「家里没有女王」とは上海の子供向けの教科書に書いてあった言葉だという。
すなわち「女の人ばかりが偉いわけではありません。男女は平等なのですよ」
という意味だそうだ。
確かに、この本の一番の収穫である、ソウル・上海での負け犬・勝ち犬座談会
において、上海女性の恐ろしさは群を抜いている。
「なめられない」「不倫に手を出さない」上海女性を見習いたい、みたいな
酒井氏の見方はしかし、どうだろうか。
纏足をするなど女性をいじめ抜いた中国人。そのせいで女性たちが祟り神に
なってしまったとは考えられないか。
上海の男性は、エリート女性をさけ、農村や外国から嫁を貰うという選択を
していると聞くと、上海女性の結婚への道はさらに遠そうに思える…
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儒教と負け犬 (講談社文庫 さ 66-9) 文庫 – 2012/6/15
酒井 順子
(著)
東京・ソウル・上海、負け犬三都物語! 東京の負け犬は、上海では「余女」、ソウルでは「老処女」と呼ばれていた! 儒教の影響が残る三国の負け犬たちの比較で、結婚できない事情がいっそう明らかに。
内容(「BOOK」データベースより)
負け犬(日本)、老処女(韓国)、余女(中国)。何故、この三国で晩婚化が進むのか?負け犬の敗因が浮き彫りに…。
内容(「BOOK」データベースより)
負け犬(日本)、老処女(韓国)、余女(中国)。何故、この三国で晩婚化が進むのか?負け犬の敗因が浮き彫りに…。
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/6/15
- ISBN-104062772760
- ISBN-13978-4062772761
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/6/15)
- 発売日 : 2012/6/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 263ページ
- ISBN-10 : 4062772760
- ISBN-13 : 978-4062772761
- Amazon 売れ筋ランキング: - 508,525位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『負け犬の遠吠え』は韓国、中国、台湾で翻訳されたが、「負け犬」という語はそれぞれ、「老処女」(韓国)、「余女」(中国)、「敗犬女王」(台湾)と訳された。台湾の訳語が原作内容のニュアンスに一番近いが、この訳語の違いも、各国の状況を微妙に反映している。日本を含む四ヶ国とも、女性の高学歴化・社会的進出が進み、晩婚化・未婚化が著しい。上海には、「いい男はみんな結婚しちゃった、いい女はみんな残っちゃった」という流行語があるという(p113)。著者は、四ヶ国に共通する背景として、東アジア家父長制のイデオロギーとしての儒教があることを立証する。例えば貝原益軒のいわゆる『女大学』には、「女子は、父の家にありては父に従い、夫の家にゆきては夫に従い、夫死しては子に従う」とある(p166)。こうした家父長制の"余韻"が、現在も、社会の女性観に影響を与えており、高学歴化した女性たちの生き方と合わなくなった結果の一つが、晩婚化や少子化といえる。ヨーロッパでも、ドイツ、イタリアなど、伝統的に家父長制の強い国は、現在、有意に出生率が低いのである。
2017年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紙の本にはある巻末の上野千鶴子解説がこのKindle版には無い。詐欺でしょ。日本の出版社はこういう電子書籍を舐めたまねがほんま多すぎ。
2013年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「負け犬の遠吠え」は大好きな本ですが、
この本は、期待の割にあまり目新しい情報はなかった気がします。
とくに、韓国ドラマを見ている者としては、
ソウルの女性の置かれた状況に関しては、かなり既知の情報でしたね。
儒教文化圏の女性の抑圧ということでは、
もちろん、中華圏は必須ですが、
上海という社会主義体制下でなく、
もっと日本と似た状況の台湾、シンガポールを取り上げて欲しかったです。
上海の女性事情は、どこまでが社会主義という特殊要因によるものなのか、
中華文化圏特有のものなのか、わからなかったです。
この本は、期待の割にあまり目新しい情報はなかった気がします。
とくに、韓国ドラマを見ている者としては、
ソウルの女性の置かれた状況に関しては、かなり既知の情報でしたね。
儒教文化圏の女性の抑圧ということでは、
もちろん、中華圏は必須ですが、
上海という社会主義体制下でなく、
もっと日本と似た状況の台湾、シンガポールを取り上げて欲しかったです。
上海の女性事情は、どこまでが社会主義という特殊要因によるものなのか、
中華文化圏特有のものなのか、わからなかったです。
