外資系証券会社に勤める坂木は突然子会社設立と同時に社長を命じられる。
やがて親会社の罠に次々におとしいれられる。
前半、中盤ともそれほど大きな展開は無いが後半に一気に核心へと迫る。
外資系企業の大胆な不良債権隠しと関係者の人事処分が伺える。
一般文学通算1101作品目の感想。2013/12/05 18:20
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
凛冽の宙 (講談社文庫) 文庫 – 2007/1/12
幸田 真音
(著)
<運命>をひき寄せる日本経済の傷痕!
不良債権処理に喘ぐ日本の経済界で頭角をあらわした2人の若き社長……外資系証券会社の坂木と投資顧問会社の古樫。価値観は正反対だが、かつて同じ女性を愛した男たちの運命は、足元を揺るがす激震とともに再び重なり合う。国民を圧迫するシステムの欺瞞を暴きながら、未来への指針を明らかにする会心作!
不良債権処理に喘ぐ日本の経済界で頭角をあらわした2人の若き社長……外資系証券会社の坂木と投資顧問会社の古樫。価値観は正反対だが、かつて同じ女性を愛した男たちの運命は、足元を揺るがす激震とともに再び重なり合う。国民を圧迫するシステムの欺瞞を暴きながら、未来への指針を明らかにする会心作!
- 本の長さ517ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/1/12
- ISBN-104062756129
- ISBN-13978-4062756129
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/1/12)
- 発売日 : 2007/1/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 517ページ
- ISBN-10 : 4062756129
- ISBN-13 : 978-4062756129
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,098,238位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーや外国債券セールスを経て、95年、作家に転身。タイムリーな金融トピックスをテーマに骨太な ストーリーを展開し、熾烈な企業闘争の中でも矜持を失わない人間たちを描いて、国の内外を問わず幅広い読者から支持されている。テレビやラジオでも活躍 し、前・政府税制調査会、財務省・財政制度等審議会、国土交通省・交通政策審議会、財務省「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の委員など公職も歴任(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 周極星〈上〉 (ISBN-13:978-4122052802)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中3.3つ
5つのうち3.3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
27グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年10月23日に日本でレビュー済み
非常に読みやすく1日で読めました。
不良債権処理を描いた本作品、当時の日本を思い起こさせるトピックが随所に織り交ぜられていて、情報が整理されています。
本題としての不良債権ビジネスに関しては平たく描かれており、むしろ努力型の坂木と人心掌握術に長けた古樫という2人の「善」と「悪」を軸にした人間ドラマとして、当時の金融界に存在した2つのタイプが数々の局面で手に入れたものと失ったものを細やかに描かれています。
坂木が古樫に執着する動機となった女性の描かれ方については説得力が弱いものの、実際に周りに存在しそうな坂木の心理をつぶさに描いており、正直に生きたい人間にとって選択するべき道を取った坂木に読者は安堵を得てストーリーは終了します。
幸田真音さんの小説は正直者というかルールとかあるべき姿とかに対する思い入れが強くて、男性作家の描く経済小説のリアリズムとはまた違った味があって、人間の本質を信じたいという思いの表れなんではないかと思います。
経済小説としての展開はストライクすぎて面白みには欠けるかもしれませんが、非常に分かりやすいので気軽に当時の情勢を思い出すいい娯楽小説ではないでしょうか。
不良債権処理を描いた本作品、当時の日本を思い起こさせるトピックが随所に織り交ぜられていて、情報が整理されています。
本題としての不良債権ビジネスに関しては平たく描かれており、むしろ努力型の坂木と人心掌握術に長けた古樫という2人の「善」と「悪」を軸にした人間ドラマとして、当時の金融界に存在した2つのタイプが数々の局面で手に入れたものと失ったものを細やかに描かれています。
坂木が古樫に執着する動機となった女性の描かれ方については説得力が弱いものの、実際に周りに存在しそうな坂木の心理をつぶさに描いており、正直に生きたい人間にとって選択するべき道を取った坂木に読者は安堵を得てストーリーは終了します。
