無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
作家の値段 (講談社文庫) 文庫 – 2010/3/12
出久根 達郎
(著)
初版か再版か、帯や函は残っているか、美麗か、もちろん作家の人気も――さまざまな条件で古本の価値は大きく変わる。
街場の古本屋は知っているのだ。
本当に残るべき文学、消えていく文学とは何なのかを。
読書好きのためにホンネで書ききった、「本邦初、読んで損はない、どころか読めば儲かる実益作家論」。
街場の古本屋は知っているのだ。
本当に残るべき文学、消えていく文学とは何なのかを。
読書好きのためにホンネで書ききった、「本邦初、読んで損はない、どころか読めば儲かる実益作家論」。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/3/12
- ISBN-104062766590
- ISBN-13978-4062766593
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
出久根 達郎
1944年、茨城県生まれ。中学卒業後、東京・月島の古書店に勤め、73年から杉並区で古書店を営む(現在は目録販売のみ)。
92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。
近著に『夢は書物にあり』、『春本を愉しむ』、『七人の龍馬--坂本龍馬名言集』などがある。
1944年、茨城県生まれ。中学卒業後、東京・月島の古書店に勤め、73年から杉並区で古書店を営む(現在は目録販売のみ)。
92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。
近著に『夢は書物にあり』、『春本を愉しむ』、『七人の龍馬--坂本龍馬名言集』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/3/12)
- 発売日 : 2010/3/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4062766590
- ISBN-13 : 978-4062766593
- Amazon 売れ筋ランキング: - 933,018位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,801位講談社文庫
- - 132,844位ノンフィクション (本)
- - 233,270位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作家であり古書店主でもある著者による半ば小説仕立ての24人の作家論である。あるエピソードを元に一つの断面を照射する。たとえば永井荷風の場合は発禁処分である。荷風はその表現の猥褻さの故に生涯何度も当局と対立する。その圧巻である『四畳半襖の下張』についてその原文を示しながら詳述している。鮮やかな手際といえる。樋口一葉の『通俗書簡文』など読みたくなった。手紙の例文が一葉の「小説」で出来ているというのだから。それぞれの作家が1つのテーマで論じられ、作品案内もついている。コンパクトで楽しい作家論である。
2014年11月22日に日本でレビュー済み
古本はもっぱら「情報」のみのために買う者ですが、こちらに出ているいわゆる「アンティーク」扱いの古本についての話をとても興味深く読みました。「文庫本で読めれば結構」という心性とは明らかに違う何かが記録されています。また、「街の本屋」さんの閉店が相次いで報じられる中、「こういう商売もあるんだ」「これからこの商売はどうなるんだろう(この方々の専門的知識は失われてしまうのだろうか)」とも考えさせられます。
この本自体も、私は新書判で読みましたが、文庫本が出ているようです。どちらの版でも、本という物体の不思議な「オーラ」「物質感」「魔法」を理解される方は一読を心よりお薦めいたします。
この本自体も、私は新書判で読みましたが、文庫本が出ているようです。どちらの版でも、本という物体の不思議な「オーラ」「物質感」「魔法」を理解される方は一読を心よりお薦めいたします。
2014年2月21日に日本でレビュー済み
作家の値段とは、その作家の著書の古書での査定価格をいいます。初版本や帯つきがとんでもない値段がついていたり、その作品がどのようにして書かれたのか、作家たちのちょっとしたエピソードをエッセイ風の文章で読みやすく書かれています。内容もおもしろいと思います。
取り上げられた作家は、司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、宮沢賢治、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、森鴎外、吉屋信子、吉川英治、梶井基次郎の24名。
この中で、好きな作家や興味のある作家のページだけでも読んでみるといいかもしれません。
また、興味を持った作家の作品を読むなど、読書案内本としても使えると思います。
