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美しいこと (講談社文庫) 文庫 – 2013/3/15

4.3 5つ星のうち4.3 74個の評価

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週に一度女装して街に出て、男達の視線を浴びるのを趣味にしているサラリーマン・松岡。しかし女装時にナンパされてさんざんな目に遭う。その場を救ってくれたのが、同じ会社の冴えない先輩・寛末だった。不器用でトロいと悪評の寛末と女と誤解されたまま逢瀬を重ねてしまう松岡。ついには恋の告白を受ける。もう会わない方がいいと決心する松岡だったが……。
(本作は蒼竜社ノベルス『美しいこと・上』と『美しいこと・下』より本編「美しいこと」で構成いたしました)

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商品の説明

著者について

木原 音瀬
BL小説界では多くの女子信者を持つ人気作家、好評の『箱の中』に続く第2弾!

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2013/3/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/3/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 368ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062774828
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062774826
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.4 x 14.7 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 74個の評価

著者について

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木原 音瀬
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
74グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
木原音瀬さんの作品の中で、今まで読んだ中で二番目に好きな作品です。一番目は(箱の中)かな。いつも一途に相手の男に切ないくらいに思いをよせる、その感情を徐々に積み上げるように書いていく、読んでいるこちらも主人の気持ちにどんどん感情移入していって、本当に恋をたいけんしているような気持ちになってくる。
(美しいこと)は相手の男はりくでなしで卑怯者、なんでそこまで好きになる?ばかじゃないと思う。しかし恋は理屈じゃない、止められない。最後までもんもんとしながら、奥歯をかみしめながら読み終わりました。
切なさが止まりません。いい作品です。また何度も読み返しそうです。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年2月23日に日本でレビュー済み
性という器を取っ払って考えたとき、人は何を理由に惹かれるのか…「ただ一人を信じてみたい」のだ…
それがよく描かれた作品でした。
女装姿をきっかけに出会った二人ですが、その女装を止めた後も、疑い、しかし忘れられず…自分の中の感情をどうしたらいいのか…悩む姿はとても共感しました。
カテゴリーがBLとなってますが、自分は純愛ものだと思います。線引きがむつかしい…
続編が何故出てないのかがわからないです。続きが無いと、二人も読者も救われない。
講談社さん、はよう出して。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月29日に日本でレビュー済み
数年前に上下巻を友人に借りて読みました。
今になって読み返したくなり、スペースを取らない文庫を選びました。
読み終わって文庫の方を買ってしまったことを激しく後悔しました。

単純に前に出てた上下巻を挿絵抜いてまとめただけと思っていたのですが、話が全然違うような…
数年前に読んで今は手元に上下巻が無いので曖昧ですが、私の知っているエピソードがあれもあれもあれも無いまま終わってしまい、終わり方も記憶とは全然違います。
読み返したかったのコレじゃない…。

ただやっぱりお話は面白く、読んでいる間は何も手がつかず読み耽ってしまいました。
この二人が好きなら文庫と上下巻と2種類持っててもいいと思います。
ただ今は上下巻が手元になく、不完全燃焼すぎてジタバタしています。
文庫だけ読んでこのお話が好きだと思ったら上下巻も読むことをお勧めします。
私も買い直します。
-----------------------------------------------

上下巻買ったので追記します。
美しいこと上下巻が文庫本になってると思ってたのは私の勘違いで、
「美しいこと」と続編の「愛しいこと」で上下巻の方は構成されてるようでした。
謎が解けました!
ですが、だったらなおさら文庫だけはおすすめできません。
続編のことを思うと、二人の話は何も終わってないですし、
これだけだとものすごい不完全燃焼です。
出来たらそのまた続きの小冊子も欲しいところです。
47人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月20日に日本でレビュー済み
今回の文庫化で改めて思ったのは、ここまで共感を誘われた恋愛物の国内作品に自分は出合ったことがなかった、ということでした。主人公の松岡は、魅力のかたまりみたいな若い男性です。が、彼の恋する姿はまるでちょっとした病気のように描写されてあります。間違って間違って、それでも恋をちゃんとしまわず、何度も何度も出し入れする姿。

