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新装増補版 自動車絶望工場 (講談社文庫) 文庫 – 2011/9/15

4.3 5つ星のうち4.3 82個の評価

働く喜びって、何だろう。
時代を超えて「働くこと」の意味を考えさせる、ルポルタージュの記念碑的名作。
新たに一章を書下ろし、現代に問う!

働く喜びって、何だろう。自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。考える暇もなく眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆した新装増補版。

『自動車絶望工場』が過去のものになってくれない時代や社会は、確かに不幸である。だが、『自動車絶望工場』を手に取ることのできない時代や社会は、もっともっと不幸なのではないか。――重松清(新装増補版 解説より)

※本書は1973年に現代史出版会から単行本として刊行後、1983年に講談社文庫に収録された『自動車絶望工場―ある季節工の日記―』を改題したものです。

※新装増補版の刊行に際しては1983年刊の講談社文庫版を底本とし、「補章の補章 キカンコーとハケン」を加筆したほか、新たに著者あとがきと重松清氏の解説を収録しました。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2011/9/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/9/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062770393
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062770392
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 82個の評価

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鎌田 慧
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月1日に日本でレビュー済み
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大学生の頃に読んだ本。結果、自分の職業選択に大きな影響を与えられた。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月23日に日本でレビュー済み
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だいぶ古い本ではあるが、自動車や部品製造現場で働く非正規の社員達の現実や心の声が垣間見られる本である事は間違いない。
というのも、かつては自分も同様の立場で、使い捨てにされる期間工や派遣社員を数え切れないほど見てきた経験があるからだ。
途中、以前の自分を思い出されて涙が浮かんでくる時もあった。
自動車に限らずだが、自分達が現在使っているものがどんな人達に、どのようにして作られて自分達の手元にあるのか、それらを考える機会にしてみるのも良いだろう。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年1月24日に日本でレビュー済み
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自殺、失踪、精神病、事故による体の一部の損失、肉体崩壊、そして事故死・・・。生産者優先で、労働者を部品以下として扱っていた60年代、70年代の大量生産工場の実態が赤裸々に記されていて、読んでいて
辛く、また恐ろしい。豊田市という場所全体が自動車絶望都市と意図的に作り上げられていて、労働者が逃げられないようになっているところが、ホラーじみていて怖い。会社の無理難題に文句を裏で言いながら、結局は従うという(従う他ない、しようがない)悲しい労働者たち。会社はそれを知り尽くし、搾取する。今も昔も変わらない事実・・・。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年4月29日に日本でレビュー済み
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せっかく読んだのだから、この本を読んだ感想が「トヨタが悪い」にはならないで欲しい。
これが現実。半世紀前から変わらず世界トップクラスに豊かな日本を支えた原動力である。

消費者がより安く、性能良く、カッコよくという製品・サービスを求めるのは古今東西変わらない。
メーカーは寧ろそれに応えているだけ。
割高な商品しか売らない会社は潰れ、消えてゆくのは資本主義経済の常識だけど、それと同じくらい常識なのが割安の給与で極限まで追い詰めた労働をさせることだ。

90年代から日本の成長は止まっているが、この原因を過酷な働き方に求め、所謂ホワイト化が突破口だと考えているならそれは間違いだと思う。
国も会社も経営者のベクトルが昭和的であり世界情勢と合致していないというのは正しいが、労働と富の集積の原理は100年前から何ら変わっていない。
世界で富を独占しつつある先進国は着地点が変わっただけで、働き方はかつての日本と一緒。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年4月13日に日本でレビュー済み
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1970年代のトヨタ自動車の期間工のルポタージュ
まず、毎日疲労困憊の中でここまで詳細な記録を残した著者に驚きです。

最近では、2000年頃から非正規雇用の問題がよく取沙汰されていましたが、もっと昔から、さらに過酷な期間工の存在があったことをこの著書で知りました。
地方から若者を集めて期間工として雇い、日々限界まで酷使し、使えなくなったらまた別の者を雇う。その日々を克明に記録されており、工場では「番号」で管理されている自分や同僚たちの一日一日の様子が分かります。事故や怪我は日常茶飯事で、死亡事故も時々あり、悲痛な思いが伝わってきます。
日本最大の企業の利益の源泉はこういったところにあるのかと思うと、複雑な気持ちとなりました。

また、当時の同僚たちの趣味が「ボウリング」「麻雀」等の人が多く、同僚たちとの会話も色々と出てくるので、当時の若者文化や生活を知れる本でもありました。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月20日に日本でレビュー済み
1980年代。紀伊国屋で平積みになっていたハードカバーの本書を購入しました。
資源のないこの国で、先進国と対等に渡り合うには、命を削るしかないのか…。
20台だった私は、そのような覚悟を持たせてくれた本でした。

まさに人生絶望工場。日本のフラッグシップであるトヨタという企業。
人の命と引き換えに車を作ってきたことを知りました。
それ以来、トヨタの車は、硬貨で傷をつけると血が流れ落ちる、と解釈するようになりました。

当時、地元にある有名菓子メーカーに就職した私は、人格を無視した経営理念に絶望し、離職しました。
そしてこの本に出会いました。

なんと悲惨な人生なのだろう。日本でサラリーマンになるには、このような境遇に耐えなければならないのか。
自分の職場と何ら変わりない、いや、むしろそれをはるかに凌駕する仕打ちに身を投じなければ、この国には生きていくすべはないのだろうか。
そういう現実を突き付けられた著書でした。