取り上げられた作家は、司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、宮沢賢治、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、森鴎外、吉屋信子、吉川英治、梶井基次郎の24名。
この中で、好きな作家や興味のある作家のページだけでも読んでみるといいかもしれません。
また、興味を持った作家の作品を読むなど、読書案内本としても使えると思います。
2010年3月19日に日本でレビュー済み
この著者だけにしか書けない、画期的な「作家論」。
単行本が出たときは読みそびれたが、今回一気に通読してしまった。
司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、
宮沢賢治、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、
泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、
森鴎外、吉屋信子、吉川英治、梶井基次郎……。
それぞれの作家の、単に古書市場での評価や、書誌学上な視点からのアプローチ、
という通好みの話題ではなく、「古本屋さん」としての実体験に根ざしつつ、
採り上げた作家にまつわる、著者の人柄が随所にじみ出てた好エッセイに
なっているというところが、本書の最大の魅力。しかも、いわゆる「名著」
の相場のような実用的な情報も盛り込んであって、まさに花も実もある本。
ご贔屓の作家に手厚いものの、そこは元は商売人、
けっして“偏愛”にも“書痴”にも陥っていない。
もちろん今や御本人自身堂々たる直木賞作家。さばき方は見事で、
どの作家についても、極上の逸話で引き寄せられてしまう。
いわゆる「人気作家の本」の周縁、待遇、たどった運命。
そのいろいろに大いに啓発され、大いに感心しながら読みました。
ここで著者が描いてみせた「それぞれの作家」のありようを、
読者自身の個人的な評価や、好き嫌いを見据えながら確かめるのも一興。
単行本が出たときは読みそびれたが、今回一気に通読してしまった。
司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、
宮沢賢治、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、
泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、
森鴎外、吉屋信子、吉川英治、梶井基次郎……。
それぞれの作家の、単に古書市場での評価や、書誌学上な視点からのアプローチ、
という通好みの話題ではなく、「古本屋さん」としての実体験に根ざしつつ、
採り上げた作家にまつわる、著者の人柄が随所にじみ出てた好エッセイに
なっているというところが、本書の最大の魅力。しかも、いわゆる「名著」
の相場のような実用的な情報も盛り込んであって、まさに花も実もある本。
ご贔屓の作家に手厚いものの、そこは元は商売人、
けっして“偏愛”にも“書痴”にも陥っていない。
もちろん今や御本人自身堂々たる直木賞作家。さばき方は見事で、
どの作家についても、極上の逸話で引き寄せられてしまう。
いわゆる「人気作家の本」の周縁、待遇、たどった運命。
そのいろいろに大いに啓発され、大いに感心しながら読みました。
ここで著者が描いてみせた「それぞれの作家」のありようを、
読者自身の個人的な評価や、好き嫌いを見据えながら確かめるのも一興。
2011年1月29日に日本でレビュー済み
この本は古本について。古本で一番高いのを買ったのは1968年に大学1年のとき早稲田の古本屋でケラワックの「路上」初版。河出書房。5000円。南池袋の下宿の家賃、7000円の時代。ラーメン80円か100円。親友のジャズ研(ピアノ)の中富に見せびらかした。「凄いなー」と。学生運動に走り谷書房(オヤジは長谷川さん。まだ営業してる)に売り飛ばした。オーデン詩集。ギンズバーグ詩集も。何ぼか忘れた。それでレーニン10巻選集を買った。トロツキー選集も10冊位まとめて買った。オヤジさん、ケラワックはとってたら?と言われたが「いいよ、どうせあと読まないから」後年、コロンビア大学でケラワックが寄贈(実は売却)した書簡を図書館で閲覧した。雑誌の書評や映画評、CD批評はよほど大作家、大評論家でない限り原稿料は安い。聞いた話だがそんなに安いの?というくらい。だから数でこなす。小生このレビュー900枚くらい書いたがただ働き。あまつさえ「狂人」「品性を疑う」
「頭がおかしい」おかしいのはお前だよ。やる気なくなった。お終い。
「頭がおかしい」おかしいのはお前だよ。やる気なくなった。お終い。
2010年4月1日に日本でレビュー済み
出久根さんの本は総じて、飽きることがないのだけど、この1冊は読み始めはともかく、中盤からダレました。
というのは基本的には古今の作家の古本の相場話に終始するからです。
もちろん、その合いの手に色々なエピソードが絡んでいるのはいうまでもありません。でも、基本的な骨法が同じだと、何編も読んでいると飽きてしまうのです。
古本、初版本、私家本。いろんな本があり、その本の帯の色一つで値段が大きく変わっていくというのは、興味深くもあります。でもそれは小さな玩物趣味の域を出ないような気がするのです。
