動機もトリックも今ではさほど珍しくはない。
特に動機についていうなら現代ではそれであそこまでしてしまうのか?
というクエスチョンはついてしまう。
さらに言うなら今この作品を発表するなら最後にもうひと捻り欲しいところ。
だが本作が書かれたのは1990年代、そういう意味で当時はやはり傑作だったと思う。
名作と呼ばれるミステリはやはり話題になった時に読んでおくべきだったとつくづく感じました。
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新装版 ROMMY 越境者の夢 (講談社文庫) 文庫 – 2011/1/14
歌野 晶午
(著)
そして歌声が残った――。大切な人を守るとは?
「こんなに切ない本格ミステリは、読んだことがない!」史上初・本格ミステリ大賞2回受賞の歌野晶午の名作が復活!!
人気絶頂の歌手ROMMY(ロミー)が、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた――。一体誰が何のために? 天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに!
「こんなに切ない本格ミステリは、読んだことがない!」史上初・本格ミステリ大賞2回受賞の歌野晶午の名作が復活!!
人気絶頂の歌手ROMMY(ロミー)が、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた――。一体誰が何のために? 天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに!
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/1/14
- 寸法10.5 x 1.8 x 14.8 cm
- ISBN-104062768690
- ISBN-13978-4062768696
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/1/14)
- 発売日 : 2011/1/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 488ページ
- ISBN-10 : 4062768690
- ISBN-13 : 978-4062768696
- 寸法 : 10.5 x 1.8 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 658,950位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2023年3月9日に日本でレビュー済み
設定や世界観などが作りこまれ、楽曲の歌詞、アルバム名、構想メモ、ノート、ランキング、評論なども含め本当に実在したアーティストの伝記というかドキュメンタリーというか、ノンフィクションと錯覚さえしてしまうかのような物語です。本格ミステリとしてはそれほど魅力的な謎があったり連続で山場があるわけではなくちょっと冗長、密室トリックの解明も言葉だけではややわかりにくい感じがしましたが、物語の根幹にある衝撃的な真相にまつわる伏線は、早い段階からそこかしこに散りばめられており見事でした。タイトルの意味も終盤でなるほどと思わされますし、深いテーマでした。これを95年に発表されたことはすごいと思います。ただひとつ非常に不満点があり、これは著者の責任ではなく出版社の問題ですが、ある登場人物の名前の表記が完全に間違っている部分(似ている漢字の誤植)が1箇所があり、え?これは誰?あの人とは別人なの?まさかこれ、叙述トリックものなの?と思ったら結局全然関係なく、ただのミスプリだったことです。これは活字ミステリにおいて絶対やっちゃ駄目なミスでしょう!
2011年11月22日に日本でレビュー済み
歌野晶午さんの作品、全部読んでるわけではありませんが、
「おいおい勘弁してよ」みたいな作品も過去読んでるので、ちょっと不安でしたが
まぁ文庫ですからね。裏切られたとしても、ってやつで読んでみました。
「え?」
なんか気持ちよく騙されました。
ただ、あんな短時間によくもまぁ・・・ってのはあります。
冒頭に作者自身が「今だったら、書き直す」みたいなこと言ってますが、
これはこれでいいのではないでしょうか。
これを読んで、今現在どんなアーティスト想像するでしょうか?
そんなとこも一興かと。
「おいおい勘弁してよ」みたいな作品も過去読んでるので、ちょっと不安でしたが
まぁ文庫ですからね。裏切られたとしても、ってやつで読んでみました。
「え?」
なんか気持ちよく騙されました。
ただ、あんな短時間によくもまぁ・・・ってのはあります。
冒頭に作者自身が「今だったら、書き直す」みたいなこと言ってますが、
これはこれでいいのではないでしょうか。
これを読んで、今現在どんなアーティスト想像するでしょうか?
そんなとこも一興かと。
2011年8月29日に日本でレビュー済み
天才的歌手、ROMMYをめぐる人間たちの考え、行動が生なましく、黒い感情や汚い部分、色んな思惑によって一つの偉大な才能が消費されていく・・そんな中、ただ純粋にお互いを思いやる気持ちが余計に切ない感動を誘います。
ただ、作中容疑者となる人物の行動の動機については、昨今の報道や刑事ドラマなどの氾濫の中では若干違和感を感じました。そこに納得し切れなかったので☆3つです。
ただ、作中容疑者となる人物の行動の動機については、昨今の報道や刑事ドラマなどの氾濫の中では若干違和感を感じました。そこに納得し切れなかったので☆3つです。