何者かに拉致された7人の人々。個々人に住居があてがわれた歪な建築物の中で、推理ゲームが始まる…というシチュエーション・スリラー。
登場人物たちが一人づつ殺害され、その犯人を当てよというのが謎のゲームマスターの指示。間違えた犯人を示すと全員に死、当てれば報奨金というシステム。ゲームを難解にしているのは、別の7人が収容されている施設の殺人犯を的中させなければならないとうハードル。先にゴールしなければ全員の死が待っている。情報を共有しつつも、出し抜くという頭脳戦が展開される…というほど素晴らしい作戦が絞り出されることはない。残念ながら…。
一人、また一人と命を落とすそれぞれのチームの面々。疑心暗鬼に駆られ、人々のいがみあいは頂点に達していく。なるほど設定の妙が効いている。
しかし、死屍累々の中、唐突なラブラブがあったりと、妙に緊張感が欠如してるのが難。閉鎖空間にいながら、そんなにあっさり殺人が行えるのか…と疑問がつきまとう。真犯人は誰か、ゲームマスターが提示する唯一のヒントの回答は、そして主催者の狙いは何なのか、という興味だけでラストまで読み通すこととなる。
…うーん。繰り返すが、設定は良かったんだよなぁ…。
【メフィスト賞】
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極限推理コロシアム (講談社文庫 や 62-1) 文庫 – 2008/10/15
矢野 龍王
(著)
第30回メフィスト賞受賞!待望の文庫化
突然、2つの館に集められた男女は生命を賭けた推理ゲームに挑む!
ノベルス刊行翌月ドラマ放映(2004年)された伝説の作品
解説 貴志祐介
夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。矢野龍王、待望の文庫初登場!第30回メフィスト賞受賞作品。
突然、2つの館に集められた男女は生命を賭けた推理ゲームに挑む!
ノベルス刊行翌月ドラマ放映(2004年)された伝説の作品
解説 貴志祐介
夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。矢野龍王、待望の文庫初登場!第30回メフィスト賞受賞作品。
- 本の長さ442ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/10/15
- ISBN-104062761602
- ISBN-13978-4062761604
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/10/15)
- 発売日 : 2008/10/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 442ページ
- ISBN-10 : 4062761602
- ISBN-13 : 978-4062761604
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,015,169位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年10月28日に日本でレビュー済み
今まで推理小説を読んできたが、読んでいて汗を流してしまったのはこれが初めてだ。CUBEやバトルロワイヤルに似ている点があり、簡単に言えば、それら+推理小説という感じであると思う。
良かった点としては、1人称で感情移入しやすく、設定や展開が恐怖心をかき立てる内容なのでその効果も相乗される。セリフなどに惹かれない部分が多々あるが、自分としては展開や設定が奇抜なのであまり気にならなかった。
悪かった点としては、主要でないキャラクターはほんとに捨てキャラのようになっているので、そこはいただけない。そしてやはり、トリックがしょぼい。しかし、読者をいい意味で裏切る部分もあるのでそのトリックの悪さはある程度カバーできていると思う。
また、最後まで読んでも、このゲームの主催者や主催者としての真の目的も全く分からない。しかし、「次に続く」ような記述がある。事実2作目も殺人ゲームの設定になっているようだ。
ということは、あくまでこの第1作は第1章のようなものであり、何作かを通してこの連続する殺人ゲームの真の目的のようなものが分かるのではないだろうか。
良かった点としては、1人称で感情移入しやすく、設定や展開が恐怖心をかき立てる内容なのでその効果も相乗される。セリフなどに惹かれない部分が多々あるが、自分としては展開や設定が奇抜なのであまり気にならなかった。
悪かった点としては、主要でないキャラクターはほんとに捨てキャラのようになっているので、そこはいただけない。そしてやはり、トリックがしょぼい。しかし、読者をいい意味で裏切る部分もあるのでそのトリックの悪さはある程度カバーできていると思う。
また、最後まで読んでも、このゲームの主催者や主催者としての真の目的も全く分からない。しかし、「次に続く」ような記述がある。事実2作目も殺人ゲームの設定になっているようだ。
ということは、あくまでこの第1作は第1章のようなものであり、何作かを通してこの連続する殺人ゲームの真の目的のようなものが分かるのではないだろうか。
2023年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
推理小説の体をなしてないし、結末もモヤモヤのまま。
そもそも、十人以上の人間が一気に拐われて、殺人ゲームに巻き込まれたのに、世間は何事も無く、ニュースにもならないって。
誰が何の為に、どうやって、と当たり前の説明もなくエンディング?続編を匂わせ、放りっぱなし?
金返せ、のレベル。
そもそも、十人以上の人間が一気に拐われて、殺人ゲームに巻き込まれたのに、世間は何事も無く、ニュースにもならないって。
誰が何の為に、どうやって、と当たり前の説明もなくエンディング?続編を匂わせ、放りっぱなし?
