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原発労働記 (講談社文庫) 文庫 – 2011/6/24

4.5 5つ星のうち4.5 13個の評価

話題沸騰 幻の名著『原発ジプシー』 27年ぶりに緊急復刊!!
「原発事故は人災です」――瀬戸内寂聴

「これでは事故が起きないほうが不思議だ」。放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の三つの原子力発電所で、自ら下請けとなって働いた貴重な記録、『原発ジプシー』に加筆修正し27年ぶりに緊急復刊。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2011/6/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/6/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 366ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062770008
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062770002
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 13個の評価

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堀江 邦夫
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は同時期に復刊された『原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録』(現代書館; 増補改訂版版 (2011/5/25))とほぼ同じ内容である。こちらの文庫版では多少細部は省略されているが、決して「同じテーマで書かれた別の本」ではない。したがって予算が許せばいわば完全版である現代書館版を買えばよいし、コンパクトなものを求めるのならばこの文庫版を買えばよい。

わたしは一人の著者が同じテーマで複数の本を書く事は批判しない。しかし、文章が一字一句まったく一緒の本を書名を変えてあたかも別の本であるかのように売ることは不愉快に感じる。
もちろん、往々にしてこうした硬派なルポが、そこに費やされた労力にたいして見返りが充分でないことは容易に推測できる。しかしそれとこれとは別の話である。
今回の震災以後の出版、とりわけ原発関連のいくつかの本は同様のあざとい商売をしており、正直うんざりさせられる。

なお、誤解のないように言っておけば、この本の内容は極めて重要なものである。わたしは現代書館版を先に読んだが、そこに描かれている原発労働者の実態には心底驚かされた。未読の方には是非お勧めしたい。必読と言っても過言ではない。だが、どちらか一冊で充分である。
51人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月29日に日本でレビュー済み
もともとは30年ぐらい前に書かれた作品。福島の事故があって、改題されて出版。
過酷な労働状態を描くとともに、見えない放射能の恐怖についても描いている。
現場の暑さ・寒さが伝わってくる。名作。
先日、玄海の原発近くのエネルギーパークを訪れた。安全に関しては、力を入れているような展示が目立った。平日だったためか、お客さんは少なかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読むと、福島第一やその他の原発事故が、必然的なのだと思えます。
 今、この瞬間も電力会社は使い捨ての人間を必要としています。
 そして、安全なトコロで札束を数えている人間がいるんですね・・・
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読むと、福島の原発事故は起こるべくして起きたことがよくわかる。一見すると近代科学の最先端を行くような原発の外観と発電能力。しかし、そのスタートからして現場の労働者の人権を無視した放射線量の被ばく、行き先の見つからない放射性廃棄物の量産(トイレのないマンションと称されている)を前提にした前近代的な代物であることがわかる。私たちの快適な生活がこのような犠牲を前提にして成り立っていることにぞっとする。原発を支えている人々について知りたい人、原発が必要と考えている人の是非読んでもらいたい本である。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月25日に日本でレビュー済み
 『原発労働記』とタイトルを変更した理由について、著者は「跋にかえて」で、「『原発ジプシー』と『原発労働記』とではやや似て非なる作品であることをお断りしておかなければなりません。(中略)例えば仲間の労働者たちの詳細であるとか、彼らがいだくさまざまな心情といったものについては、『原発労働記』ではかなりの部分削除しております」と書いている。

 31年前に読んだ単行本の『原発ジプシー』は、ずさんな放射能管理の下、放射能に蝕まれる原発下請労働の実態を白日の下に曝しただけでなく、各地の原発を渡り歩きそのような労働に従事せざるをえない「寄せ場」出身の日雇労働者に対する差別(そして被曝に対する差別)を、まさに「原発ジプシー」の呼称に込めて描いた作品であり、単なる「労働記」ではなかった。

 原発がある限り、事故がなくとも定検で放射能に汚染されながら働く原発労働者は不可欠だ。その存在を、その存在に対する差別をあたかもないかのように隠蔽してしまうことに、あらゆる差別問題の原点がある。