それに。古本の世界では「蔵書印」は傷として扱われます。でも本が好きで、思い出が深ければ、何かを記しておきたいと思うのが人情です。傷となるのを承知で、傷を付けるのもまた、読書に親しむ者の業なのかもしれません。
というのは基本的には古今の作家の古本の相場話に終始するからです。
もちろん、その合いの手に色々なエピソードが絡んでいるのはいうまでもありません。でも、基本的な骨法が同じだと、何編も読んでいると飽きてしまうのです。
古本、初版本、私家本。いろんな本があり、その本の帯の色一つで値段が大きく変わっていくというのは、興味深くもあります。でもそれは小さな玩物趣味の域を出ないような気がするのです。
それに。古本の世界では「蔵書印」は傷として扱われます。でも本が好きで、思い出が深ければ、何かを記しておきたいと思うのが人情です。傷となるのを承知で、傷を付けるのもまた、読書に親しむ者の業なのかもしれません。
2011年4月16日に日本でレビュー済み
07年講談社から刊行された作品の文庫版。
05年から07年にかけて「小説現代」に連載したエッセイをまとめた一冊。
古書店を営みつつ(現在は目録販売のみとのこと)作家でもある著者が、明治、大正、昭和の小説家24名を取り上げ、作家評や小説評(あるいは思い出話)を交えながら、その小説家の古書の値段や古書にまつわるエピソードを綴った作品。
作家である前に、また商売人である前に、小説を読むことが好きで、そして本(古書)そのものに対する愛情に溢れている感じがする。ただ、愛情に溢れているといって著者は古書を売る商売人でもある。買って集めるのではなく売る。骨董商もそうだが、その矛盾するところがどうもわからない・・・。
古書店主ならではの古書を巡るエピソードの中には、それ本当の話しなの?ちょっと脚色してないかい?と思えそうなくらいおもしろいものもあった。
小説評も、作家視点での評もあるが、一読者視点のものもある。評論家的な視点が感じられないのがいい。なかでも永井荷風が書いたとされる春本に対する見立ては、作家的視点と商売人的の視点の両方がなければできないのでは、と思わせる実に興味深いものだ。
おもしろさに濃淡はあったが、24名どの作家も楽しく読むことができた。
この作品におもしろさを感じたのであれば、同じく明治、大正、昭和の作家を「食」から論じた、古書マニアでもある嵐山光三郎の「文人悪食」「文人暴食」がお勧め。これも個性的な作家論だ。
本書で取り上げられた24名の作家。
司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、宮澤賢治、永井荷風、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、森鴎外、古屋信子、吉川英治、梶井基次郎
05年から07年にかけて「小説現代」に連載したエッセイをまとめた一冊。
古書店を営みつつ(現在は目録販売のみとのこと)作家でもある著者が、明治、大正、昭和の小説家24名を取り上げ、作家評や小説評(あるいは思い出話)を交えながら、その小説家の古書の値段や古書にまつわるエピソードを綴った作品。
作家である前に、また商売人である前に、小説を読むことが好きで、そして本(古書)そのものに対する愛情に溢れている感じがする。ただ、愛情に溢れているといって著者は古書を売る商売人でもある。買って集めるのではなく売る。骨董商もそうだが、その矛盾するところがどうもわからない・・・。
古書店主ならではの古書を巡るエピソードの中には、それ本当の話しなの?ちょっと脚色してないかい?と思えそうなくらいおもしろいものもあった。
小説評も、作家視点での評もあるが、一読者視点のものもある。評論家的な視点が感じられないのがいい。なかでも永井荷風が書いたとされる春本に対する見立ては、作家的視点と商売人的の視点の両方がなければできないのでは、と思わせる実に興味深いものだ。
おもしろさに濃淡はあったが、24名どの作家も楽しく読むことができた。
この作品におもしろさを感じたのであれば、同じく明治、大正、昭和の作家を「食」から論じた、古書マニアでもある嵐山光三郎の「文人悪食」「文人暴食」がお勧め。これも個性的な作家論だ。
本書で取り上げられた24名の作家。
司馬遼太郎、三島由紀夫、山本周五郎、川端康成、太宰治、寺山修司、宮澤賢治、永井荷風、江戸川乱歩、樋口一葉、夏目漱石、直木三十五、野村胡堂、泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、坂口安吾、火野葦平、立原道造、森鴎外、古屋信子、吉川英治、梶井基次郎
2010年4月12日に日本でレビュー済み
昭和時代の文豪たちの、
今の価格はいくらなのか。
下世話な話、興味津々である。
有名作家たちも存命中はいろいろとあっただろうに、
なくなってからン十年。
まさかその後、こういう形での評価を受けているとは夢にも思うまい。
今の価格はいくらなのか。
下世話な話、興味津々である。
有名作家たちも存命中はいろいろとあっただろうに、
なくなってからン十年。
まさかその後、こういう形での評価を受けているとは夢にも思うまい。