全ては女装で始まった、とか、ヘテロなはずの男性たちのしんどい恋愛を描いた、とか、元はBLジャンル、とか、そういうのと並んで物語の構造じたいがもう変わってるっていう小説なんですよね。
作者はここで、発生する恋愛を見つめる目は執拗なのに、読者側にそれを伝えるための言葉は装飾のない、めちゃくちゃにストレートで、乾いてて、リズミカルという独自の文体を選択していると思います。
この不思議なスピード感の語り口だからこそ私は共感を誘われたんでしょう。

文庫化にあたっての改稿、というのが気にかかって購入したのですが、うーん、ノベルス版の方がいいかなと。本当に細かな修正でした。もちろん文庫に寛末視点の「愛しいこと」が未収録なのもありますが、上下巻分冊は、あれはあれで読む側には効果的になっていると思います。

恋愛小説の醍醐味は結びだと思うんですが『美しいこと』くらい複雑な心地になるものも珍しいです。
ああ2人はようやくココにたどり着いた、というような感想ではなく。たどり着いてしまった、というような。ちょっと茫然としてしまうところが木原作品には、ずっと読んでいくとあって、体が動かなくなる。熱をもらってしまう。何て言うのが正しいのか分からないです。
すごく、恋愛小説だと思います。
55人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二人の気持ちがしっかり重なって欲しかった
2013年7月15日に日本でレビュー済み
前作「箱の中」を読み酷評をしてしまい木原さんは私には難しすぎると思っていたのですが
舞台化までされたという今作もせっかくなので読ませていただきました。

結果としては読んで良かったです。
夢中でページを捲った本は久々でその日のうちに読み終わりました。

今作は主人公の松岡にすごく共感できたのがその理由のひとつだと思います。
寛末の優しさに惹かれた松岡ですがこの作品を読んで本当に優しい人は松岡だったのではないかなと思いました。
松岡は優しいからこそ寛末のことを心から好きになったのだと思います。
寛末だけでなく葉山や藤本など周りにも気を使えるところにも好感が持てました。

寛末についても松岡の側から見た話だからというだけでなく優柔不断ながら確かに優しい人だと思えたし
松岡の告白で松岡を拒否してしまったことも普通に考えたら理解できるなと思い読めました。
ラストの松岡の懇願が非常に切なく、早く二人が両想いになれればいいなと思いました。

ハッピーエンドとはいきませんが読後は素直に面白かったと思えました。
こちらも癖のある設定ですが「箱の中」より登場人物に共感ができるので
もしBLに興味のない方や作者の作品を初めて読む方、私のように「箱の中」が合わなかった人にもオススメしたいなと思いました。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月21日に日本でレビュー済み
『箱の中』に続いて2冊目の文庫化です。 文庫化のメリットはやはり、普段BLというジャンルに囲われた作品を手に取らない読者が手に取りやすくなったという事でしょうか。『箱〜』のレビューでも、読んでよかったという意見と読んで後悔したなどの意見がありましたが、すべては買う機会があってこそ。 BL作品でも、一般書として読んでも面白いと感じる恋愛作品やミステリー、職業作品などもあります。 是非読んで欲しいけど、レーベル状、中々、人に勧められないというジレンマを解消してくれる文庫化でした。 木原作品は、ものすごく性格が悪くて大嫌いな人を右も左もわからなくなる程に好きになってしまう話や、痛くて痛くてつらいのに優しい愛情に変わって行く話など、絶望感と幸福感のバランスが素晴らしいです。 文庫を読んでお気に召しましたら、是非他の作品にもチャレンジしてみて欲しいです。 そして私個人的には、木原作品で、BL要素は少なく苦手や不慣れな方でも恐らく読みやすく、切なくなる程に優しい人がいて、寂しい人がいて、思わず飼いたい!と思う様な可愛いコウモリが出てくる『吸血鬼と愉快な仲間たち』 吸血鬼と愉快な仲間たち (Holly NOVELS) を文庫化していただきたいです。少しのファンタジー要素と、木原作品の人間ドラマが楽しめます。もっと多くの人に読んで欲しいので、これからも文庫化をすすめて欲しいです。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松岡はまあいい。
どうして寛末がそんなに魅力的に見えたのかはよく書かれていないが、キャラ的にまあ普通の人だと思う
(女装癖があるにせよ)。
ただ寛末が私にとっては、ダメすぎて、全然感情移入できなかった。

漫画でもでてるそうなので、もしかしたら漫画だったらちょっと違う感じがしたのかも。

木原先生のは、文章力あると思いますが、文学でもない、萌えでもないという中途半端感が苦手です。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート