戦時若者たちが限りなく死に近い確率で出陣するという今では愚かなとしか言いようのない戦争を
日本人は経験している。特攻隊然り、この人間魚雷回天しかり。まだ人生の楽しみのほんの少し
しか知らない若者たちがまさに理不尽な形で死を要求され、自分なりに納得するように努める様は
いつ読んでも、いつ観ても涙が止まらない。この作品でも高校野球の優勝投手で、大学野球のスター
投手である並木が、生と死の間で葛藤しながら自分の生きざまを後世に残そうとする姿が感動的に
描かれる。作者が横山秀夫ゆえ、ただ感動だけを起こそうとするのではなく、筋書の巧みさで最後まで
エンターテインメントとしても読者を飽きさせることがない。終章で生き残った人間の現代に触れられるが、
切なく感動的だ。遅ればせながら映画も観ないと。
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出口のない海 (講談社文庫) 文庫 – 2006/7/12
横山 秀夫
(著)
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最終兵器「回天」が意味すること。
戦争とは、青春とは――。
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
青春の哀しみとは、命の重みとは――
横山秀夫が描く「戦争」がここにある。
戦争とは、青春とは――。
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第2次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
青春の哀しみとは、命の重みとは――
横山秀夫が描く「戦争」がここにある。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/7/12
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104062754622
- ISBN-13978-4062754620
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商品の説明
著者について
1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞記者を経て、作家として独立。「陰の季節」で松本清張賞、「動機」で日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞。
主な著書に『半落ち』(講談社文庫)、『第三の時効』(集英社文庫)、『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)、『ルパンの消息』(光文社)、『震度0』(朝日新聞社)などがある。
主な著書に『半落ち』(講談社文庫)、『第三の時効』(集英社文庫)、『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)、『ルパンの消息』(光文社)、『震度0』(朝日新聞社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/7/12)
- 発売日 : 2006/7/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 4062754622
- ISBN-13 : 978-4062754620
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 162,027位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1957(昭和32)年、東京生れ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒。上毛新聞社での12年間の記者生活を経て、作家として独立。’91(平成3) 年、『ルパンの消息』がサントリーミステリー大賞佳作に選出される。’98年「陰の季節」で松本清張賞を受賞する。2000年、「動機」で日本推理作家協会賞を受賞。現在、最も注目されるミステリ作家のひとりである。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 看守眼 (新潮文庫) (ISBN-13: 978-4101316727)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月2日に日本でレビュー済み
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大学で肘を壊しながらも野球に励み、魔球を完成させると宣言した主人公。しかしその日は1941年12月8日。日本対アメリカの戦争が始まった日。
激化していく戦争の中で兵として駆り出され、青春を捨て、故郷を捨て、そして命までも……。戦争により人生を狂わされた若者達を、人間魚雷「回天」にフォーカスを当てながら描く、といったストーリー。
この本を手に取ったきっかけは、ある企画展で回天に乗った若者達の、最後の写真と手紙を見たからである。
自分と歳のそう変わらない、二十歳前後の若者がお国の為にとか、立派に死んでいきますとか言って死が約束された特攻兵器に乗り込んでいく。
写真を見ると、皆坊主で無邪気に笑っており、高校野球部の少年達のように見えた。そう、中には強張っている者もいるが、皆笑っているのである。
自分が死ぬとして、笑って死ねるかといったら無理だ。
彼らが集団圧力と人生経験の無さが故の無知から、死ぬことが正義と思い込み、死に急ぐと思うと涙が出てきた。
この出口のない海で並木は常に冷静に自分を客観視し、回天隊に入りながらも死という割に合わない行為を辞めようともがいている。