幸田真音さんの小説は正直者というかルールとかあるべき姿とかに対する思い入れが強くて、男性作家の描く経済小説のリアリズムとはまた違った味があって、人間の本質を信じたいという思いの表れなんではないかと思います。
経済小説としての展開はストライクすぎて面白みには欠けるかもしれませんが、非常に分かりやすいので気軽に当時の情勢を思い出すいい娯楽小説ではないでしょうか。
2004年5月1日に日本でレビュー済み
小説としては、中折れ、破綻、最後で自爆。紋切り型の人物造形、もってまわった(いかにも小説風の)シチュエーション、凝りすぎた(いかにも小説風の)ストーリー展開、思わせぶりな回想シーン、情感が空回りして緊迫感を欠く構成、細部を素通りする叙述、等々、欠点をあげれば切りがない。物語作家としての力量が問われる肝心要のところで、逃げを打っている。だから、エンターテインメント小説としてのコクがないし、余韻もない。ここにあるのは、日本と日本人への「警鐘」(解説の岸井成格の言葉)というか絶望、そして、500億円の不良債権が「みんなハッピー」に解消するパズルのようなディールのアイデアだけ。あと一つ、意味不明の、でもそそられるタイトルだけ。それにしても惜しい。素材がいいだけに惜しい。
2005年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の作品を読むのは初めてだった。
経済小説と呼ぶには内容が軽すぎる。経済ド素人の私でもスラスラ読むことができ、読んだ後に経済の専門用語や仕組みについて詳しくなったという気になるわけでもない。人物や心理描写に深みがないので、読みモノ的な小説としてもいまいちである。知名度が高い作家なので、期待して読んだので残念。他の作品にもう少し評価の高い著作もあるようなので、それらも読んでみようとは思う。
経済小説と呼ぶには内容が軽すぎる。経済ド素人の私でもスラスラ読むことができ、読んだ後に経済の専門用語や仕組みについて詳しくなったという気になるわけでもない。人物や心理描写に深みがないので、読みモノ的な小説としてもいまいちである。知名度が高い作家なので、期待して読んだので残念。他の作品にもう少し評価の高い著作もあるようなので、それらも読んでみようとは思う。
2002年5月3日に日本でレビュー済み
幸田氏の著書は、何冊か読んだが、共通点として、ストーリーが分かりやすい、という点があると思う。この本も、ストーリーは分かりやすかった。
ただ、幸田氏は、マーケット出身であり、この本のテーマである不良債権分野については、ちょっと知識不足を感じざるを得ない。想像力を発揮されて書かれたのだとは思うが、逆に、現実離れしてしまったようだ。
ただ、幸田氏は、マーケット出身であり、この本のテーマである不良債権分野については、ちょっと知識不足を感じざるを得ない。想像力を発揮されて書かれたのだとは思うが、逆に、現実離れしてしまったようだ。
2002年12月4日に日本でレビュー済み
TVでおなじみの、幸田真音の新作。凛リツとは凍えるような空の事、表現を変えればオーロラの空とでも言えるのではないだろうか、海外でも高い評価を得ている日本国債の著者だけあり、いたるところに金融知識がちりばめてあり、金融悪と立ち向かう主人公の姿が描かれている。主人が抱えた不正なトレードの秘密は、人を幸せに出きるものであろうか、はたまたその逆か。幸田ファンなら欠かさず読みたい一作。
2014年2月25日に日本でレビュー済み
中盤まではそれなりに読める。
残りページが少なくなっていくにつれて大きくなっていく不安。
案の定ストーリーをまとめる気が全くなく話がぶん投げられています。
こんなだったら、ベタ中のベタですがアランvs坂木&古樫の共闘という展開の方がましでした。
島崎にも、実は敵の情報を探ってましたという形で再登場してほしかった。まぁ、これもベタですが、、、
幾らなんでも裏切り者扱いされたまま終わりってのは・・・
要するに話をまとめられないなら、王道の方が100倍ましだってことです。
残りページが少なくなっていくにつれて大きくなっていく不安。
案の定ストーリーをまとめる気が全くなく話がぶん投げられています。
こんなだったら、ベタ中のベタですがアランvs坂木&古樫の共闘という展開の方がましでした。
島崎にも、実は敵の情報を探ってましたという形で再登場してほしかった。まぁ、これもベタですが、、、
幾らなんでも裏切り者扱いされたまま終わりってのは・・・
要するに話をまとめられないなら、王道の方が100倍ましだってことです。
2004年6月29日に日本でレビュー済み
この本を読むのであれば、「高杉良氏」の書籍は、読まないほうがよろしいかと思われます。
内容がくど過ぎて読み飽きてしまいます。
「何もこんなに書かなくても」っと考えてしまいます。
何冊読みかけの本があることか・・・。
幸田 真音さんの本は、これから書く予定があるのであれば是非高杉良氏の書籍を参考にしていただきたいと希望します。
特に「ザ・外資」を・・・。
内容がくど過ぎて読み飽きてしまいます。
「何もこんなに書かなくても」っと考えてしまいます。
何冊読みかけの本があることか・・・。
幸田 真音さんの本は、これから書く予定があるのであれば是非高杉良氏の書籍を参考にしていただきたいと希望します。
特に「ザ・外資」を・・・。