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虚像の砦 (講談社文庫 ま 54-5) 文庫 – 2007/12/14
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※本書は、2005年6月、角川書店より刊行されました。
- 本の長さ511ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/12/14
- 寸法10.8 x 2 x 14.8 cm
- ISBN-10406275925X
- ISBN-13978-4062759250
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/12/14)
- 発売日 : 2007/12/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 511ページ
- ISBN-10 : 406275925X
- ISBN-13 : 978-4062759250
- 寸法 : 10.8 x 2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 359,233位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台 裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。’07年、『ハゲタカ』『ハゲタカ2(「バイアウト」改題)』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。作 品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、新たな旗手として注目を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 プライド (ISBN-13: 978-4103233213 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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たまには本を寄付するのもいいものですね。
「虚像」と書いて「メディア」と読ませます。
テレビ局でのニュース番組のネタでしたね。
舞台は、現実のTBSがモデルと思われる、PTBというテレビ局。
そこの報道のディレクターの風見が視点人物の一人。
もう一人の視点人物は、お笑いで視聴率を稼ぎまくる黒岩。
また総務省の報道関係の調査官織田馨という女性も、視点人物の一人になります。
基本は、この三人の視点人物によって語られます。
風見は、中東で日本人が誘拐され、それを独占入手したものの、なかなか報道できずに苦しむ。
一方、黒岩は視聴率に苦しむ。
織田は、いまいち放送免許などの仕事を理解していない。
基軸は、中東で日本人が拉致されました、というところから、日本では「自己責任論」が噴出、時の首相もそれに便乗、という感じで、それに対して、政権打倒を目指している「プライムニュース」のメインキャスター福森は、遠慮容赦なく政府を批判。
福森は、なんとなく筑紫哲也がイメージされているのかなぁ。
とはいえ、話はだんだんと社内紛争になっていって、つか、それ以前に、PTBの財務状況が悪すぎるんだけど、はたして総務省が再免許を認めるの?というような展開に。
そもそも、総務省は再免許を出すために、財務状況などをチェックする仕事があって、そのための指導や根回しの場であったりするという内幕も語られていきます。
そこに、東京地検特捜部が財務でのガサをいれてきて、PTBが破局的な局面に…。
はたして、ジャーナリズムの魂は守れるのか?
とはいえ、黒岩のバラエティの話だとか、総務省の話だとか、目線がかわり、それによって物の見方もかわるので、多角的にテレビ局や報道について考えることができます。
意外だったのが、総務省の対応でして、総務省って、放送局に対してコンサルみたいなことしてんだな、という。
個人的には、「放送局に対する政府の圧力」ってのは、そんなに露骨にやるようなもんじゃないですし、
もう今はネットの時代ですから、隠していても、ネットでばらされる可能性が高いので、
正直、もうテレビってオワコンじゃねえ?って気がしますね。
なんか、そういう斜陽産業の悲哀といいますか、そういうのを感じましたが、
一方で、伝えるための使命感とか、ジャーナリズムの意義というのは、よくわかりましたけど、
でもさ、やっぱり、ネット時代なんだよね、もう。
とりあえず、物語の展開としては、次々と事件がおこり、面白く読めるのですが、
黒岩のキャラが、理想的すぎて、いまいち感情移入できないんですよね。
「お行儀が良すぎる」という感じがしまして、
さらに、お笑いの才能があるというのですが、こういう才能がある人って、ディレクターなんかなれないだろ、と思いますね。
また、黒岩の父が大学教授で、風刺文学を研究しているという設定なんですけど、
「笑いの本質とは~」みたいなゴタクを並べるところが、なんか大学の先生っぽくない。
大学の先生って、そんなことに拘らなさそう。
また、総務省の織田や、それにアドバイスする人間も、なんか実在感がない有能人間で、
ちょっとリアリティに欠ける気がしました。
とはいえ、とりあえず、「テレビ」に拘る時代じゃないよな、と痛烈に感じさせてくれた本でした。
それを踏まえて、テレビの前の視聴者のうち良識ある人のパーセンテージがそれである、と書いたコラムニストがいた。
正鵠を得ていると思う。
捏造や誤報でその質を糾弾されている時期だから余計に面白く読んだ。
もともと認可事業であり、スポンサーの影響に左右されるテレビ局に報道の質を求めるほうが難しいということがまざまざと語られる。
報道、バラエティ、総務省、広告代理店、政治家、財界すべてを巻き込んでドキュメンタリードラマの手法は相変わらずさえていると思う。
テレビを本当に楽しんで愛した人間たちが逃げ出していく昨今の問題点がここには列挙してある。
沈む巨大戦艦からすべての人々が下船する前に、放送局の中の人たちは今一度衿を正すべきだろう。
ところで、帯に経済小説と書くのはどうしてだろう。
さて、ストリーは、政界、官界、金融界、3つどもえで展開します。かなりお勧めの物語です。ぜひ、いろいろの視点からお楽しみください。