里見 甘粕 慎太郎 私はこの本を作者の満州本の続編のように感じた。作者の言うように戦後は満州を再現したもののように感じるからだ。満州と戦後、慎太郎に共通するのは中流である。その欲望を煽り刺激することで推進力に替えてきた。満州国を作り上げた軍人・官僚は地方出身の田舎者で日本の主流とはなりえない人たちであった。慎太郎も本書の明らかにしてるようにそうである。
なんだかプライドが高く、相手を許すことができず、自分は特別な人間だと思い込みそれを身内で共有している。しかしほんとの上流ではなくそのことにくだらないコンプレックスを持ってるような。
新銀行の話は一番満州を感じる。「日本の生命線である中小製造業は危機に瀕している。政府は無策でありなんら有効な手当てが打てない。中小製造業無くして日本経済は立ち行かない、中小製造業(物作り)こそ日本の生命線だ。国がやらないのなら東京都はやる」石原 莞爾と慎太郎 親戚ではないだろうが、人を操っているつもりが操られる悲しいピエロであろう。
今もいったん手に入れた成功を捨てられず。同じ道を歩もうとしている。国も為替に介入することで競争力の底上げにジャブジャブ国債と税金をつぎ込んでいる。日本自体が満州国の亡霊から自由になるのはいつになるだろう。
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誰も書けなかった石原慎太郎 (講談社文庫 さ 96-1) 文庫 – 2009/1/15
佐野 眞一
(著)
なぜ、彼はこの半世紀、人びとの関心を集め続けてきたのか。「男が惚(ほ)れる男」だった父・潔と、「日本で最も愛された男」と言われた弟・裕次郎へのコンプレックスから、新銀行東京問題までを徹底取材。大衆の心にひそむ欲望を、無意識に、しかし過剰なまでに映し出す鏡であり続けてきた慎太郎の本質を暴く! (講談社文庫)
石原慎太郎への「退場勧告」
「太陽の季節」から「落陽の季節」へ
なぜ、彼はこの半世紀、人びとの関心を集め続けてきたのか。「男が惚(ほ)れる男」だった父・潔と、「日本で最も愛された男」と言われた弟・裕次郎へのコンプレックスから、新銀行東京問題までを徹底取材。大衆の心にひそむ欲望を、無意識に、しかし過剰なまでに映し出す鏡であり続けてきた慎太郎の本質を暴く!
石原慎太郎への「退場勧告」
「太陽の季節」から「落陽の季節」へ
なぜ、彼はこの半世紀、人びとの関心を集め続けてきたのか。「男が惚(ほ)れる男」だった父・潔と、「日本で最も愛された男」と言われた弟・裕次郎へのコンプレックスから、新銀行東京問題までを徹底取材。大衆の心にひそむ欲望を、無意識に、しかし過剰なまでに映し出す鏡であり続けてきた慎太郎の本質を暴く!
- 本の長さ648ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/1/15
- ISBN-104062762471
- ISBN-13978-4062762472
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/1/15)
- 発売日 : 2009/1/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 648ページ
- ISBN-10 : 4062762471
- ISBN-13 : 978-4062762472
- Amazon 売れ筋ランキング: - 217,733位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年東京生れ。
出版社勤務を経てノンフィクション作家に。主著に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』(大宅賞)、エリートOLの夜の顔と外国人労働者の生活、裁判制度を追究した『東電OL殺人事件』、大杉栄虐殺の真相に迫り、その通説を大きく覆した『甘粕正彦 乱心の曠野』『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』など多数。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2003『てっぺん野郎』の文庫版ですね。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『あんぽん』を読んで、著者に興味をもち、こちらも読んでみました。
しかし、この人の書く本は、対象人物の周りをぐるぐる巡回するだけで、結局、本人の本質に届いていない気がするのは私だけでしょうか。
伝記的な作品をを書くなら、奥さんや子供などの話も聞かないとお話にならないんじゃないですか?
ジョブズの伝記は、まさにそういうことをしていたので、一定の完成度が保たれていたのだと思います。
佐野さんは、本人の人間性に問題があるのか、最終的に、必ず取材対象に疎まれますし、取材対象の周辺の人たちともきちんとした人間関係を築いて本音を聞きだすということが全くできていないようです。まさに週刊誌記者っぽく、他人を出し抜いたように取材することでしかネタを探せていない印象を受けます。
週刊誌的な視点の読み物としては面白いのですが、取材がすべて場当たり的に感じます。
石原慎太郎のような人物を取材対象とするなら、その半生についてはかなりの部分オープンになっているはずなので、どこを足で稼ぐか、どこを人から話を聞く間接情報に頼るかなどの取材計画はある程度綿密にできそうなものですが。
旅行記じゃないんだから、父親の足跡を追って、樺太まで行く必要なんてありますかね?
彼の本は、いつも父親の伝記みたいになっていて、ワンパターンです。
読み物としては、そこそこ面白いので☆3つ。
しかし、この人の書く本は、対象人物の周りをぐるぐる巡回するだけで、結局、本人の本質に届いていない気がするのは私だけでしょうか。
伝記的な作品をを書くなら、奥さんや子供などの話も聞かないとお話にならないんじゃないですか?
ジョブズの伝記は、まさにそういうことをしていたので、一定の完成度が保たれていたのだと思います。
佐野さんは、本人の人間性に問題があるのか、最終的に、必ず取材対象に疎まれますし、取材対象の周辺の人たちともきちんとした人間関係を築いて本音を聞きだすということが全くできていないようです。まさに週刊誌記者っぽく、他人を出し抜いたように取材することでしかネタを探せていない印象を受けます。
週刊誌的な視点の読み物としては面白いのですが、取材がすべて場当たり的に感じます。
石原慎太郎のような人物を取材対象とするなら、その半生についてはかなりの部分オープンになっているはずなので、どこを足で稼ぐか、どこを人から話を聞く間接情報に頼るかなどの取材計画はある程度綿密にできそうなものですが。
旅行記じゃないんだから、父親の足跡を追って、樺太まで行く必要なんてありますかね?
