自らの豊富なビジネス経験とディテールに至るまでの観察力と描写力を掛け合わせることで、ビジネス現場のリアルを浮かび上がらせる黒木亮さんの真髄がいかんなく発揮された作品。
日本の商社マン、エリート役人、NGO職員ら、多数のステークホルダーのそれぞれの立場・目線が丁寧に物語に織り込まれており、丁寧に読んでいくと知らず知らずの内にエネルギービジネスの光と影を感じさせられ、考えさせられる内容となっている。
ピュアに読み物として面白いので誰にでもオススメできる内容(専門用語の脚注が丁寧に付されているので事前知識がなくとも問題なく読み進められる)だが、特に商社への就職に関心がある学生にとっては必読の書と言えるのではないか。
政府・金融機関・客先など多数のステークホルダーを巻き込み、世界の一流プレイヤーと伍しながら自分の信念に従って案件を粘り強く推し進めていく商社マンの仕事の醍醐味が味わえるはず。
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エネルギー 下 (講談社文庫 く 63-5) 文庫 – 2010/9/15
黒木 亮
(著)
高騰する石油市場で蠢く投資銀行とヘッジファンド
エネルギー・デリバティブで中国企業をカモれ!
プーチンが、サハリン巨大ガス田開発の予算超過に激怒。クレムリンの攻撃犬と呼ばれるロシア人官僚や石油メジャーに恨みを抱く英国人父子の介在で、プロジェクトは窮地に。トーニチを辞した亀岡はイランの「日の丸油田」を救おうと奔走する。政治と市場に翻弄される男たちの野望と挫折を描く、大河経済小説。
※この作品は2008年9月に日経BP社から刊行されたものです。
エネルギー・デリバティブで中国企業をカモれ!
プーチンが、サハリン巨大ガス田開発の予算超過に激怒。クレムリンの攻撃犬と呼ばれるロシア人官僚や石油メジャーに恨みを抱く英国人父子の介在で、プロジェクトは窮地に。トーニチを辞した亀岡はイランの「日の丸油田」を救おうと奔走する。政治と市場に翻弄される男たちの野望と挫折を描く、大河経済小説。
※この作品は2008年9月に日経BP社から刊行されたものです。
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/9/15
- ISBN-104062767570
- ISBN-13978-4062767576
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/9/15)
- 発売日 : 2010/9/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4062767570
- ISBN-13 : 978-4062767576
- Amazon 売れ筋ランキング: - 441,923位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1957年、北海道生まれ。
早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。
銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、貿易金融、航空機ファイナンスなどを手がける。
2000年、『トップ・レフト』でデビュー。主な作品に『巨大投資銀行』、『排出権商人』、『エネルギー』など。大学時代は競走部に所属し、箱根駅伝に2度出場、20kmで道路北海道記録を塗り替えた。ランナーとしての半生は自伝的長編『冬の喝采』にほぼノンフィクションで綴られている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が非常に詳細まで調べている事が良く分かる。エネルギーをめぐるビジネスのリアルな現場をこの本を通して疑似体験できた。
商社マン、官僚、金融トレーダーなどがメインの話で、こうした職業や仕事に興味のある学生や、これらの現場で働く若手の社会人には刺激になる本のように思う。
商社マン、官僚、金融トレーダーなどがメインの話で、こうした職業や仕事に興味のある学生や、これらの現場で働く若手の社会人には刺激になる本のように思う。
2011年8月5日に日本でレビュー済み
内容はとても面白い。業界関係者に色々と取材したんだなと感心して読んだ。
しかし、どこかそういう取材ネタを、小ネタとしてまぶした感じがぷんぷんして、
ちょっとしつこいかなと感じてしまった。小ネタのためにストーリーを作っているような。
本書は小説であり、業界紹介の本ではないはず。
自分はこの業界に居る人間だが、上司や、同業の友人から聞いたことがある、
「え、ほんとにそんなことあったの?」という話がエピソードとして何個もあり、
ちょっと小説を読んでるというよりは会社の社報を呼んでいる感じがした。
内容もとてもおもしろいんので比べるのはあれだけど、逆説的に、
山崎豊子の不毛地帯は「小説として」すぐれているなと感じた。
といいながら、3巻を一週間で読んだのでかなりおもしろかった。
この業界に興味がある人にとっては業界情報として大変貴重だと思った。
しかし、どこかそういう取材ネタを、小ネタとしてまぶした感じがぷんぷんして、
ちょっとしつこいかなと感じてしまった。小ネタのためにストーリーを作っているような。
本書は小説であり、業界紹介の本ではないはず。
自分はこの業界に居る人間だが、上司や、同業の友人から聞いたことがある、
「え、ほんとにそんなことあったの?」という話がエピソードとして何個もあり、
ちょっと小説を読んでるというよりは会社の社報を呼んでいる感じがした。
内容もとてもおもしろいんので比べるのはあれだけど、逆説的に、
山崎豊子の不毛地帯は「小説として」すぐれているなと感じた。
といいながら、3巻を一週間で読んだのでかなりおもしろかった。
この業界に興味がある人にとっては業界情報として大変貴重だと思った。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。プーチンが、サハリン巨大ガス田開発の予算超過に激怒。クレムリンの攻撃犬と呼ばれるロシア人官僚や石油メジャーに恨みを抱く英国人父子の介在で、プロジェクトは窮地に。トーニチを辞した亀岡はイランの「日の丸油田」を救おうと奔走する。政治と市場に翻弄される男たちの野望と挫折を描く、大河経済小説。
一般文学通算784作品目の読書完。2012/07/10
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