の男と即座に愛人契約を結ぶが、彼は自分の身代わりとなって撃たれ下半身の自由を失ってしまう。深い愛情で結びついた二人は復讐を決意した。覚醒剤、レイプ、殺人。善悪を超えて世界を圧倒する壮絶な魂の遍歴。
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/4/14
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104062753863
- ISBN-13978-4062753869
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商品の説明
出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/4/14)
- 発売日 : 2006/4/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4062753863
- ISBN-13 : 978-4062753869
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 138,516位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
題名の通りダークで暗いですが、わりと飽きずに読めました。それにしてもトモさんの変貌も凄かったな。
シリーズを読んでから読むことをお勧めします。特に「顔に降りかかる雨」は。
もう何というか、落ちるところまでは落ちる、と言う感覚。
行き着くところまで行くであろう。。。そしてその行き着くところは「死」、を予感させながら、ひたすら破滅へと進もうとするストーリー。
著者の筆力で、それでもぐいぐいと引っ張られていって、あぁ、自分もミロの死を受け入れようとしているのか、と絶望しつつ。
本編と関係ないところに、もちろん、多くの人生があるわけで、その多くの別であったはずの人生が、どこかで交錯し、本編の行く先も、ミロも行く先も大きく変えていく。
絶望の中の、かすかな希望。
あぁ、救われたのかなぁ、自分も、と言う安堵感がかすかに広がった。
古い言葉だが、捨てる神あれば拾う神あり。
そうして、また次への希望がわいてきた。次に進まなくてはならないのは、またしんどいことなんだけど。
そこで徐との新たなる生活が始まるが、追っ手の魔の手が忍び寄る・・・
運命に翻弄される中、なんとか生きながらえるミロ。
登場人物達を含めて、どのような結末を迎えるのか・・・
結末は賛否両論あると思うが、ひとまず長い物語が終わった。
「東京島」の時も感じたが、著者の作品は読むのにエネルギーを使う。
ミロシリーズにしないで、独立した物語にしても変わらない気がしました。ミロシリーズでこれをした意味は私には感じられませんでした。OUTあたりに作風が似ていた気がします。
釜山に逃亡する。海雲台やチャガルチ市場、そしてその近く
にある山の上の街まで、作者は釜山を良く調べているという
印象を受けた。ソウルでも、観光客であふれた明洞ではなく、
梨泰院をミロの隠れ家にするなど、渋いですね。
この作品が面白いかというと、決して面白くはない。馳星周
の書く暗黒小説のように、引きずり込まれるような「何か」が
ある訳ではない。それは、読者の頭の中に、シリーズ物とし
てのミロのイメージが固まってしまっており、本作のミロには
違和感を持ってしまうからでは無いだろうか。
作者はそんなイメージを払拭したかったのかも知れない。そ
れ故に、ミロはあくまでも悪辣に、友部や久恵は人間の汚い
部分を強調されて描かれる。
ちなみに、盲目の久恵と暮らす善三と、下半身不随になった
徐に寄り添うミロは、血は繋がってなくとも、やはり親子だと
感じた。
終盤、友部が、悪い夢を見ていたのかも知れない、と言うくだ
りがあるが、全ては悪夢で、目が覚めれば新宿で私立探偵を
続けているミロがいるのかも知れない。
もっとも、それに対するミロの返答は、「あれは現実そのもの
で、あなたは本当は悪い人なのよ」というものであったが。
私は著者のファンだが、彼女の作品を理解できているかといえば自信がない。登場人物達に共感できるのかと聞かれれば、“わかりません”としか答えることが出来ないだろう。それでも、読んでしまうのは作品全体を覆う異様な負の迫力。そして、登場人物がどこまで堕ちていくのだろうという野次馬的興味を抱きながら読んでいるのも否定できない。
解説にもあるが、この作品はすでにエンタテイメントとはいえない。まがりなりにも今までの作品では事件を解決してきたミロは、ここでは、加害者であり破壊者である。シリーズで重要な位置を占めていた人物も登場するが、彼らとミロの間には、怒りと打算そして裏切りしか存在しない。そこまでやるのか、という展開の連続である。ラストシーンでさえ新たな破滅への幕開けか、と思えてならない。
タイトルのとおりの世界がこの作品には描かれている。ここまで徹底されると、一読者にしか過ぎない私は、それを受け入れるしかなかった。
何年か後に続編が書かれるのかもしれないが、その作品はこの作品を超えることはできるのだろうか、と余計な心配をしてしまう。
上下巻に分かれてはいるが、文字が大きく、1話を通してみるとそれ程の長編とも言えない物語の中で、展開が同じところをぐるぐるまわり、最後の着地点がずれてしまったような、あっけない終わり方だと思った。