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カーの復讐 (講談社文庫) 文庫 – 2010/11/12
二階堂 黎人
(著)
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/11/12
- ISBN-104062768062
- ISBN-13978-4062768061
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/11/12)
- 発売日 : 2010/11/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4062768062
- ISBN-13 : 978-4062768061
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,230,252位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学生のころ読み耽っていた怪盗ルパンのシリーズを思い出しました。
子どものころ夢中になって読んだあの世界が甦ってきました。
子どもむけなので読みやすいし昔を懐かしんで読むのもいいかも。
私が子どもだったら、きっと「やった、犯人が当たった」と
ほくそ笑んでいるでしょう。
他のミステリーランドのシリーズも読んでみたいです。
子どものころ夢中になって読んだあの世界が甦ってきました。
子どもむけなので読みやすいし昔を懐かしんで読むのもいいかも。
私が子どもだったら、きっと「やった、犯人が当たった」と
ほくそ笑んでいるでしょう。
他のミステリーランドのシリーズも読んでみたいです。
2011年2月8日に日本でレビュー済み
長編の名手・二階堂によるルパンものパスティーシュである。二階堂の標準からいくと、比較的短めの作品といえる。
さて、題名である。とにかく、二階堂で「カー」といったらもうあれしかないでしょう、帯紙にも裏表紙にもルパンものですルパンものですって書いてあるけれど、ぜっっったい最後にはメタミステリだかなんだかとにかくどうにかして「カー」の世界に持ち込むに違いない、ほらほら不可能ぽい密室事件も起きてるしー、と思っていたら・・・、
個人的には、ちょっと、えぇーーー、という感じですかね。
でも、そんな変な裏読みをせずに楽しく読むべきでしたね。ルパンものとしては、ちょっと台詞の言い回しに不自然ぽいところがある以外は(これはこれで二階堂らしい)、かなりよくできている感じです。まったく予備知識なしに読んだなら、ルブランのルパンシリーズの最後の方の作品と思ってもおかしくない。
かつてルブラン作品を読み込んだ人なら、楽しく読めることは間違いないです。やや恐ろしげな描写も出てきますが、江戸川乱歩の域を超えることはないので多分子供さんでも大丈夫。まあ、本家のルパンシリーズをいくつか読んでからのほうが、より楽しめるかなとは思います。
さて、題名である。とにかく、二階堂で「カー」といったらもうあれしかないでしょう、帯紙にも裏表紙にもルパンものですルパンものですって書いてあるけれど、ぜっっったい最後にはメタミステリだかなんだかとにかくどうにかして「カー」の世界に持ち込むに違いない、ほらほら不可能ぽい密室事件も起きてるしー、と思っていたら・・・、
個人的には、ちょっと、えぇーーー、という感じですかね。
でも、そんな変な裏読みをせずに楽しく読むべきでしたね。ルパンものとしては、ちょっと台詞の言い回しに不自然ぽいところがある以外は(これはこれで二階堂らしい)、かなりよくできている感じです。まったく予備知識なしに読んだなら、ルブランのルパンシリーズの最後の方の作品と思ってもおかしくない。
かつてルブラン作品を読み込んだ人なら、楽しく読めることは間違いないです。やや恐ろしげな描写も出てきますが、江戸川乱歩の域を超えることはないので多分子供さんでも大丈夫。まあ、本家のルパンシリーズをいくつか読んでからのほうが、より楽しめるかなとは思います。
2011年1月9日に日本でレビュー済み
2005年に「ミステリーランド」の一冊として出たものの文庫化。
ミステリーランドとは、本格推理小説家たちを集めて、子ども向けのミステリを書いてもらったもの。しかし、成功したのかどうか多いに疑わしい。本書もちょっとねえ…。
「カー」とタイトルにあり、ディクスン・カーかと思ったが、そうではなく古代エジプトのほうのカー(魂の一種)であった。
主人公はアルセーヌ・ルパンとなっている。フランス語の原書を翻訳・紹介したという体裁をとっているが、もちろんパスティーシュである。なかなか雰囲気が出ているのではないか。
ミステリとしては、いまいち。『ユダの窓』の新しいバリエーションが考案されているが…。
ルパンものとして、彼の活躍・活劇を楽しむのが正しい読み方だろう。
ミステリーランドとは、本格推理小説家たちを集めて、子ども向けのミステリを書いてもらったもの。しかし、成功したのかどうか多いに疑わしい。本書もちょっとねえ…。
「カー」とタイトルにあり、ディクスン・カーかと思ったが、そうではなく古代エジプトのほうのカー(魂の一種)であった。
主人公はアルセーヌ・ルパンとなっている。フランス語の原書を翻訳・紹介したという体裁をとっているが、もちろんパスティーシュである。なかなか雰囲気が出ているのではないか。
ミステリとしては、いまいち。『ユダの窓』の新しいバリエーションが考案されているが…。
ルパンものとして、彼の活躍・活劇を楽しむのが正しい読み方だろう。
2005年12月21日に日本でレビュー済み
既出のミステリーランド各書の中で、「かつて子供だったあなたと少年少女のために」というテーマに一番相応しいストーリーだなという感じがしました。これまで面白いけれど小学生にはどうかしらというものも少なくなかったので…。
プロローグでの翻訳発言を思わず信じてしまいそうになる位オリジナルに近い雰囲気でとても楽しめました。小学校の図書室で重たいルパンシリーズを順番に読み耽っていた気持ちが思い出されます。
きっとオリジナルを知らない人でも充分にルパンを堪能できると思いますし、寧ろこれを端緒にルパンにはまる人もいるのではないでしょうか。
小学生の時とは違って早々に犯人が判ってしまったのが残念でしたが、それを差し引いても全編を通じて勢いがあって本当に秀逸な一作だと思います。ディティールの細かさは流石でした。
プロローグでの翻訳発言を思わず信じてしまいそうになる位オリジナルに近い雰囲気でとても楽しめました。小学校の図書室で重たいルパンシリーズを順番に読み耽っていた気持ちが思い出されます。
きっとオリジナルを知らない人でも充分にルパンを堪能できると思いますし、寧ろこれを端緒にルパンにはまる人もいるのではないでしょうか。
小学生の時とは違って早々に犯人が判ってしまったのが残念でしたが、それを差し引いても全編を通じて勢いがあって本当に秀逸な一作だと思います。ディティールの細かさは流石でした。