図書館で借りた本を外出先で紛失してしまい弁償することになりました。中古本でもOKとのことでしたのでアマゾンさんで購入して弁償しました。
たまには本を寄付するのもいいものですね。
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虚像の砦 (講談社文庫) 文庫 – 2007/12/14
真山 仁
(著)
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購入オプションとあわせ買い
中東で日本人が誘拐された。その情報をいち早く得た、民放PTBディレクター・風見は、他局に先んじて放送しようと動き出すが、予想外の抵抗を受ける。一方、バラエティ番組の敏腕プロデューサー・黒岩は、次第に視聴率に縛られ、自分を見失っていった。二人の苦悩と葛藤を通して、巨大メディアの内実を暴く。
※本書は、2005年6月、角川書店より刊行されました。
※本書は、2005年6月、角川書店より刊行されました。
- 本の長さ520ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/12/14
- 寸法10.8 x 2 x 14.8 cm
- ISBN-10406275925X
- ISBN-13978-4062759250
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/12/14)
- 発売日 : 2007/12/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 520ページ
- ISBN-10 : 406275925X
- ISBN-13 : 978-4062759250
- 寸法 : 10.8 x 2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 413,685位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台 裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。’07年、『ハゲタカ』『ハゲタカ2(「バイアウト」改題)』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。作 品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、新たな旗手として注目を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 プライド (ISBN-13: 978-4103233213 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
報道は真実を伝えること、それをどう評価するかは受け止めるが我が決めること。情報操作はもってのほかであると思う。表現の自由は誰にも認められた権利であるが、誰かを傷つけることを常に意識していてほしいと思う。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
真山さんの作品はいつも描写の深さとテンポの良い展開で楽しめます。
2020年10月22日に日本でレビュー済み
真山仁さんの本です。
「虚像」と書いて「メディア」と読ませます。
テレビ局でのニュース番組のネタでしたね。
舞台は、現実のTBSがモデルと思われる、PTBというテレビ局。
そこの報道のディレクターの風見が視点人物の一人。
もう一人の視点人物は、お笑いで視聴率を稼ぎまくる黒岩。
また総務省の報道関係の調査官織田馨という女性も、視点人物の一人になります。
基本は、この三人の視点人物によって語られます。
風見は、中東で日本人が誘拐され、それを独占入手したものの、なかなか報道できずに苦しむ。
一方、黒岩は視聴率に苦しむ。
織田は、いまいち放送免許などの仕事を理解していない。
基軸は、中東で日本人が拉致されました、というところから、日本では「自己責任論」が噴出、時の首相もそれに便乗、という感じで、それに対して、政権打倒を目指している「プライムニュース」のメインキャスター福森は、遠慮容赦なく政府を批判。
福森は、なんとなく筑紫哲也がイメージされているのかなぁ。
とはいえ、話はだんだんと社内紛争になっていって、つか、それ以前に、PTBの財務状況が悪すぎるんだけど、はたして総務省が再免許を認めるの?というような展開に。
そもそも、総務省は再免許を出すために、財務状況などをチェックする仕事があって、そのための指導や根回しの場であったりするという内幕も語られていきます。
そこに、東京地検特捜部が財務でのガサをいれてきて、PTBが破局的な局面に…。
はたして、ジャーナリズムの魂は守れるのか?