 他のレビュアーが「言葉狩りはきらいだが、本書のような内容の場合に“ジプシー”という言葉を使うことに少しだが違和感を覚える」と書かれているが、確かにここまで「除菌」されてしまった文庫版に「原発ジプシー」の呼称は使えないだろう。
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月17日に日本でレビュー済み
この本は、著者みずから原子力発電所に下請労働者として働いた、約1年間の記録である。
この本の大きな特色を挙げれば、極端な告発のかたちをとっていないことであろう。しかし淡々とした記述がむしろ、原発での労働のおそろしさを生々しく伝える。
加えて、ここに描かれているのは、「腹を背にして」働くものたちの姿である。
「働かざるもの喰うべからず」を金科玉条に、私たちの社会では、原発での労働さえどこかで容認してしまう。しかし、こんな労働がほんらい、あっていいものなのだろうか。
新たに文庫化されるにあたって、巻末に著者が一枚の図表を載せている。これが示すのは、電力会社で被曝するのは圧倒的に下請社員であって、東電の本社社員の被曝量は着実に減少してきたという事実である。
ここでもまた、著者からの強い告発はない。しかし、ひるがえって、いままさに生じている現実に思いを馳せるとき、この本を読んで、わきあがる感情を抑えずにいられない。
42人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年9月30日に日本でレビュー済み
 美浜→福島第一→敦賀、以上3か所の原発を約1年かけ「自ら渡り歩いて」実作業に取り組んできた
著者によるルポ。

 原発の是非を声高にしては問わない(ただ、スタンスは読めば良く分かる)。しかし、「安全」を
標榜しながら(少なくともこの本の原著(1979年)が書かれたころから安全神話は存在した)、そこで
働く人の「安全」は全く考慮されていなかった。

 定期点検をしないといけない仕組みなのに、それを運用することが全く考慮されていない設備。
厳密管理だと人手が圧倒的に足らないので杜撰な健康管理。放射性物質に侵された備品が簡単に
チェックをすり抜け「世の中」に出回る。

 正直、本書を読んでも、やはり原発は少しずつ減らしていく、という私見は変わっていません。
ただ、ここに描かれた(原著にあった原発労働者との交流部分は、結構な分量をカットしているとの
こと)事実に、己の無知を再認識させられました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月2日に日本でレビュー済み
東電の福島第一原子力発電所の事故で、「原発は事故を起こすと放射性物質が大量に漏れて危険だ」という認識が広まり、原発やめようという雰囲気が日本を覆っている。以前のチェルノブイリの時も、TMIの時もそうだった。そしてしばらくたつと、そんなこと忘れさられてしまい、日本にはいつのまにか54基もの原発が建っている。日本の電力会社は、きちんとしているから操作ミスなんてありえない(TMI原発事故は運転員の操作ミスがきっかけだった)とか、日本の原発は、チェルノブイリとは型が違って格納容器に入っているから(福一で格納容器がどうなったかはご存知の通りだ)大丈夫だといったうそがまかり通ってきた。しかし、この本を読めばわかるように、放射能漏れの事故をおこさなくても、原発はつねにそこで働く末端の労働者を被曝させている。そして下請け・孫請け・ひ孫受けの関係と賃金のピンハネ、ずさんな放射能管理、いいかげんな安全管理、電力会社の社員とそれ以外の労働者のあからさまな差別、なにより、全然最新でない原始時代となんら変わらない労働条件(きつい、危険、くさい)・・・・あげればきりがないが、要するに原発はゆがんだ構造の上にたっているからあってはならないものなのではないか。
『原発ジプシー』の講談社文庫版が出たのが1984年チェルノブイリの事故の前だ。その時読んで衝撃を受けた。3・11のあと27年ぶりに読み返してみて、今回の事故は起きるべくしておきたものだと実感した。友人にも勧めようとしたが、品切れであった。それが改題して再刊というので読んでみると、ジプシーという言葉が使えないから労働記になったのかと思えば、筆者以外の話がカットされている。84年版のあとがきに、原発側がここに出てくる労働者が誰か特定しようとしているという記述があったが、そのせいかとも思うが、カットされないほうがよかったとは思う。(それで「労働記」は星4つ、「ジプシー」の方は5つ)しかし、原発労働の実態がいかにひどいかは、十分にわかる。いまこそ読まれる本だと思う。先行のレビューにあるように、単行本の『原発ジプシー』のほうはカットされていないので、そちらのほうがよいとは思うが、値段と手軽さはこちらのほうが上かな、私はこの本をぜひ東電関係者に読んでもらいたいので、もう1冊買って、料金を払いに窓口に行くときに持って行こうと思う。そして「この本を読んでどう思いますか?それでもまだ原発やめないんですか?来月までに読んで感想を聞かせてください」と置いてこようと思っている。
聞く所によると、今は派遣で原発に行かされる時代だそうだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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