最近の時代物らしく、勧善懲悪ではない。
また、あくまで娯楽と割り切って読む必要がある。たいへん厳しいレビューも書かれているが、あくまで娯楽作品であり、また江戸時代を舞台としているということを考えれば、妥当な内容だと思う。
ただし、不満点もいくつかある。
ひとつは、前出の巻にでてくることを引用するとき、ほぼそのままのあらすじを長々と書き連ねる。読みづらいし、そんなことに紙面を使って欲しくない。これ以降にあと2巻刊行されているが、それが非常に鼻につく。
また、最後の話はあまりにご都合主義で唐突に終わりすぎていて、これで終わり?と疑問に思う。
文献の引用も非常に多く、真面目な研究書ではないのだから、もっと抑えるかより興味を引くような内容でなければ、読者を引かせるだけなのではないか。読みづらい江戸時代の法律を漢字とカナでより読みづらくなっているものを何度も長々引用されても飛ばしてしまう。
結局、あくまで娯楽作品で時代もいまとは違うということを分かった上で読めば、時間のある時にだらだらと読み進めるにはいい本ではないだろうか。
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一心斎不覚の筆禍 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫) 文庫 – 2011/8/12
佐藤 雅美
(著)
話題の書本(かきほん)で先祖の名誉が汚されたので、作者を罰してほしい――。大店の老舗菓子屋の主人の訴えに、書本を罰した先例はないという紋蔵が読んでみると、室鳩巣(むろきゅうそう)の記した賤ヶ岳の戦いでの美談が偽りだと理詰めで証された見事な出来栄え。そんな折に作者が殺されて……(表題作)。大人気の読み切り連作長編。「物書同心居眠り紋蔵シリーズ」第9弾。(講談社文庫)
泣く子と御奉行には勝てない。いきなりの御用命に今日も居残り――
ますます難題ふりかかる! 大人気の異色捕物帖シリーズ!
話題の書本(かきほん)で先祖の名誉が汚されたので、作者を罰してほしい――。大店の老舗菓子屋の主人の訴えに、書本を罰した先例はないという紋蔵が読んでみると、室鳩巣(むろきゅうそう)の記した賤ヶ岳の戦いでの美談が偽りだと理詰めで証された見事な出来栄え。そんな折に作者が殺されて……(表題作)。大人気の読み切り連作長編。
女心と妙の決心/江戸相撲八百長崩れ殺し一件/御奉行御手柄の鼻息/文吉の初恋/天網恢恢疎にして漏らさず/一心斎不覚の筆禍/糞尿ばらまき一件始末/十四の娘を救ったお化け
泣く子と御奉行には勝てない。いきなりの御用命に今日も居残り――
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話題の書本(かきほん)で先祖の名誉が汚されたので、作者を罰してほしい――。大店の老舗菓子屋の主人の訴えに、書本を罰した先例はないという紋蔵が読んでみると、室鳩巣(むろきゅうそう)の記した賤ヶ岳の戦いでの美談が偽りだと理詰めで証された見事な出来栄え。そんな折に作者が殺されて……(表題作)。大人気の読み切り連作長編。
女心と妙の決心/江戸相撲八百長崩れ殺し一件/御奉行御手柄の鼻息/文吉の初恋/天網恢恢疎にして漏らさず/一心斎不覚の筆禍/糞尿ばらまき一件始末/十四の娘を救ったお化け
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/8/12
- 寸法10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-104062770288
- ISBN-13978-4062770286
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/8/12)
- 発売日 : 2011/8/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4062770288
- ISBN-13 : 978-4062770286
- 寸法 : 10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年10月6日に日本でレビュー済み
一話目、持参金付で婿入りした若者の将来をあのような形で終わらせる
意図がどこにあるのかわかりません。
夫婦の離別問題をテーマにしたいのであれば、そこを掘り下げた作品にするべきであり、
不条理な展開で全てを終わらせる手法を採るとは想像もしませんでした。
また、悪事は露呈しなければ罪には問われない、
といった結末を含むエピソードを出版する作者と編集者の良識を疑います。
佐藤雅美氏の作品は当作を含め、数冊所有しておりましたが、
全て処分いたしました。
読後感がここまで酷い作品は初めてです。
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といった結末を含むエピソードを出版する作者と編集者の良識を疑います。
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