その後、老舗商社の子会社に就職し、モノづくりの世界に身を投じました。
それなりの失敗と、実になる経験を重ね、人並みの技術者になっていくのですが、その過程で、トヨタ出身の後輩が出来ました。
そこで、本書に書かれていることが真実かどうか質問しました。
後輩の回答は、全てその通りだと言いました。
「過労死なんか日常茶飯事です。それで、過労死した人は、例外なくほほえみを浮かべているんですよ。」
「『ああ、これで私は解放される』っていうような、とてもうれしそうな死に顔なんですよ。」

その後、何度か転職をしながら今の職場にたどり着きました。
入社1か月後に中国はシンセンに長期出張しました。
台湾企業の経営する中国工場でした。台湾企業の担当者は、
「なんでここまで頑張るんですか!?」
と、問いかけます。
私は、
「資源の無い国の宿命だよ。日本が立ち行くには、命を削るしかないのだよ。俺たちはまだマシだ。トヨタはマジで人の命を車に変えている。悪魔のような企業だが、業種に限らず一流と言われている日本企業は、従業員の命を製品に埋め込むんだよ。」

時は流れ、トヨタも普通になったのかもしれない、なんて思ったりしていました。
実情は、更に悪化しているようです。
「トヨタ生産方式」は、強者の理論であり、トヨタにしかできない芸当です。
そして今でもその経営方針は変わらないのです。

トヨタ車は、中古車を2台乗りましたが、いずれもトヨタイズムに反したできそこないの車種でした。
(AA63カリーナGT-R AE86レビン)
トヨタとしては、ピントがずれていたがために、面白い車でした。
しかし、絶対にトヨタの新車は買う気にはなりませんでした。

トヨタは、「銀河鉄道999」の終着駅、惑星メーテルのような会社です。
組織を維持する為に、生身の体を構成部品にして成り立っている印象です。
そもそもトヨタは面白くない。
ホンダとは対極に居るメーカー。そして日本を代表する企業だという認識を与えてくれた著作でした。

一読の価値がある良書です。

そういう衝撃を受けました。
81人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月11日に日本でレビュー済み
・サノーさん一言コメント
「40年前、日本の高度成長期の裏側にあった「犠牲」を淡々と描く。虚飾や誇張のないリアルな体験記に息詰まる」
【サノーさんおすすめ度★★★☆☆】
・ウノーさん一言コメント
「輝かしい経済の発展が作り出した、強烈な影を知ります。仕事と労働、会社と組織について、深く考えさせられる一冊です」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】

・サノーさん、ウノーさん読書会

サノーさん(以下ウ): 読書の魅力の一つは、他人の人生を追体験できること、まったく知らない世界の状況を窺い知ることだが、この本に書かれている内容も、多くの現代日本人が知らない世界の出来事だ。
ウノーさん(以下サ):読んだ後、しばらくはなんとも言えない気分でしたね。ほんとなの?っていう感じです。
サ:ほんの40年前くらいの、工場で働く人々、とりわけ「期間工」の世界なわけだが、連想するのは世界大戦中の軍事工場、あるいは捕虜の過酷な生活だ。
ウ:著者の方の略歴が載ってますが、日本におけるルポライターのはしりなんですね。ある意味、実体験をルポルタージュするために工場に入ったことは、想像できます。
サ:会社側も誤解を招くような点は認めなかっただろうが、大部分は反論できなかったみたいだな。
ウ:そりゃ、労働者の妄想や狂言で片づけるには、あまりにも対象者が多すぎて、否定はできないでしょうね。
サ:当時から4S(整理・整頓・清潔・掃除)とか、カンバン式とか、日本式生産性向上ロジックが存在していたんだな。
ウ:いまは5Sとか、カイゼン活動に進化してますね。
サ:それは、この本に登場する「犠牲者」のうえに成り立っていたわけだ。
ウ:労働とはなにか、仕事とはなにかを、客観的に考える必要に気づかされます。登場する人物たちの悲痛な叫びは、システムの矛盾、社会の矛盾を如実に反映していると思います。
サ:時折入ってくる「会社にとっての明るいニュース」と「反比例する現場の惨状」のコントラストが凄まじい。これは、いまでは少なくなったルポルタージュの技法だな。
ウ:戦時下の大本営と戦地の違いを、思い浮かべました。
サ:構造は一緒だな。そもそも大本営に、前線の情報が正確に伝わってない。いまはさすがに「カイゼン」されたと思うけどな。
だが、自分に向き合い、自らの足で歩むことを放棄すると「構造式犠牲者」となる構図は変わっていない。
ウ:この著者の方が、いまはドキュメンタリーが主流でルポは絶滅危惧種だと言ってますね。
サ:そりゃ、そうだろ。誰だってこんな「現地報告文学」を書くために、潜入するのはお断りだ。第三者として取材して、ネットで調べて、推測して書いたほうが楽だもの。
ウ:だから、この本のような「臨場感」がある本が、少なくなったのかも知れませんね。
【了】
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月10日に日本でレビュー済み
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都市を走る自動車たちが、このような搾取の元に生産されていたことを初めて知り、ショックでした。このような人間性を否定する労働形態が、現在も世界の至る場所でまかり通っていることに、政治家や資本家は見ないふりをしていることがよく理解できました。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート