これは日本社会のあり方がまさにまとめられた一冊であり、米国との比較を具体的に表現しているため、大変面白く読み終えました。
ただし、面白いだけでなく、日本が抱える問題点も浮き彫りになるため焦りを感じさせられることも事実です。
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理系白書 この国を静かに支える人たち (講談社文庫) 文庫 – 2006/6/15
毎日新聞社科学環境部
(編集)
養老孟司氏推薦!
日本人が「なぜ?」という問いかけができなくなったのは、本当の「科学する心」が失われたからではないかと思う。この本は、そのわけを解き明かしている。
日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系のすべてを初めて浮き彫りにした渾身のレポート。果たして、理系は報われているか?
<第1回科学ジャーナリスト大賞受賞>
日本人が「なぜ?」という問いかけができなくなったのは、本当の「科学する心」が失われたからではないかと思う。この本は、そのわけを解き明かしている。
日本の高度経済成長を支えながらも、文系優位の社会で、その存在がかすみがちな「理系」。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚など、理系のすべてを初めて浮き彫りにした渾身のレポート。果たして、理系は報われているか?
<第1回科学ジャーナリスト大賞受賞>
- ISBN-104062754355
- ISBN-13978-4062754354
- 出版社講談社
- 発売日2006/6/15
- 言語日本語
- 本の長さ352ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/6/15)
- 発売日 : 2006/6/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062754355
- ISBN-13 : 978-4062754354
- Amazon 売れ筋ランキング: - 300,002位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,468位講談社文庫
- - 27,945位科学・テクノロジー (本)
- - 37,328位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔本で読みましたが、引っ越しの際になくしてしまい今回のKindle化で再度入手しました。読み直すと新しい発見もありますが、やはり本を読んだ当時に感じた印象は拭いきれません。
「理系」はひとくくりには本質的に出来ません。少なくとも私が関わった国家プロジェクトクラスの事業(宇宙開発関係です)の中では明確でした。「理学」と「工学」の研究者の発想や考え方がここまで違うのかと言うことです。私は変則的ですがこのプロジェクトに「理学研究チーム」に所属しながら工学の「開発チーム」も一部兼務させて貰った関係でこの両者が本当に違うというのを目の当たりにしています。
博士を取っても全然食えずに多くのバイトをしてその隙間時間で研究せざるを得ない「理学」(博士号を取っても研究機関のPermanent職に就ける可能性は1%どころかそれ以下)と、企業の研究開発部門である程度の確率で研究職にありつける「工学」の方とでは、「理学」(とことん真理は何かと突き詰めるのがデフォルトになっている)と「工学」(企業の工学研究者は「売れるもの」だけを選別し、最終的に妥協して成果をリリースすることに何も疑問を持たないのが一般だと思います)ではそもそも根本的な哲学が違うのではないかと感じています。
例えば企業の研究所から人を介して声がかかったとしても、いざ当該人物の身上調査を細かくしてみた結果持っている博士号が「理学」だと採用側で必ずと言って良いほど「そもそもうちの研究所で使い物になるか?」ということでもめることが多いです。私の場合もそうでした。
「工学」系の博士号の人ならそういう議論が起こることはゼロとは言いませんが少ないです。私は「理学」の博士でなおかつたまたまの縁で企業の研究所に拾ってもらえたという所もあったので、同じ理系人間でも「理学」と「工学」は社会での扱われ方が根本的に違うというのを肌で感じています(その会社も間もなく定年ですが)。
自分が見てきた限りでも「理学」は社会の中で悲惨な思いをしている人が圧倒的に多い。ポスドクで苦労している理学系他学科の博士修了者達と「工学」出身ですいすいと普通に企業に就職できて「Permanent採用の研究者になる」確率が相当高い工学系との違いがあるのは偽り無しの事実です。
例えば企業研究所にいる中で、自分の個人的な知り合いで拝見させて頂いた大学の理学系学科と工学系学科それぞれの同窓会名簿を見ればある程度明確です。つまり実際に色々な大学・学科のものなどを拝見させていただいくと、博士取得して10年程度以上経つと名簿内で「消息不明者」の欄に入るのは「理学」の人が圧倒的に多いです。