とはいえ、黒岩のバラエティの話だとか、総務省の話だとか、目線がかわり、それによって物の見方もかわるので、多角的にテレビ局や報道について考えることができます。
意外だったのが、総務省の対応でして、総務省って、放送局に対してコンサルみたいなことしてんだな、という。
個人的には、「放送局に対する政府の圧力」ってのは、そんなに露骨にやるようなもんじゃないですし、
もう今はネットの時代ですから、隠していても、ネットでばらされる可能性が高いので、
正直、もうテレビってオワコンじゃねえ?って気がしますね。
なんか、そういう斜陽産業の悲哀といいますか、そういうのを感じましたが、
一方で、伝えるための使命感とか、ジャーナリズムの意義というのは、よくわかりましたけど、
でもさ、やっぱり、ネット時代なんだよね、もう。
とりあえず、物語の展開としては、次々と事件がおこり、面白く読めるのですが、
黒岩のキャラが、理想的すぎて、いまいち感情移入できないんですよね。
「お行儀が良すぎる」という感じがしまして、
さらに、お笑いの才能があるというのですが、こういう才能がある人って、ディレクターなんかなれないだろ、と思いますね。
また、黒岩の父が大学教授で、風刺文学を研究しているという設定なんですけど、
「笑いの本質とは~」みたいなゴタクを並べるところが、なんか大学の先生っぽくない。
大学の先生って、そんなことに拘らなさそう。
また、総務省の織田や、それにアドバイスする人間も、なんか実在感がない有能人間で、
ちょっとリアリティに欠ける気がしました。
とはいえ、とりあえず、「テレビ」に拘る時代じゃないよな、と痛烈に感じさせてくれた本でした。
「虚像」と書いて「メディア」と読ませます。
テレビ局でのニュース番組のネタでしたね。
舞台は、現実のTBSがモデルと思われる、PTBというテレビ局。
そこの報道のディレクターの風見が視点人物の一人。
もう一人の視点人物は、お笑いで視聴率を稼ぎまくる黒岩。
また総務省の報道関係の調査官織田馨という女性も、視点人物の一人になります。
基本は、この三人の視点人物によって語られます。
風見は、中東で日本人が誘拐され、それを独占入手したものの、なかなか報道できずに苦しむ。
一方、黒岩は視聴率に苦しむ。
織田は、いまいち放送免許などの仕事を理解していない。
基軸は、中東で日本人が拉致されました、というところから、日本では「自己責任論」が噴出、時の首相もそれに便乗、という感じで、それに対して、政権打倒を目指している「プライムニュース」のメインキャスター福森は、遠慮容赦なく政府を批判。
福森は、なんとなく筑紫哲也がイメージされているのかなぁ。
とはいえ、話はだんだんと社内紛争になっていって、つか、それ以前に、PTBの財務状況が悪すぎるんだけど、はたして総務省が再免許を認めるの?というような展開に。
そもそも、総務省は再免許を出すために、財務状況などをチェックする仕事があって、そのための指導や根回しの場であったりするという内幕も語られていきます。
そこに、東京地検特捜部が財務でのガサをいれてきて、PTBが破局的な局面に…。
はたして、ジャーナリズムの魂は守れるのか?
とはいえ、黒岩のバラエティの話だとか、総務省の話だとか、目線がかわり、それによって物の見方もかわるので、多角的にテレビ局や報道について考えることができます。
意外だったのが、総務省の対応でして、総務省って、放送局に対してコンサルみたいなことしてんだな、という。
個人的には、「放送局に対する政府の圧力」ってのは、そんなに露骨にやるようなもんじゃないですし、
もう今はネットの時代ですから、隠していても、ネットでばらされる可能性が高いので、
正直、もうテレビってオワコンじゃねえ?って気がしますね。
なんか、そういう斜陽産業の悲哀といいますか、そういうのを感じましたが、
一方で、伝えるための使命感とか、ジャーナリズムの意義というのは、よくわかりましたけど、
でもさ、やっぱり、ネット時代なんだよね、もう。
とりあえず、物語の展開としては、次々と事件がおこり、面白く読めるのですが、
黒岩のキャラが、理想的すぎて、いまいち感情移入できないんですよね。
「お行儀が良すぎる」という感じがしまして、
さらに、お笑いの才能があるというのですが、こういう才能がある人って、ディレクターなんかなれないだろ、と思いますね。
また、黒岩の父が大学教授で、風刺文学を研究しているという設定なんですけど、
