77歳と11歳の恋。あらすじを読んだときはかなりひいたんですが、
読んでみると視点が11歳の少女で、なおかつ小学生の少女という
よりはかなり大人びており、相手のほうもとても精神的に77歳の老人という
感じではなく、ミステリーというよりは悲劇に終わった恋愛小説のようでした。
こと恋愛なんてはたからみて間違っていたとしても、当人たちが
正気にかえるまではどうにもできないものだと思います。
11歳の子供がこれほど追いつめられなければいけない現実は、
実社会でも起こっているだけに小説の中でこそ、名探偵伊集院大介に
少女の心を救ってもらいたかったです。また作者である栗本先生が
なくなられた後出版の文庫であったため、文庫版あとがきがないのが
ずっと作品を追いかけてきた私にとって、悲劇的なラストとあいまって、
涙がでるほど悲しい一冊でした。
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六月の桜: 伊集院大介のレクイエム (講談社文庫 く 2-47) 文庫 – 2009/6/12
栗本 薫
(著)
同級生から陰湿ないじめを受けている11歳の少女・桜子は世間から孤立して生きる大金持ちの老人・津坂と満開の桜の木の下で出会う。孤独を分かち合う2人は、やがて禁断の恋に落ちていく。しかし年齢差66歳の許されざる恋は、次々と不吉な事件を呼び起こし……。伊集院は少女を救い出すことが出来るのか!? (講談社文庫)
- 本の長さ355ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/6/12
- ISBN-104062763753
- ISBN-13978-4062763752
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/6/12)
- 発売日 : 2009/6/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 355ページ
- ISBN-10 : 4062763753
- ISBN-13 : 978-4062763752
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,252,217位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャンペーンで安かったので買ってみた。
あまりの駄作にレビューをかかずにいられない。
読後感が悪すぎる。先生や母親がステレオタイプ。
端役に対する愛情がない。
この作品に伊集院大介必要でしたかね。
あまりの駄作にレビューをかかずにいられない。
読後感が悪すぎる。先生や母親がステレオタイプ。
端役に対する愛情がない。
この作品に伊集院大介必要でしたかね。
2023年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こちらの作品、不評だったと、著者ご本人が仰っていた記憶があります。
どっこい。超名作。
どっこい。超名作。
2010年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんのために出てきたのか…と、伊集院先生本人が叫んでいそうな結末。
探偵ものだと思わずに読めばこれはこれで純愛ものとして、読める。かな。
77歳と11歳の恋って…帯を見ただけで「うえええー}とげんなり
してしまい、買ってから手に取り読み始めるのに時間かかった。
読み始めたら一気にいけたけど、やっぱこの純愛に感動するのは私はムリ。
愛に年の差は関係ない…かもしれないけどいくらなんでも。
まあ、桜子ちゃんと譲さんが幸せならいーけどねえ…。悲劇的結末も
ふたりが幸せならいーんじゃない?としか、いいようがないけど。
伊集院先生、活躍できなくて残念でした。唯一の救いは、クラスメートの
誤解が解けた点かな。被害者については、まったく自業自得と思うので、とくに同情も
出来ない。
エピローグ、もう少し余韻が欲しかった。洛丁?と思ってしまったほど、
ぶっつり突き放された感じがした。
にしても、栗本先生のキャラって、娘と母親が必ず不仲なんですね。
探偵ものだと思わずに読めばこれはこれで純愛ものとして、読める。かな。
77歳と11歳の恋って…帯を見ただけで「うえええー}とげんなり
してしまい、買ってから手に取り読み始めるのに時間かかった。
読み始めたら一気にいけたけど、やっぱこの純愛に感動するのは私はムリ。
愛に年の差は関係ない…かもしれないけどいくらなんでも。
まあ、桜子ちゃんと譲さんが幸せならいーけどねえ…。悲劇的結末も
ふたりが幸せならいーんじゃない?としか、いいようがないけど。
伊集院先生、活躍できなくて残念でした。唯一の救いは、クラスメートの
誤解が解けた点かな。被害者については、まったく自業自得と思うので、とくに同情も
出来ない。
エピローグ、もう少し余韻が欲しかった。洛丁?と思ってしまったほど、
ぶっつり突き放された感じがした。
にしても、栗本先生のキャラって、娘と母親が必ず不仲なんですね。
2007年7月6日に日本でレビュー済み
本作「六月の桜」は、伊集院大介が登場するのは後半部分であり、「孤独な魂」の悲劇を描いた作品というイメージが強力でミステリー性はほんの香りだけという感じです。
主人公は、母子家庭の小学6年生で、家庭を顧みない母親の替わりに弟を面倒を見、家庭の雑事をこなしています。彼女は、学校では「いじめ」に会い、孤独な生活を過ごしています。
そんな彼女が、桜の花に引き寄せられて出会うのが、旧家の家族のいない77歳の老人です。この二つの「孤独な魂」が出会い、「禁断の恋」(本の帯にはそう謳ってあります)に陥り、悲劇の結末に転げ落ちて行くのですが、物語としては、余りに切な過ぎます。確かに、この物語の進行では、こうなるしかないのでしょうが・・・。
「いじめ」の一つの性格をしっかり捉えていて、それに老人の孤独からくる狂気を絡ませ、栗本作品らしい作品になっています。
主人公は、母子家庭の小学6年生で、家庭を顧みない母親の替わりに弟を面倒を見、家庭の雑事をこなしています。彼女は、学校では「いじめ」に会い、孤独な生活を過ごしています。
そんな彼女が、桜の花に引き寄せられて出会うのが、旧家の家族のいない77歳の老人です。この二つの「孤独な魂」が出会い、「禁断の恋」(本の帯にはそう謳ってあります)に陥り、悲劇の結末に転げ落ちて行くのですが、物語としては、余りに切な過ぎます。確かに、この物語の進行では、こうなるしかないのでしょうが・・・。
「いじめ」の一つの性格をしっかり捉えていて、それに老人の孤独からくる狂気を絡ませ、栗本作品らしい作品になっています。
2007年9月12日に日本でレビュー済み
2年程前だったと思うが、伊集院シリーズで初の駄作が
あった。『女郎蜘蛛』。時代錯誤も甚だしいシロモノで
あった。そして今回。又、ポカをやって下さった。
(栗本センセイ、しっかりして下さい…)
大体、小学生が何かの詫びに、親に言われたのでなしに
品物を持ってくるものか?