その意味では「理系」と言っても「理学系」と「工学系」では世の中の扱いが全く違うのが現実です。
この本の場合、そのあまりにもかけ離れた扱いを社会から受けている「理学」と「工学」の違いを明確にした上でそれから「理系全体としてはどうか」という議論をしないと現状は分からないと思います。
ちなみに本書は単行本出版時には会社の研究所の図書にも入っていましたが、大学の理学系学科の人達に聞くと「あれは理系と言っても、社会から役立たず扱いをされている多数の理学系ポスドクの悲惨さにほとんどまともに向き合っていないから読むだけムダ」という声が返ってきます。
その意味ではやはり新聞社の努力としてはある意味画期的なところもあったかも知れませんが、問題の本質的なところ(役に立たないことをやっていると言われ社会に虐げられバイトの掛け持ちでないとまず生きていくことの出来ない「理学」と、うまく立ち回れたり人の縁があれば企業などで充分な給料を貰える可能性が高い「工学」の違い)については執筆陣の意識が残念ながら低いと思います。私自身は「理学」ですがいろいろな縁があって企業研究所におりますけれど、「理学系出身者」でそうなる人はそれこそ大学の専任教師になれる確率とそれほど変わりません。
この新聞社は今も「理系の成果」について「理学」も「工学」もどちらも分け隔て無く紙面で紹介していますので、本書出版以降に社内的に良い意味での伝統が続いているのだと勝手ながら推察します。
それならば、徹底的に改訂して同書を再度出版されるくらいの意気込みを持って頂かないと、この新聞社さんにいらっしゃる方々がそれなりに積み上げてきたことが生きてこないと思い、評価は低めとさせて頂きました。
「理系」はひとくくりには本質的に出来ません。少なくとも私が関わった国家プロジェクトクラスの事業(宇宙開発関係です)の中では明確でした。「理学」と「工学」の研究者の発想や考え方がここまで違うのかと言うことです。私は変則的ですがこのプロジェクトに「理学研究チーム」に所属しながら工学の「開発チーム」も一部兼務させて貰った関係でこの両者が本当に違うというのを目の当たりにしています。
博士を取っても全然食えずに多くのバイトをしてその隙間時間で研究せざるを得ない「理学」(博士号を取っても研究機関のPermanent職に就ける可能性は1%どころかそれ以下)と、企業の研究開発部門である程度の確率で研究職にありつける「工学」の方とでは、「理学」(とことん真理は何かと突き詰めるのがデフォルトになっている)と「工学」(企業の工学研究者は「売れるもの」だけを選別し、最終的に妥協して成果をリリースすることに何も疑問を持たないのが一般だと思います)ではそもそも根本的な哲学が違うのではないかと感じています。
例えば企業の研究所から人を介して声がかかったとしても、いざ当該人物の身上調査を細かくしてみた結果持っている博士号が「理学」だと採用側で必ずと言って良いほど「そもそもうちの研究所で使い物になるか?」ということでもめることが多いです。私の場合もそうでした。
「工学」系の博士号の人ならそういう議論が起こることはゼロとは言いませんが少ないです。私は「理学」の博士でなおかつたまたまの縁で企業の研究所に拾ってもらえたという所もあったので、同じ理系人間でも「理学」と「工学」は社会での扱われ方が根本的に違うというのを肌で感じています(その会社も間もなく定年ですが)。
自分が見てきた限りでも「理学」は社会の中で悲惨な思いをしている人が圧倒的に多い。ポスドクで苦労している理学系他学科の博士修了者達と「工学」出身ですいすいと普通に企業に就職できて「Permanent採用の研究者になる」確率が相当高い工学系との違いがあるのは偽り無しの事実です。
例えば企業研究所にいる中で、自分の個人的な知り合いで拝見させて頂いた大学の理学系学科と工学系学科それぞれの同窓会名簿を見ればある程度明確です。つまり実際に色々な大学・学科のものなどを拝見させていただいくと、博士取得して10年程度以上経つと名簿内で「消息不明者」の欄に入るのは「理学」の人が圧倒的に多いです。
その意味では「理系」と言っても「理学系」と「工学系」では世の中の扱いが全く違うのが現実です。
この本の場合、そのあまりにもかけ離れた扱いを社会から受けている「理学」と「工学」の違いを明確にした上でそれから「理系全体としてはどうか」という議論をしないと現状は分からないと思います。
ちなみに本書は単行本出版時には会社の研究所の図書にも入っていましたが、大学の理学系学科の人達に聞くと「あれは理系と言っても、社会から役立たず扱いをされている多数の理学系ポスドクの悲惨さにほとんどまともに向き合っていないから読むだけムダ」という声が返ってきます。