「笑いの本質とは~」みたいなゴタクを並べるところが、なんか大学の先生っぽくない。
大学の先生って、そんなことに拘らなさそう。
また、総務省の織田や、それにアドバイスする人間も、なんか実在感がない有能人間で、
ちょっとリアリティに欠ける気がしました。
とはいえ、とりあえず、「テレビ」に拘る時代じゃないよな、と痛烈に感じさせてくれた本でした。
2007年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKドラマ「ハゲタカ」の視聴率が平均7パーセントだったらしい。
それを踏まえて、テレビの前の視聴者のうち良識ある人のパーセンテージがそれである、と書いたコラムニストがいた。
正鵠を得ていると思う。
捏造や誤報でその質を糾弾されている時期だから余計に面白く読んだ。
もともと認可事業であり、スポンサーの影響に左右されるテレビ局に報道の質を求めるほうが難しいということがまざまざと語られる。
報道、バラエティ、総務省、広告代理店、政治家、財界すべてを巻き込んでドキュメンタリードラマの手法は相変わらずさえていると思う。
テレビを本当に楽しんで愛した人間たちが逃げ出していく昨今の問題点がここには列挙してある。
沈む巨大戦艦からすべての人々が下船する前に、放送局の中の人たちは今一度衿を正すべきだろう。
ところで、帯に経済小説と書くのはどうしてだろう。
それを踏まえて、テレビの前の視聴者のうち良識ある人のパーセンテージがそれである、と書いたコラムニストがいた。
正鵠を得ていると思う。
捏造や誤報でその質を糾弾されている時期だから余計に面白く読んだ。
もともと認可事業であり、スポンサーの影響に左右されるテレビ局に報道の質を求めるほうが難しいということがまざまざと語られる。
報道、バラエティ、総務省、広告代理店、政治家、財界すべてを巻き込んでドキュメンタリードラマの手法は相変わらずさえていると思う。
テレビを本当に楽しんで愛した人間たちが逃げ出していく昨今の問題点がここには列挙してある。
沈む巨大戦艦からすべての人々が下船する前に、放送局の中の人たちは今一度衿を正すべきだろう。
ところで、帯に経済小説と書くのはどうしてだろう。
2009年6月9日に日本でレビュー済み
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テレビ業界のことや政界のことは、皆なんとなく知っていると思います。小説もそのとおりです。しかし官界の描写は新鮮で面白かったです。この小説を読むと、テレビ業界に限らず、あらゆる業界に官界が、影響力をもっていることが、予想できます。小説なので多少誇張しているかもしれませんが、政界、官界、民間の三つの世界が、まさにじゃんけんの構図になっていることもよくわかります。ただ若干の力の差はあるように読めますが。
2006年4月12日に日本でレビュー済み
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デビュー作の「ハゲタカ」が面白かったので、本書を読んだ。今回は、テレビ業界を舞台に、政や官との関係、報道のあり方、いい加減なファイナンスなどのメディア問題に踏み込んでおり、実態を踏まえつつ、「ハゲタカ」と同様にノンフィクションに近いフィクションの仕上がりになっている。若干取材が雑で、「ハゲタカ」と比べるとリアリティに欠ける部分もあり、作品の質が若干落ちるという印象だが、それはきっと「ハゲタカ」が面白すぎたからであり、この作品も水準以上の出来なのではないか。読んで損はないと思われる。
2007年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
放送局は、自由な言論の砦をイメージしていましたが、この小説で、経営的には、昔の銀行業界と同じで競争の無いことで守られていることがわかりました。キー局がネット局の赤字を補填したり、赤字かくしのためのデリバティブ取引は、まるで、バブル崩壊の頃の銀行業界を髣髴させます。しかも、経営側が、未だにその事実に気づかないことには、滑稽さを覚えます。
さて、ストリーは、政界、官界、金融界、3つどもえで展開します。かなりお勧めの物語です。ぜひ、いろいろの視点からお楽しみください。
さて、ストリーは、政界、官界、金融界、3つどもえで展開します。かなりお勧めの物語です。ぜひ、いろいろの視点からお楽しみください。