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新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫) 文庫 – 2007/3/15

4.3 5つ星のうち4.3 172個の評価


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2008年大河ドラマ「篤姫」原作
大奥3000人を率い、皇妹和宮を迎えた篤姫の矜持。

将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死。篤姫は、家定との結婚が斉彬の遠大な野望であったことを知り慄然とする。天璋院となったのちも総帥として大奥を統(す)べ、皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末を徳川家の人間として徳川宗家のために生き抜いた篤姫の偉大な生涯を描いた歴史長編。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2007/3/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 424ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062756854
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062756853
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.6 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 172個の評価

著者について

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宮尾 登美子
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1926(大正15)年、高知市生れ。

17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て1946(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した1962年の「連」で女流新人賞。

上京後、九年余を費し1972年に上梓した「櫂」が太宰治賞、1978年の『一絃の琴』により直木賞受賞。2009(平成21)年文化功労者となる。他の作品に『序の舞』(吉川英治文学賞)『春燈』『朱夏』『寒椿』『宮尾本平家物語』『錦』など。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月4日に日本でレビュー済み
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大変気に入りました、良かったです。
2022年11月17日に日本でレビュー済み
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宮尾さんらしい重さ(必ずしもいい意味ではないけれど)を持った作品だと思いました。
宮崎あおいさんの顔が浮かんできたー大河は見てないけれど・・・
2021年5月2日に日本でレビュー済み
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とっても面白かったよ
2021年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻下巻共にあっというまに読み切りました。本自体はよかったです。
星一つ減らしたのは徳川慶喜の描かれ方です。物語なので、最初は篤姫が慶喜を極端に嫌うのは脚色かなと思って読んでいたのですが、後書きに、実際の篤姫も、子孫に末代まで慶喜の一族とは婚姻関係を結ばないよう言い含めていたことに驚き、聡明な女性なのに…と少し興醒めしました。(慶喜もある意味時代に翻弄された人だと思うし、毒殺説はあくまで天璋院の仮説で、事実かどうかは不明。晩年には許してあげてほしかったです。)
2013年1月8日に日本でレビュー済み
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30年前に買った本ですが、ひっこしのどさくさで行方不明に、何度読んでも面白いと思います!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月16日に日本でレビュー済み
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将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死。篤姫は、家定との結婚が斉彬の遠大な野望であったことを知り慄然とする。天璋院となったのちも総帥として大奥を統べ、皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末を徳川家の人間として徳川宗家のために生き抜いた篤姫の偉大な生涯を描いた歴史長編。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年5月10日に日本でレビュー済み
2008年に放送された宮崎あおい主演のNHK大河ドラマ「篤姫」の原作だ。

ドラマと原作とでは、天璋院篤姫の印象がだいぶ違った。

芯の強さは共通するが、ドラマでは宮崎あおいが演じたこともあってチャーミングな面が際立っていたが、原作の天璋院は、一人の女が嫁、姑として生きる中で感じる幸福や葛藤、苛立ちが生々しくしく描かれていた。

薩摩藩の島津の分家に生まれ、将軍の御台所になるのは、世間的にはかつてない出世だった。

武家に生まれれば政略結婚は当たり前だったけれど、将軍の妻となれば、普通の武家の結婚とは違った。

大奥三千人の部下を統率し、世継ぎをもうける大役を篤姫は背負わされた。

篤姫は、上に立つ者の資質を十二分に備えていたが、子を産むことは、夫の徳川家定が病弱だったために、ついぞかなわなかった。

徳川の将軍が子を残せなかったことよりも、天璋院篤姫が血の繋がる子供を生まなかったことが、少々残念で勿体無く感じる。

判断力が確かで、真っ直ぐに筋を通そうとする生き方は賞賛に値する。

遠く薩摩から嫁いできた娘は、嫁ぎ先の徳川家と大奥存続が危ぶまれる中、自分の立ち位置を逸脱することなく、全力を尽くしてその役割をまっとうした。

まことにあっぱれと言いたい。

原作には書いてなかったと思うが、ドラマでは、約40年間4代の将軍に仕えた大奥の長、滝山が「徳川支配の幕を閉じる役を担うために、天が天璋院様を遣わしたのです」というようなことを篤姫に言っていた。

この歴史小説を読んでのことであるが、心から納得できた。

普通の武家の娘としての幸せを犠牲にした面はあるかもしれないが、存亡が危ぶまれた時に、国家という大きな家の内側を取り仕切る大役を演じることができたのは、天璋院篤姫をおいて他にいなかったのではないか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年5月23日に日本でレビュー済み
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自分の力ではどうすることもできない、保守的にならざるを得ない女性の幕末伝。今、自分の置かれている環境下で精一杯のことを成し遂げる、永遠の青春を走り続けた時代の物語
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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