その意味ではやはり新聞社の努力としてはある意味画期的なところもあったかも知れませんが、問題の本質的なところ(役に立たないことをやっていると言われ社会に虐げられバイトの掛け持ちでないとまず生きていくことの出来ない「理学」と、うまく立ち回れたり人の縁があれば企業などで充分な給料を貰える可能性が高い「工学」の違い)については執筆陣の意識が残念ながら低いと思います。私自身は「理学」ですがいろいろな縁があって企業研究所におりますけれど、「理学系出身者」でそうなる人はそれこそ大学の専任教師になれる確率とそれほど変わりません。
この新聞社は今も「理系の成果」について「理学」も「工学」もどちらも分け隔て無く紙面で紹介していますので、本書出版以降に社内的に良い意味での伝統が続いているのだと勝手ながら推察します。
それならば、徹底的に改訂して同書を再度出版されるくらいの意気込みを持って頂かないと、この新聞社さんにいらっしゃる方々がそれなりに積み上げてきたことが生きてこないと思い、評価は低めとさせて頂きました。
2015年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は出版当時の科学環境部のキャップである元村有希子・毎日新聞社デジタル報道センタ編集委員のプロモーションツイートで購入した。本書の読後感は科学環境部の仕事のやり方がよく解ったということだ。この書籍を編むことで毎日新聞科学環境部の礎石ともいうべき自負の心を知った。ここでの実績は少しく育っていくこととなる。先の生命科学分野のSTAP細胞の一連の取材報道過程で同部の須田桃子記者らの活躍は元村委員ら先輩記者のスピリットが引継がれていることの体現だと思う。仕事は宇宙もあれば地味な環境問題もある。先頃、小川一・同東京本社編集編成局長が北京に滞在したが、中国の大気汚染等の環境問題が深刻であり科学環境部の記者も同行したのではと推測した。そういう意味では、科学環境記者は「この国を静かに支える人たち」と共に問題解決のためのアプローチを提起することが事実を取材報道する眼ではなかろうか。いささか内容そのもののレビューからそれたが本書が高い評価であることに何ら変わりはない。大方のご一読を薦める次第である。
2011年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、日本の自然科学教育・研究の現状をルポした理系白書3部作の1作目で、理系が日本では文系に比べて官民ともに待遇が悪いということに焦点をあてた作品だ。
具体的な数字やインタビューを示しながら、待遇の悪さ(理系は生涯年収で文系より5000万円低い)や、理系に対する偏見(社会的な常識に欠けるなどのオタクのような側面)、ポスドク問題(博士号を取得したのに就職先がない)を指摘するのは説得力がある。が、内容はそれだけではない。
理系のこだわる姿勢が、自然科学の研究などにおいては逆に有利に働くことを指摘したり、現状を打破するには文系的な側面を持ち合わせること(文理融合)が重要だと結論付けるところはかなり面白い。
例えば、日産を再建したカルロス・ゴーンが実は仏エコール・デ・ミーヌ(国立高等工業学校)出身の技術者で、「現実をねじ曲げず、ありのままに受け止めるのが理系の長所。情報を分析して、問題に優先順位をつけ、戦略を考える。理系の世界では当たり前のことだが、経営においては、これがとても大事なんです」と発言しているのを引用しているあたりがそれだ。
ただ、待遇格差についての考察は鋭くはない。本書では待遇格差の要因が「文系の王国」だからとなっているが、これでは説明になっていない。例えば、おそらく経済学的な考察からすれば、明治維新後の過度の自然科学教育が理系人材を市場に大量に供給し、労働市場で理系人材が文系人材より数が多くなるという状態を生んだために、相対的に理系人材の待遇悪くなったとも考えられる。本書は、その点の考察があまいと言わざるをえない。
こういった点から、評価はマイナス1の4とした。
ただ、この私の仮説が正しいとすれば、理系人材の待遇悪化が理系人材の理系分野への供給をさらに減らす。これは日本国内では理系人材の文系分野への進出という形で進行する。これが理系白書2の一部で取り上げられるテーマになっている。
そして、理系人材の供給減は今後は逆に理系人材の希少価値をうみ、理系人材の待遇改善をもたらすとも言えるが、問題は近年のグローバル化により労働市場は日本だけで完結していないことだ。理系白書3の一部でこのテーマも取り上げられている。
このように全体としてまとまりの良い本三部作は、自然科学のおかげで私たちは現代の豊かな生活をおくることができるということを私たちに改めて教えてくれる好著になっている。
具体的な数字やインタビューを示しながら、待遇の悪さ(理系は生涯年収で文系より5000万円低い)や、理系に対する偏見(社会的な常識に欠けるなどのオタクのような側面)、ポスドク問題(博士号を取得したのに就職先がない)を指摘するのは説得力がある。が、内容はそれだけではない。
理系のこだわる姿勢が、自然科学の研究などにおいては逆に有利に働くことを指摘したり、現状を打破するには文系的な側面を持ち合わせること(文理融合)が重要だと結論付けるところはかなり面白い。