彼の本は、いつも父親の伝記みたいになっていて、ワンパターンです。
読み物としては、そこそこ面白いので☆3つ。
2009年2月8日に日本でレビュー済み
石原慎太郎とは、時代を映す鏡なのか。
石原慎太郎ほど、その評価の割れる男はいないのである。それも、半世紀に渡ってその矢面に立ち、また喝采を浴び続けている男など、この国では本当に稀有な存在なのかもしれない。
日本を滅亡に導くファシストと言われるかと思えば、今の政治家には無い救世主的なリーダーシップを持つ男だと持ち上げられる。
しかし、その風の起こし方こそは彼独特の風の読み方であり、「言葉」を敢えて渦中の栗として化かしてしまう天才的な大衆扇動力を持つのだ。
史上最高得票で参議院議員にトップ当選したかと思えば、ついには政界では最後までリーダーシップを取ることさえ出来ず、そうかと思えば「念願」であった東京都知事の任にあっては空前のブームを起こしてしまう。そして、新銀行東京の事実上の破綻。風を読み違えた石原慎太郎はもう退場すべきであると、著者は書いている。
総ページ数650ページという力作は、大変にありがたかったのだが、なにせ祖父と父親の話がその1/3というのは、いくらルーツをたどるとはいえ、ちょっと読むのには辛かったなぁ。そこまでルーツは読者は期待していないので、その点は食傷気味になった。辛かった。
石原慎太郎に興味ある人は読んでみよう。
石原慎太郎ほど、その評価の割れる男はいないのである。それも、半世紀に渡ってその矢面に立ち、また喝采を浴び続けている男など、この国では本当に稀有な存在なのかもしれない。
日本を滅亡に導くファシストと言われるかと思えば、今の政治家には無い救世主的なリーダーシップを持つ男だと持ち上げられる。
しかし、その風の起こし方こそは彼独特の風の読み方であり、「言葉」を敢えて渦中の栗として化かしてしまう天才的な大衆扇動力を持つのだ。
史上最高得票で参議院議員にトップ当選したかと思えば、ついには政界では最後までリーダーシップを取ることさえ出来ず、そうかと思えば「念願」であった東京都知事の任にあっては空前のブームを起こしてしまう。そして、新銀行東京の事実上の破綻。風を読み違えた石原慎太郎はもう退場すべきであると、著者は書いている。
総ページ数650ページという力作は、大変にありがたかったのだが、なにせ祖父と父親の話がその1/3というのは、いくらルーツをたどるとはいえ、ちょっと読むのには辛かったなぁ。そこまでルーツは読者は期待していないので、その点は食傷気味になった。辛かった。
石原慎太郎に興味ある人は読んでみよう。
2013年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人情報とはいえ知りたいことはたくさんある。著者の勇気に感謝します。
2016年4月7日に日本でレビュー済み
全体の半分が、祖父、父 潔の話ですが同じところを堂々巡りしているような感が否めません。
やっと慎太郎に入ったかと思うと、纏め方が悪いのか?
話が変な方向に行ってしまいがちです。
あんぽん を読んでこの本に手を伸ばしましたが、同じような内容に終始しているようです。
伝記を書く場合、作者の人生感、哲学が語られる人を通して滲んで来る必要があるのですが、
本人の強い思いだけが前面に出て来ています。
結局膨大な紙面を費やして、何が言いたいのかがうつろです。
雑誌のルポライターだけの印象です。
やっと慎太郎に入ったかと思うと、纏め方が悪いのか?
話が変な方向に行ってしまいがちです。
あんぽん を読んでこの本に手を伸ばしましたが、同じような内容に終始しているようです。
伝記を書く場合、作者の人生感、哲学が語られる人を通して滲んで来る必要があるのですが、
本人の強い思いだけが前面に出て来ています。
結局膨大な紙面を費やして、何が言いたいのかがうつろです。
雑誌のルポライターだけの印象です。
2009年5月5日に日本でレビュー済み
「誰も書けなかった」と言うよりは「誰もこんな膨大な量のものを書こうともしなかった」といった方が適切なのではないか。
誰も書けなかったというようなことは特に何も書いてない。
もっと慎太郎氏のことをこき下ろしているのかと思いきや、結構ほめてもいるからいまいち気持ちが悪い。
特に前半約半分に渡って、父、潔氏について余りにも詳細に書きすぎている。
慎太郎氏について知りたくて購入したのに、潔氏に割かれているページ数が多すぎてうんざりした。潔氏についてはさわり程度で充分だ。むしろ母親の方をもう少し詳しく書いて欲しかった。なぜなら慎太郎氏のぶっきらぼうで横柄で傲慢なところは、母親似だと言われているからである。
石原家と某宗教教団との関係は新鮮だったが。
誰も書けなかったというようなことは特に何も書いてない。
もっと慎太郎氏のことをこき下ろしているのかと思いきや、結構ほめてもいるからいまいち気持ちが悪い。
特に前半約半分に渡って、父、潔氏について余りにも詳細に書きすぎている。
慎太郎氏について知りたくて購入したのに、潔氏に割かれているページ数が多すぎてうんざりした。潔氏についてはさわり程度で充分だ。むしろ母親の方をもう少し詳しく書いて欲しかった。なぜなら慎太郎氏のぶっきらぼうで横柄で傲慢なところは、母親似だと言われているからである。
石原家と某宗教教団との関係は新鮮だったが。