2017年5月19日に日本でレビュー済み
儒教と負け犬
P8「無限の可能性」を信じて負け犬化」
P32「今年はこの子を片付けなくちゃ。」
老処女「ノチニョ」
「でも、独身のままで仕事をしている友人を見ていると、すごく寂しそうだったり精神的に不安定だったりして、彼女は私のことを、とても羨ましがっています。そんな老処女たちの姿を見ると、結婚してよかったなぁと思いますね。」
P46「日本ではここまで正直な話を勝ち犬から聞くことは難しいことです。」
P52「負け犬達の表面的には気が強そうに見えながらも、少し表面をはいだら脆弱な部分が見え隠れする感じ。反対に、表面的にはおっとりするけれど、一皮剥いたら、盤石の自信とともに肝っ玉が据わっている、勝ち犬たちの雰囲気。
P114「最近は『余女』ユーニョイっていう言い方があるわね。」
「余女」って「老処女」並に、読んで字の如しではありませんか。
「『老大難余女』っていう言い方もあるわ。」
漢字に意味が集約される中国語って本当に身も蓋もない言い方になることってありますよね。
P8「無限の可能性」を信じて負け犬化」
P32「今年はこの子を片付けなくちゃ。」
老処女「ノチニョ」
「でも、独身のままで仕事をしている友人を見ていると、すごく寂しそうだったり精神的に不安定だったりして、彼女は私のことを、とても羨ましがっています。そんな老処女たちの姿を見ると、結婚してよかったなぁと思いますね。」
P46「日本ではここまで正直な話を勝ち犬から聞くことは難しいことです。」
P52「負け犬達の表面的には気が強そうに見えながらも、少し表面をはいだら脆弱な部分が見え隠れする感じ。反対に、表面的にはおっとりするけれど、一皮剥いたら、盤石の自信とともに肝っ玉が据わっている、勝ち犬たちの雰囲気。
P114「最近は『余女』ユーニョイっていう言い方があるわね。」
「余女」って「老処女」並に、読んで字の如しではありませんか。
「『老大難余女』っていう言い方もあるわ。」
漢字に意味が集約される中国語って本当に身も蓋もない言い方になることってありますよね。
2021年5月23日に日本でレビュー済み
確かに、儒教倫理に従うならば、男女を問わず、30代以上、未婚、子無しは、「負け犬」かもしれない。しかし、「負けるが勝ち!」という言葉もある。また、儒教の対極に道教という優れた教え・倫理もある。要は、自分がどちらの倫理・価値観を選択するかではないだろうか。
2011年10月16日に日本でレビュー済み
著者による「負け犬」シリーズの一冊。
今回は日本と言う枠を飛び出して、儒教圏(それの影響下にある)のソウルと上海の
負け犬事情に迫ることで、日本の負け犬の未来に思いをはせます。
・30歳を境に*1)保守的な負け犬と、フランクな負け犬(日本の後を追っかけているようだ)が
存在するソウル。
*1)性的な話を人前でするかしないか、婚前交渉が可か否か等の差。
・キャリアウーマン像を地で行く上海の負け犬(男に媚びない&なめられないを追求した
結果の負け犬。東京(一応本書では東京を日本代表にしている模様)の負け犬の一部も
これに該当するだろう)。
それに対して東京の負け犬は…というお話。両都市でのインタビューだけでなく
ネット調査(各都市200人が基本分母。一部質問は少し減る)も駆使することで、日本も
含めた儒教圏にいる負け犬の生態や考え方の差異を浮き彫りにしていきます。
そこで出た結論は「希望」の有無と。
東京、ソウル、上海、何処に希望があるのか…は本書で御確認ください。
ちなみに朝鮮語で負け犬は=老処女(彼の国では処女=未婚の意とのこと)、中国語では
余女とのこと…どちらも「負け犬」以上に強烈な言葉です。
今回は日本と言う枠を飛び出して、儒教圏(それの影響下にある)のソウルと上海の
負け犬事情に迫ることで、日本の負け犬の未来に思いをはせます。
・30歳を境に*1)保守的な負け犬と、フランクな負け犬(日本の後を追っかけているようだ)が
存在するソウル。
*1)性的な話を人前でするかしないか、婚前交渉が可か否か等の差。
・キャリアウーマン像を地で行く上海の負け犬(男に媚びない&なめられないを追求した
結果の負け犬。東京(一応本書では東京を日本代表にしている模様)の負け犬の一部も
これに該当するだろう)。
それに対して東京の負け犬は…というお話。両都市でのインタビューだけでなく
ネット調査(各都市200人が基本分母。一部質問は少し減る)も駆使することで、日本も
含めた儒教圏にいる負け犬の生態や考え方の差異を浮き彫りにしていきます。
そこで出た結論は「希望」の有無と。
東京、ソウル、上海、何処に希望があるのか…は本書で御確認ください。
ちなみに朝鮮語で負け犬は=老処女(彼の国では処女=未婚の意とのこと)、中国語では
余女とのこと…どちらも「負け犬」以上に強烈な言葉です。
2018年5月31日に日本でレビュー済み
加地伸行の本一冊読んだだけで、儒教がわかったような気になり。そしてこんな本を出す。若いということは恐ろしいことです。一体、儒教と何の関係があるのか、さっぱりわかりませんでした。もうこの人の本は読みません。