例えば、日産を再建したカルロス・ゴーンが実は仏エコール・デ・ミーヌ(国立高等工業学校)出身の技術者で、「現実をねじ曲げず、ありのままに受け止めるのが理系の長所。情報を分析して、問題に優先順位をつけ、戦略を考える。理系の世界では当たり前のことだが、経営においては、これがとても大事なんです」と発言しているのを引用しているあたりがそれだ。
ただ、待遇格差についての考察は鋭くはない。本書では待遇格差の要因が「文系の王国」だからとなっているが、これでは説明になっていない。例えば、おそらく経済学的な考察からすれば、明治維新後の過度の自然科学教育が理系人材を市場に大量に供給し、労働市場で理系人材が文系人材より数が多くなるという状態を生んだために、相対的に理系人材の待遇悪くなったとも考えられる。本書は、その点の考察があまいと言わざるをえない。
こういった点から、評価はマイナス1の4とした。
ただ、この私の仮説が正しいとすれば、理系人材の待遇悪化が理系人材の理系分野への供給をさらに減らす。これは日本国内では理系人材の文系分野への進出という形で進行する。これが理系白書2の一部で取り上げられるテーマになっている。
そして、理系人材の供給減は今後は逆に理系人材の希少価値をうみ、理系人材の待遇改善をもたらすとも言えるが、問題は近年のグローバル化により労働市場は日本だけで完結していないことだ。理系白書3の一部でこのテーマも取り上げられている。
このように全体としてまとまりの良い本三部作は、自然科学のおかげで私たちは現代の豊かな生活をおくることができるということを私たちに改めて教えてくれる好著になっている。
2009年1月31日に日本でレビュー済み
私は小学生の頃からずっと科学者に憧れ、大学でも理系を選択した。大学院修士課程に進学して、博士課程のあまりの酷さに言葉を失った。博士課程に進学した多くの学生の進路が決まっていないのである。俗に言う、高学歴ワーキングプアと呼ばれる現象である。それだけでなく、理系研究者は成果の割にはあまり高く評価されないという現状が明らかになりつつあり、理系を志望する学生が著しく低下しているというのだ。理系白書は、報われない理系研究者の実態を実例を交えながら詳細に追っている。博士課程に進学したいと思う学生は絶対に目を通しておくべきであろう。それだけでなく、理系に進学するかどうか迷っている高校生にも読んでもらいたい一冊だ。科学技術立国日本の将来を思うとやるせなさが残った。
他にお勧めの書籍を紹介しておきます。
学歴ロンダリング (光文社ペーパーバックスBusiness)
高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
科学者たちの奇妙な日常 (日経プレミアシリーズ)
他にお勧めの書籍を紹介しておきます。
学歴ロンダリング (光文社ペーパーバックスBusiness)
高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
科学者たちの奇妙な日常 (日経プレミアシリーズ)
2016年8月22日に日本でレビュー済み
30代前半、理系修士出身者です。
本の内容は実例が多く書かれており、読みやすかったです。
淡々と語られて淡々と現状説明で終わってる印象です。
そのパターンの繰り返しなので、途中から退屈でした。
理系出身からすると、だいたい聞いたような話や実体験したようなことが多く、
現状について説明されていても、それへの打開策とかを語っているところはあまりなく、
個人的になにか新たに得るものはなかったです。
理系に対してのなにかのメッセージでもあるのかと思って読んでみたけど、
そういったものは感じ取れませんでした。
理系じゃない人が読めばいいのかな、という内容に思えました。
理系じゃない人が読んでも、理系の印象がよくなるような内容でもない気がします。
白書だからそんなものなのかな、って感じの本。
本の内容は実例が多く書かれており、読みやすかったです。
淡々と語られて淡々と現状説明で終わってる印象です。
そのパターンの繰り返しなので、途中から退屈でした。
理系出身からすると、だいたい聞いたような話や実体験したようなことが多く、
現状について説明されていても、それへの打開策とかを語っているところはあまりなく、
個人的になにか新たに得るものはなかったです。
理系に対してのなにかのメッセージでもあるのかと思って読んでみたけど、
そういったものは感じ取れませんでした。
理系じゃない人が読めばいいのかな、という内容に思えました。
理系じゃない人が読んでも、理系の印象がよくなるような内容でもない気がします。
白書だからそんなものなのかな、って感じの本。
2007年12月21日に日本でレビュー済み
平時における理系のあり方だけを議論しても片手落ちではないのか?戦争の片棒担ぎをしないように有事の際の理系のあり方についても取り上げて欲しかった。