確かにサイバラのスルー書評は凄い。
だがしかし、それは間違い無く自らの無知を認めさらけ出したからこそではないか。
並みの覚悟では出来ない。何故なら馬鹿ほどプライドが無駄に高いからだ!
結局、逆説的に知性を証明するのだからとんでもないオンナだ!サイバラってのは!
あ、清水センセイの書評は楽しめました。良かったと思います。
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独断流「読書」必勝法 (講談社文庫) 文庫 – 2009/5/15
『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『伊豆の踊子』『ハムレット』『罪と罰』――。文学史に燦然(さんぜん)と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。清水義範が選ぶ泣ける物語ベスト10、王道ミステリーベスト10も収録。(講談社文庫)
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/5/15
- ISBN-104062763591
- ISBN-13978-4062763592
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/5/15)
- 発売日 : 2009/5/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4062763591
- ISBN-13 : 978-4062763592
- Amazon 売れ筋ランキング: - 866,939位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,152位講談社文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。2004年『毎日かあさん カニ母編』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著者に『ゆんぼくん』『鳥頭紀行』『できるかな』『女の子ものがたり』『営業ものがたり』『いけちゃんとぼく』『パーマネント野ばら』『この世でいちばん大事な「カネ」の話』など多数。2010年7月には絵本『きみのかみさま』も発売になった。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年5月20日に日本でレビュー済み
清水義範&西原理恵子のタッグマッチシリーズ
(別にそんなシリーズ名ではありません)再びの作品。
ついはずみで買いました。
有名どころから、難解どころまで、取り上げた作品を読んで、
あ〜だこ〜だと清水氏が大筋と作家の特徴と文章について語る。
西原さんが読む・読まないに関わらず、鋭い切り口のマンガを描く。
本により西原さんの温度差は大きいものの、彼女の方が的確な指摘を
完結にまとめちゃったりするあたり、清水氏は少し焦ったかもしれない。
なんせどうしても彼の動機付けは理屈っぽくなる。理屈が悪いのではなく
”理屈っぽく”というのが問題で。
清水氏だけだったら、この本は買わなかったであろう。そもそもこの
サイズが不要である(このタッグの特徴として、大きく作って売って、
後日文庫でも売ることが予測される)。
あと、巻末に追加された特別講座は不要です。
(別にそんなシリーズ名ではありません)再びの作品。
ついはずみで買いました。
有名どころから、難解どころまで、取り上げた作品を読んで、
あ〜だこ〜だと清水氏が大筋と作家の特徴と文章について語る。
西原さんが読む・読まないに関わらず、鋭い切り口のマンガを描く。
本により西原さんの温度差は大きいものの、彼女の方が的確な指摘を
完結にまとめちゃったりするあたり、清水氏は少し焦ったかもしれない。
なんせどうしても彼の動機付けは理屈っぽくなる。理屈が悪いのではなく
”理屈っぽく”というのが問題で。
清水氏だけだったら、この本は買わなかったであろう。そもそもこの
サイズが不要である(このタッグの特徴として、大きく作って売って、
後日文庫でも売ることが予測される)。
あと、巻末に追加された特別講座は不要です。
2007年6月15日に日本でレビュー済み
作家・清水義範と漫画家・西原理恵子が贈る、名作文学ブックガイド!
清水先生の解説は、作品が成立したころの時代背景や書かれた当時の
作家の立場に丁寧に触れているのですんなりわかりやすいし、
西原さんの漫画は、そんなの知るか!という感じで好き勝手書いてるようで、
その作品の本質(といってもテーマとかじゃなくて、実際に読んでて感じられる
いやらしさとか気持ち悪さとか読者がとらえる本質、みたいなもの)を、
あっさりとひとことやひとコマで言い切ってしまうのがお見事。
「坊ちゃん」の中で、漱石自身は主人公の坊ちゃんじゃなくて赤シャツの
モデルだったとか、「ガリバー旅行記」の最終章は、「家畜人ヤプー」風の
かなりブラックなお話だったとか、清水先生の文学ウンチクにうなずきつつ
「伊豆の踊り子」の学生さんを「ストーカー」、ガリバーの旅行記については
「体中を小人がはいずりまわる→覚せい剤 巨人が襲ってくる→シンナー
空を人が飛ぶ→LSD 馬が人の言葉をしゃべる→電波」と言い切っちゃう
西原さんの素っ頓狂に見えて実は説得力のあるマンガに大きくうなずきつつ
読みました。そーか、ガリバーの「旅行」って、トリップだったのか(笑)!
他にも、「金閣寺」「細雪」「谷間の百合」「罪と罰」などなど、東西おりまぜて
タイトルと作者名は知ってるんだけど読んだことないよーという小説を
たくさんとりあげてくれているので(しかもありきたりじゃないツッコミつきで!)