金返せ、のレベル。
2014年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
王道的にあんまり面白かったので電子書籍で買ったのですが人に貸すために紙媒体も買ってしまいました。この作者の著書は他の作品も面白いです。おすすめです。
2019年7月21日に日本でレビュー済み
クローズドサークル+デスゲーム。
このジャンル初心者なら楽しめると思います。何作も読んでいてる方も、数ある同ジャンルの一つと思えばそれなりに面白いかと。
双子のようなそっくり同じ構造の館に閉じこめられた各7名の2チームが、協力し時には欺きそれぞれの犯人当てをしなければならない。という設定は面白いです。
「そっくり同じ構造の館」って時点でなんとなくオチが見えますがそれはそれ。登場人物たちによる人間関係やゲームのルールの隙をどうやって突破するのか?がこのジャンルの面白さだと個人的に思っています。
その面白さでいくとちょっと弱いかなという印象。主人公も同チームの人達もちょっと素直すぎるというか。
館の出口である開かない扉。そしてそこから見える景色を誰も疑わない。調べない。
主人公のポケットに携帯電話と財布がある描写が出てくるのに誰も外部との連絡を試みない。真っ先にそこ試すべきなのに誰も電話かけないため、ここが圏外なのかも読者に提示されない。財布があるなら各人の身分証明書でも提示するのかと思いきやそれもしない。
ひとつ目の死体が出ても調べず放置。次の日ものんきに各部屋で眠る。
夏の館だから死体腐るかも→みんなで運ぼう→やや!死体のこの状態は?という流れもとくにないです。
個人的に一番残念だったのは、せっかく主催者側が想定される5つの結末を提示したのに一番普通の結末にひたすら突き進んだことですかね。
プレイヤーにも主催者側にも不利益を産む(らしい)第4の結末を行って欲しかったです。そのための2チームでの連絡のやり取りかと期待してしまいました。
犯人当てのヒントである「2つの謎」もほとんど触れられないというか誰も考えず。素直に素直にストーリーが進みます。
最後に生還した人達も、相手が自滅したから正解が分かっただけ。(運が良かっただけ)
犯人役はなぜそんなことをした?なんでこの14名が集められたのか?主催者側の意図とは?
最後まで謎のままです。
色々残念ポイントあるしもっと面白くできたのでは?と思いますが、数あるデスゲームもののひとつとしては結構楽しめました。
よって☆は3つで!
このジャンル初心者なら楽しめると思います。何作も読んでいてる方も、数ある同ジャンルの一つと思えばそれなりに面白いかと。
双子のようなそっくり同じ構造の館に閉じこめられた各7名の2チームが、協力し時には欺きそれぞれの犯人当てをしなければならない。という設定は面白いです。
「そっくり同じ構造の館」って時点でなんとなくオチが見えますがそれはそれ。登場人物たちによる人間関係やゲームのルールの隙をどうやって突破するのか?がこのジャンルの面白さだと個人的に思っています。
その面白さでいくとちょっと弱いかなという印象。主人公も同チームの人達もちょっと素直すぎるというか。
館の出口である開かない扉。そしてそこから見える景色を誰も疑わない。調べない。
主人公のポケットに携帯電話と財布がある描写が出てくるのに誰も外部との連絡を試みない。真っ先にそこ試すべきなのに誰も電話かけないため、ここが圏外なのかも読者に提示されない。財布があるなら各人の身分証明書でも提示するのかと思いきやそれもしない。
ひとつ目の死体が出ても調べず放置。次の日ものんきに各部屋で眠る。
夏の館だから死体腐るかも→みんなで運ぼう→やや!死体のこの状態は?という流れもとくにないです。
個人的に一番残念だったのは、せっかく主催者側が想定される5つの結末を提示したのに一番普通の結末にひたすら突き進んだことですかね。
プレイヤーにも主催者側にも不利益を産む(らしい)第4の結末を行って欲しかったです。そのための2チームでの連絡のやり取りかと期待してしまいました。
犯人当てのヒントである「2つの謎」もほとんど触れられないというか誰も考えず。素直に素直にストーリーが進みます。
最後に生還した人達も、相手が自滅したから正解が分かっただけ。(運が良かっただけ)
犯人役はなぜそんなことをした?なんでこの14名が集められたのか?主催者側の意図とは?
最後まで謎のままです。
色々残念ポイントあるしもっと面白くできたのでは?と思いますが、数あるデスゲームもののひとつとしては結構楽しめました。
よって☆は3つで!
2004年5月15日に日本でレビュー済み
全てではないが、途中でトリックがわかってしまった。帯の記述を信じ
れば、「まさか、そんなんじゃないだろうなぁ」と思って、読み進めてい
ったら、そのまま終わってしまったという感じだった。
もう一段のどんでん返しがあれば、まさに驚天動地だと思ったのだが。
「次のコロシアムへ」の記述の意味が、作品を跨いだ大トリックだという
ことを期待し、星3つのところ、4つにした。
れば、「まさか、そんなんじゃないだろうなぁ」と思って、読み進めてい
ったら、そのまま終わってしまったという感じだった。
もう一段のどんでん返しがあれば、まさに驚天動地だと思ったのだが。
「次のコロシアムへ」の記述の意味が、作品を跨いだ大トリックだという
ことを期待し、星3つのところ、4つにした。
2004年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たった一つのトリックアイディアだけでは面白い作品にはならない。
主人公がトリックを見破った根拠も不明だし、
相手側の立場になって考えると矛盾も多い。
登場人物たちの人物像もステレオタイプ。
正直つまんなかった。
主人公がトリックを見破った根拠も不明だし、
相手側の立場になって考えると矛盾も多い。
登場人物たちの人物像もステレオタイプ。
正直つまんなかった。