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一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫 さ 97-1) 文庫 – 2009/7/15
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- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/7/15
- 寸法10.8 x 1 x 14.8 cm
- ISBN-104062764067
- ISBN-13978-4062764063
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/7/15)
- 発売日 : 2009/7/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4062764067
- ISBN-13 : 978-4062764063
- 寸法 : 10.8 x 1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1962(昭和37)年、東京生れ。青山学院大学文学部卒業。’89(平成元)年「サマータイム」で月刊MOE童話大賞受賞。『イグアナくんのおじゃまな 毎日』で’98年度日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を受賞。『一瞬の風になれ』で2007年に本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞した(本データは この書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ごきげんな裏階段 (ISBN-13:978-4101237350)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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走ってる描写がとくにリアルで読んでてハラハラドキドキする。陸上経験なんてないけど本当に面白かった。
ありがとうございました。
学生時代の部活をベースにした青春小説はやっぱり面白いです。
主人公の心の声を書き連ねたような変わった文章で堅苦しくなく読みやすかった。
陸上競技のことは詳しくないが、技術や楽しさ、難しさなどが描写されていて良かった。
基本的にハッピーエンドに向かって進んでいくため安心して読めたものの、
選手であればだれでも味わうような失敗や挫折があっさりと終わらせられているとも思った。
最後、ライバル校の選手の故障により勝つ所あたりはご都合主義だなと思ったが、全体的にはいい作品だったと思う。
走る才能に満ち溢れた能天気でマイペースな高校生。
そんな天才を親友に持った神谷新二が、
陸上競技を通じて成長していきます。
本書では、親友である一之瀬連の背中を
神谷新二が文字通りに追いかけます。
追いかけることで葛藤する少年の心模様が、
本書では瑞々しく描かれている印象です。
斜に構えたり素直になったり頑張ったりする、
その年代の少年の不安定で勢いのある内面描写は、
運動部で青春を過ごす高校生を疑似体験できるものになっていました。
単行本で230ページ弱。
行間は広いほうだと思うので、
速い人なら半日で読み切れるかもしれません。
また、書下ろしの作品のようですが、続編ありきの作品のようでもあります。
第28回吉川英治文学新人賞受賞作であり、
2007年本屋大賞第一位でもあるようです。
読書が初めての人。
学生時代に部活動に打ち込んだことがなく、
そういう青春時代に憧れを抱く人。
そういう青春時代をずいぶん昔にすごした人。
そういう青春小説を気軽に読みたい人。
本書は、そうした人へおすすめします。
爽やかで続きをどんどん読みたくなります。
小説というよりも、むしろ自分の日記を見ているよう…(いや、こんな爽やか運動系な事はしてないけど)
陸上を舞台にした小説ですが、陸上についてまったく知らなくても楽しめます。
友情や、挫折や、成功、恋や、衝突や、ライバルや葛藤や…そんな諸々が全部詰まった一冊。
走る事を軸に、色んな出来事が主人公を襲いますが結局最後に主人公が行き着くのは
「走る事の楽しさ」
陸上に打ち込んでいくうちに、主人公が「とにかく、走るのが楽しいんだ!ずっと走っていたい!」と、いう思いが溢れ出す一冊。
この気持ちは、主人公や走ることに限らず、誰にだって持つ向き合っているものにも当てはまると思います。
読んで、いっちょやってみるかー!と、いうやる気を出したい時に是非オススメしたい一冊です。
気になる点としては、以下の通りです。
・当時の流行モノの小道具が妙に古めかしく痛い。
キャラ付けでやっているとは思いますが、時が経つと逆に共感しづらいような気がします。
別に、流行モノを多用しなくても話が続くと思うんですが…(ウェザーリポートの「ヘビー・ウェザー」とかも使ってるし)
(その割に、大事なところで流す曲は「奥田民夫」のスタンダード曲)
・文章が若者(?)を意識しすぎたのか少し痛々しい。
意図していると思うけれども、主人公の葛藤がモロ読者になだれ込む。(考えがまとまっている時もそうでない時も)
主人公の内面が非常に分かるのはいいけれども、あまり深く考えない性格な事あってか主人公が悩む際に、
「あー!もう、ワケわかんねー!」的なつぶやきを聞くのは、ちょっと疲れる…。
・三巻の「三年後の座談会」が、実は「インタビューした方々の座談会」だった
それはそれで読む価値はあるけれども、この話自体の三年後が気になったんですが…。
どちらかと言うとこの手の話は(もっと深く作品を知りたい方向けに)ファンブックのような物で対談集として載せた方が良い気がします。