ちょっと読んだあとは賢くなった気分にも浸れます。ちょっと前に流行った
「あらすじで読む文学」とは全然違います(あれは読書しないで知ったかぶりするためだけの
ものとしか思えないんだけど、この「必勝法」は、ストーリーを知るためでは
なく、作家が何を言いたかったか考える、という意味ではとってもまじめに
文学に取り組んでると思いました)。すばらしい文学漫才の誕生です!
清水先生の解説は、作品が成立したころの時代背景や書かれた当時の
作家の立場に丁寧に触れているのですんなりわかりやすいし、
西原さんの漫画は、そんなの知るか!という感じで好き勝手書いてるようで、
その作品の本質(といってもテーマとかじゃなくて、実際に読んでて感じられる
いやらしさとか気持ち悪さとか読者がとらえる本質、みたいなもの)を、
あっさりとひとことやひとコマで言い切ってしまうのがお見事。
「坊ちゃん」の中で、漱石自身は主人公の坊ちゃんじゃなくて赤シャツの
モデルだったとか、「ガリバー旅行記」の最終章は、「家畜人ヤプー」風の
かなりブラックなお話だったとか、清水先生の文学ウンチクにうなずきつつ
「伊豆の踊り子」の学生さんを「ストーカー」、ガリバーの旅行記については
「体中を小人がはいずりまわる→覚せい剤 巨人が襲ってくる→シンナー
空を人が飛ぶ→LSD 馬が人の言葉をしゃべる→電波」と言い切っちゃう
西原さんの素っ頓狂に見えて実は説得力のあるマンガに大きくうなずきつつ
読みました。そーか、ガリバーの「旅行」って、トリップだったのか(笑)!
他にも、「金閣寺」「細雪」「谷間の百合」「罪と罰」などなど、東西おりまぜて
タイトルと作者名は知ってるんだけど読んだことないよーという小説を
たくさんとりあげてくれているので(しかもありきたりじゃないツッコミつきで!)
ちょっと読んだあとは賢くなった気分にも浸れます。ちょっと前に流行った
「あらすじで読む文学」とは全然違います(あれは読書しないで知ったかぶりするためだけの
ものとしか思えないんだけど、この「必勝法」は、ストーリーを知るためでは
なく、作家が何を言いたかったか考える、という意味ではとってもまじめに
文学に取り組んでると思いました)。すばらしい文学漫才の誕生です!
2007年7月31日に日本でレビュー済み
清水さんが世界の名著を自分なりの理解で解説してくれる本。
読んだことがない本は「ああ、この有名な本は、こんな事が書いてあったのか」とそれなりに読んだ気分にさせてくれるし、すでに読んだ本は「ああ、こんな解釈もあったのか」とか「作者はこんな事が言いたかったのか」と新しい気づきを与えてくれる、得した感じの本である。
本が好きな人なら、読んでみても面白いかも。(逆に本があまり好きではなく、読むのなら無駄な本は読みたくないという人は読まないほうがよい)
清水さんの解釈も相当面白いが、イラストの西原さんの表現は、もうはちゃめちゃで、爆笑する場面が何度かありました。
そういう意味では、文字で楽しめて絵で楽しめるという貴重な本かもしれない。
ただ清水さんと言うのは、読む前の期待感と、読んだ後の感想のギャップが毎回大きい。それを知っているのにまた読んでしまうというのは、清水さんの特長なのかもしれない。
読んだことがない本は「ああ、この有名な本は、こんな事が書いてあったのか」とそれなりに読んだ気分にさせてくれるし、すでに読んだ本は「ああ、こんな解釈もあったのか」とか「作者はこんな事が言いたかったのか」と新しい気づきを与えてくれる、得した感じの本である。
本が好きな人なら、読んでみても面白いかも。(逆に本があまり好きではなく、読むのなら無駄な本は読みたくないという人は読まないほうがよい)
清水さんの解釈も相当面白いが、イラストの西原さんの表現は、もうはちゃめちゃで、爆笑する場面が何度かありました。
そういう意味では、文字で楽しめて絵で楽しめるという貴重な本かもしれない。
ただ清水さんと言うのは、読む前の期待感と、読んだ後の感想のギャップが毎回大きい。それを知っているのにまた読んでしまうというのは、清水さんの特長なのかもしれない。
2009年6月25日に日本でレビュー済み
清水の文章とサイバラの絵でおくる、どつき漫才的、古典名作ブックレビュー。
清水が的確な文章で紹介し、サイバラがまぜっかえすのは、このシリーズのパターン。
サイバラの新ネタは、「念力で読む」
「じっちゃんの顔にかけて(金田一少年のパロディ)」
清水の文章は、派手さはないのだけど、腑に落ちることが多くて、好きです。
ちなみに、この本を読んで『高野聖』を再読しました。
清水が的確な文章で紹介し、サイバラがまぜっかえすのは、このシリーズのパターン。
サイバラの新ネタは、「念力で読む」
「じっちゃんの顔にかけて(金田一少年のパロディ)」