しかし、軍隊生活が長くなるにつれ、それが無くなっていく。気持ち文章も、段々無機質になっていくのがわかる。
当時はこういった若者は数多くいただろう。そう思うといたたまれない気持ちになる。
最後に現代、ブラック企業や新卒就活関連で若者が自殺するのを数多く見受ける。
この本によると昔も間違った集団圧力があったり、根性論を振りかざして上の立場の者が弱者を追い詰めていたようだ。
回天搭乗者の平均年齢は21.1歳だと聞く。現代も今も、若者は冷遇され、社会の構造に殺される。国というのは本質的に変わらないのだなと思った。
これを根本的に変える方法を、私は知りたい。もはや若者が集団となり戦い、下克上をし、若者が国を統一するしかないと思っている。
激化していく戦争の中で兵として駆り出され、青春を捨て、故郷を捨て、そして命までも……。戦争により人生を狂わされた若者達を、人間魚雷「回天」にフォーカスを当てながら描く、といったストーリー。
この本を手に取ったきっかけは、ある企画展で回天に乗った若者達の、最後の写真と手紙を見たからである。
自分と歳のそう変わらない、二十歳前後の若者がお国の為にとか、立派に死んでいきますとか言って死が約束された特攻兵器に乗り込んでいく。
写真を見ると、皆坊主で無邪気に笑っており、高校野球部の少年達のように見えた。そう、中には強張っている者もいるが、皆笑っているのである。
自分が死ぬとして、笑って死ねるかといったら無理だ。
彼らが集団圧力と人生経験の無さが故の無知から、死ぬことが正義と思い込み、死に急ぐと思うと涙が出てきた。
この出口のない海で並木は常に冷静に自分を客観視し、回天隊に入りながらも死という割に合わない行為を辞めようともがいている。
しかし、軍隊生活が長くなるにつれ、それが無くなっていく。気持ち文章も、段々無機質になっていくのがわかる。
当時はこういった若者は数多くいただろう。そう思うといたたまれない気持ちになる。
最後に現代、ブラック企業や新卒就活関連で若者が自殺するのを数多く見受ける。
この本によると昔も間違った集団圧力があったり、根性論を振りかざして上の立場の者が弱者を追い詰めていたようだ。
回天搭乗者の平均年齢は21.1歳だと聞く。現代も今も、若者は冷遇され、社会の構造に殺される。国というのは本質的に変わらないのだなと思った。
これを根本的に変える方法を、私は知りたい。もはや若者が集団となり戦い、下克上をし、若者が国を統一するしかないと思っている。
2021年10月14日に日本でレビュー済み
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沢山の横山作品と同様の「県警裏話」を期待して読み始めたが、何とも言えない感動の戦争文学でした。しかし、単なる反戦的な物語ではなく
2019年9月6日に日本でレビュー済み
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非常に興味を持って、読ませていただきました。
2021年5月29日に日本でレビュー済み
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とても切ない作品です。いつか光市訪ねたいと思います。
2020年3月21日に日本でレビュー済み
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推理作家ものと考えてながら、何となく惹かれて入手した。一読後評価は一変、感動モノだった。各作家ともに単純に定義づけしてはいけないことが認識されました。
2019年11月1日に日本でレビュー済み
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本を手に取ったのは、特攻兵器という生きては帰れぬ兵器に乗ると言うことはどういうことなのか、どういった心情で臨むのかを知りたかったから。
国家存亡の危機を打開すべく、そして国のために死ぬことが当然のように思われた時代。世の考えに自分の考えを締め出され、それを正としながらも、自分が死ぬということを問い続ける内面が強く読み取れた。
特攻兵器が惨めだ、無駄死にだと揶揄するする者はたくさんいるだろう。だが、自分の命と引き換えに特攻に進んだ若者達がいた事は誰にも蔑むことはできない。みなまっすぐで、どこにでもいる青年だったのだ。誰も彼もみな自分が死ぬという事を心の内側で問い続け、それでもそれぞれが掲げる信念をもって出撃していったのだと思う。
会社へ行き、仕事をし、帰宅。その繰り返しのなかで生きる意味を見失いかけた私にとって、この本は生涯かけがえのないものになるだろう。先人の皆様が命を賭して守ってきたこの国で、私もへこたれずにまっすぐ生きよう。
国家存亡の危機を打開すべく、そして国のために死ぬことが当然のように思われた時代。世の考えに自分の考えを締め出され、それを正としながらも、自分が死ぬということを問い続ける内面が強く読み取れた。
特攻兵器が惨めだ、無駄死にだと揶揄するする者はたくさんいるだろう。だが、自分の命と引き換えに特攻に進んだ若者達がいた事は誰にも蔑むことはできない。みなまっすぐで、どこにでもいる青年だったのだ。誰も彼もみな自分が死ぬという事を心の内側で問い続け、それでもそれぞれが掲げる信念をもって出撃していったのだと思う。
会社へ行き、仕事をし、帰宅。その繰り返しのなかで生きる意味を見失いかけた私にとって、この本は生涯かけがえのないものになるだろう。先人の皆様が命を賭して守ってきたこの国で、私もへこたれずにまっすぐ生きよう。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
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傷みなく、心地よく読めた