その前に、貧しい母子家庭の子供が、私立の小学校とか
行くか?(小学校は6年もあるんですよ…)
いじめっ子小学生が、イジメをした自分自身にトラウマとか
感じるか?(そんなら、こんなにもイジメ事件ってないでしょう。
現実は、いじめられた標的が自殺して、いじめっ子は新たに
次の標的を探し出す事も多いそうですよ。06年福岡県の
小さな町での自殺事件の例)
又、これはもう止めて欲しい。この老人、世代はいつよ?
『昔は女の子は13、4歳にもなれば結婚したもんだ…』
それって明治30年以前の農村での話でしょ?!この老人の
世代では全然ないでしょ?そういう女達がどんな悲惨な扱いを
受けていたか?もう、止めて下さいよ!
栗本先生には、他の小説家みたに締め切りがないのでしょ?
書けないのならば、書かないで欲しいです。
伊集院シリーズで駄作を見るのは、辛いです…。
あった。『女郎蜘蛛』。時代錯誤も甚だしいシロモノで
あった。そして今回。又、ポカをやって下さった。
(栗本センセイ、しっかりして下さい…)
大体、小学生が何かの詫びに、親に言われたのでなしに
品物を持ってくるものか?
その前に、貧しい母子家庭の子供が、私立の小学校とか
行くか?(小学校は6年もあるんですよ…)
いじめっ子小学生が、イジメをした自分自身にトラウマとか
感じるか?(そんなら、こんなにもイジメ事件ってないでしょう。
現実は、いじめられた標的が自殺して、いじめっ子は新たに
次の標的を探し出す事も多いそうですよ。06年福岡県の
小さな町での自殺事件の例)
又、これはもう止めて欲しい。この老人、世代はいつよ?
『昔は女の子は13、4歳にもなれば結婚したもんだ…』
それって明治30年以前の農村での話でしょ?!この老人の
世代では全然ないでしょ?そういう女達がどんな悲惨な扱いを
受けていたか?もう、止めて下さいよ!
栗本先生には、他の小説家みたに締め切りがないのでしょ?
書けないのならば、書かないで欲しいです。
伊集院シリーズで駄作を見るのは、辛いです…。
2013年3月1日に日本でレビュー済み
栗本さんらしい作品です。
導入部は読みやすく、お話にも引き込まれていきます。
半分ほど読んだところで、これからもう読みたくなくなって本を閉じました。
30分ほど過ぎ、やはり続きが気になり一気に読了。
こういう話があっても良いのかもしれない?
やるせないねぇ。
やはり、晩年はマイナスのエナジーに取りこまれていたのかしらん?
導入部は読みやすく、お話にも引き込まれていきます。
半分ほど読んだところで、これからもう読みたくなくなって本を閉じました。
30分ほど過ぎ、やはり続きが気になり一気に読了。
こういう話があっても良いのかもしれない?
やるせないねぇ。
やはり、晩年はマイナスのエナジーに取りこまれていたのかしらん?
2010年8月2日に日本でレビュー済み
栗本薫の作品なので安心して読もうと思いました。
主人公の少女が幸福になって終わることを願っていました。
読み進むうちに、だんだん違和感が増してきました。
どうして栗本薫さんは、自分の世界に閉じこもっているのだろう。
もっと世の中に出て、大きな声で物をいった方がいいのではないかと感じました。
生前に栗本薫さんに一言だけ言っておけばよかったという悲しみのある一冊です。
自分の期待の甘さと、想像力の貧困に比べれば、
栗本薫の世界観の方が大きいのは分かります。
それでも何故、こんなに悲しい物語を書かないと行けなかったのでしょうか。
単なる量産という枠だけでは語れないような気がします。
墓前にお伺いを立てたいような気がします。
主人公の少女が幸福になって終わることを願っていました。
読み進むうちに、だんだん違和感が増してきました。
どうして栗本薫さんは、自分の世界に閉じこもっているのだろう。
もっと世の中に出て、大きな声で物をいった方がいいのではないかと感じました。
生前に栗本薫さんに一言だけ言っておけばよかったという悲しみのある一冊です。
自分の期待の甘さと、想像力の貧困に比べれば、
栗本薫の世界観の方が大きいのは分かります。
それでも何故、こんなに悲しい物語を書かないと行けなかったのでしょうか。
単なる量産という枠だけでは語れないような気がします。
墓前にお伺いを立てたいような気がします。