清水の文章は、派手さはないのだけど、腑に落ちることが多くて、好きです。
ちなみに、この本を読んで『高野聖』を再読しました。
2010年8月21日に日本でレビュー済み
日本と海外の名作と呼ばれる文学作品を交互に紹介した批評集です。
西原氏のマンガは、途中から紹介作品とまったく関係がなくなるので、何のためにあるのか良く分からなくなりますが、普通にマンガとして楽しめます。
肝心の批評のほうも、小難しい言葉を使わず、清水氏の感想や考えが素直に記載されていると思います。
まあ、この本を読んで名作を読んだ気になるより、本編を読めばと思いますが、文学史の授業では出てこないようなぶっちゃけコメントも楽しめるので、暇つぶしには良いと思います。
西原氏のマンガは、途中から紹介作品とまったく関係がなくなるので、何のためにあるのか良く分からなくなりますが、普通にマンガとして楽しめます。
肝心の批評のほうも、小難しい言葉を使わず、清水氏の感想や考えが素直に記載されていると思います。
まあ、この本を読んで名作を読んだ気になるより、本編を読めばと思いますが、文学史の授業では出てこないようなぶっちゃけコメントも楽しめるので、暇つぶしには良いと思います。
2009年5月20日に日本でレビュー済み
清水氏が紹介する十数編にわたる本の読むべきポイント・・・というかツッコミどころを,清水氏,サイバラ女史,それぞれのツッコミ方で深く突っ込んでいる.
それがまた相反していたり,清水氏のツッコミをさらに助長するような,サイバラ女史のマンガが,なんとも言えず面白い.
これはとても面白く,一気に読み通せるのだが,問題は,これを読むとせっかく紹介いただいた10数編の本を読む前に,読んだ気になってしまうほど,中身の本質をわかってしまう点にあるかもしれない.
本を読む時にそのどこに着目すべきか,ということを知りたい,
10数冊におよぶ本を読む時間がないが,その本質を知りたい,,
またはそれらの本を読んだことがあるが解釈がわからない,または別の解釈を聞きたい,,,
そのように考えるいずれの方にもお勧めできる爆笑必死の1冊です.
それがまた相反していたり,清水氏のツッコミをさらに助長するような,サイバラ女史のマンガが,なんとも言えず面白い.
これはとても面白く,一気に読み通せるのだが,問題は,これを読むとせっかく紹介いただいた10数編の本を読む前に,読んだ気になってしまうほど,中身の本質をわかってしまう点にあるかもしれない.
本を読む時にそのどこに着目すべきか,ということを知りたい,
10数冊におよぶ本を読む時間がないが,その本質を知りたい,,
またはそれらの本を読んだことがあるが解釈がわからない,または別の解釈を聞きたい,,,
そのように考えるいずれの方にもお勧めできる爆笑必死の1冊です.
2009年1月31日に日本でレビュー済み
「ロビンソン・クルーソー」が難破により遭難したのは,南米からアフリカ・ギニアに行く途中だった。ブラジルで農場経営に成功していたロビンソン・クルーソーは,ギニアで黒人奴隷を買って,ブラジルで売れば大儲けできると考えていたのである。
蛮人フライデーを助けたのも,人道的な見地からではなく,「蛮人の一人くらい,いや,二,三人くらいは上手にあしらって完全に自分の奴隷にしたうえ,意のままに使いこなし,どんなことがあっても自分に指一本ささせないという自信みたいなものがあった」からである。
子供向けの本では上記は省略されているが,「ロビンソン・クルーソー」は結構生臭い内容・背景を含んでいるようである。
アイルランド生まれのイギリス人であるスウィフトは,アイルランドを支配するイギリスのやり方に批判的だった。
彼が「ガリヴァー旅行記」を書いたのも,「ロビンソン・クルーソー」を読んで,反論の書を書かなければならないと思ったからではなかろうか,と清水義範は推測する。
本書は,古今の名作を取り上げて,これまでとは全く違った面から紹介してくれる,好著である。
蛮人フライデーを助けたのも,人道的な見地からではなく,「蛮人の一人くらい,いや,二,三人くらいは上手にあしらって完全に自分の奴隷にしたうえ,意のままに使いこなし,どんなことがあっても自分に指一本ささせないという自信みたいなものがあった」からである。
子供向けの本では上記は省略されているが,「ロビンソン・クルーソー」は結構生臭い内容・背景を含んでいるようである。
アイルランド生まれのイギリス人であるスウィフトは,アイルランドを支配するイギリスのやり方に批判的だった。
彼が「ガリヴァー旅行記」を書いたのも,「ロビンソン・クルーソー」を読んで,反論の書を書かなければならないと思ったからではなかろうか,と清水義範は推測する。
本書は,古今の名作を取り上げて,これまでとは全く違った面から紹介してくれる,好著である。