「親馬鹿」というのは、一時的に「馬鹿」になる現象だと思うのだが、
日本の知性の権化のような東大教授でさえも、赤ん坊ができるとその虜になり、
自分の子が一番かわいいと思い、他人から見るとなんでもないような成長の一コマに
大きな感動を覚えるのである。とはいえこれは知性の敗北なのではなくて、
知性が知性であるがゆえに、感情に譲歩しているということなのだろう。
これまで文学上のできごとだった「子育て」が実際のものになっていくのを
非常に巧みに書いたエッセイだと思います。
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赤ちゃん教育 (講談社文庫 の 14-1) 文庫 – 2008/5/15
野崎 歓
(著)
乗り物をこよなく愛するわが子が、将来、親の無免許であることを知ったらどうなるかと落ち込みつつ、大詩人、マラルメだってわが子の誕生にびびっていたではないか! と己を鼓舞する仏文学者。「子の誕生」という、誰もがあわてふためく瞬間を、自らの育児体験や偉人たちの例と共に描いたユーモアエッセイ。
- 本の長さ163ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/5/15
- ISBN-104062760576
- ISBN-13978-4062760577
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商品の説明
著者について
1959年新潟県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部仏文科准教授。翻訳家、エッセイスト。2000年、J.P.トゥーサン作品の翻訳によりベルギー・フランス語共同体翻訳賞、2001年に著書『ジャン・ルノワール 越境する映画』(青土社)を中心としてサントリー学芸賞を受賞。本書では2006年度講談社エッセイ賞を受賞した。
他に『香港映画の街角』(青土社)、『五感で味わうフランス文学』(白水社)、バルザック『幻滅』(青木真紀子と共訳、藤原書店)、サン=テグジュペリ『ちいさな王子』、スタンダール『赤と黒』(いずれも光文社古典新訳文庫)など著訳書多数。
他に『香港映画の街角』(青土社)、『五感で味わうフランス文学』(白水社)、バルザック『幻滅』(青木真紀子と共訳、藤原書店)、サン=テグジュペリ『ちいさな王子』、スタンダール『赤と黒』(いずれも光文社古典新訳文庫)など著訳書多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/5/15)
- 発売日 : 2008/5/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 163ページ
- ISBN-10 : 4062760576
- ISBN-13 : 978-4062760577
- Amazon 売れ筋ランキング: - 792,970位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,488位講談社文庫
- - 23,007位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年6月18日に日本でレビュー済み
表紙のインパクトと帯などの宣伝文句に期待して読んだら、
期待してたよりは・・・。
著者と赤ちゃんとのやりとりはとても面白いし、
父親の心の声はクスっと笑えたりもした。
ただ文学者としての立場を捨てきれず、
小難しい内容もチラホラ。
個人的には東大のお偉い先生が奮闘する子育て日記風の内容のみでもよかったかな。
期待してたよりは・・・。
著者と赤ちゃんとのやりとりはとても面白いし、
父親の心の声はクスっと笑えたりもした。
ただ文学者としての立場を捨てきれず、
小難しい内容もチラホラ。
個人的には東大のお偉い先生が奮闘する子育て日記風の内容のみでもよかったかな。
2006年11月22日に日本でレビュー済み
愛息の成長をフランス文学者の目から香り高く、かつユーモラスに描いた育児エッセイ。随所に引用・考察されるフランス文学の哲学的文章が、愛らしき幼な子のこれまた哲学的言葉と見事に融和し、読み手の笑みを誘う。「きかんしゃトーマス論」や「プラレール論」といった身近な話題も満載。
いま赤ん坊や幼児と暮らす人にはホッと笑えるひとときが、そして反抗期の息子に手を焼く人には可愛かったあのころを思い出して優しい気持ちになる一瞬が訪れるはず。
かくのごとき育児日記の主人公たるご子息を羨ましく思うとともに、健やかなる成長を心より祈ります。
いま赤ん坊や幼児と暮らす人にはホッと笑えるひとときが、そして反抗期の息子に手を焼く人には可愛かったあのころを思い出して優しい気持ちになる一瞬が訪れるはず。
かくのごとき育児日記の主人公たるご子息を羨ましく思うとともに、健やかなる成長を心より祈ります。