アメリカがもたらした戦後日本の歪みを抱えて物語は始まります。
その歪みを背景に俗悪をきわめた登場人物たちが織り成す群像劇が、一つの大きな寓話になっている。
非常に優れた大傑作です。

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シンセミア(上) (講談社文庫 あ 86-6) 文庫 – 2013/5/15
阿部 和重
(著)
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神町。どこにでもあるようなこの片田舎の町は、戦後日本の縮図でもあった。米軍の占領政策の一端を担ったパン屋とヤクザ、田宮家と麻生家は神町で絶大な勢力となり、息子の代になっても両家の固い結びつきは続いていた--あの事件が起きた炎熱の夏までは。壮大なる構想の下に始まる「神町三部作」第一部。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/5/15
- 寸法10.6 x 1.9 x 14.8 cm
- ISBN-104062775484
- ISBN-13978-4062775489
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商品の説明
著者について
1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に本作で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年『ピストルズ』で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2013/5/15)
- 発売日 : 2013/5/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 496ページ
- ISBN-10 : 4062775484
- ISBN-13 : 978-4062775489
- 寸法 : 10.6 x 1.9 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 193,198位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2022年5月13日に日本でレビュー済みAmazonで購入とにかく込み入って複雑な物語を書きたい。そういう作者の「こういうものが書きたい」「立派な作品だと思われたい。」という思いばかりが先行してしまっている感がする。登場人物が多すぎる。前兆もなく急に表れて紹介もないまま、さっきから居たかのような書き出しになっているところもある。結局、途中で人物が散らかって、誰が主人公なのかもわからなくなる。そして誰にも焦点は合わないまま。
第三章 畏怖する人間たち P377 そのページ付近での中心人物である田宮博徳が、大人なのにおねしょをして恥じらうシーンだけは妙に描写がリアルだと感じた。「ティッシュペーパーを取ろうとして、ベッドから起き上がった博徳は、股間に冷たさを感じて不吉な予感を抱いた。即座に下腹に手を回し、股間や臀部を触ると、白ブリーフがじっとり濡れていた。もしやと思って蒲団を捲ってみると、シーツに大きな染みが出来ていた。おねしょをしたと判り、博徳は苦笑いした。」とある。比較的近年といえる2000年代の小説ながら、博徳は白ブリーフを付けている。独身の男性なら今の時代でも、オープンにこそしていないものの、白のブリーフが持ち合わせのパンツの中にある人も多いだろう。当方も白のブリーフを穿いているが、白ブリーフでのおねしょはとても恥ずかしい。おねしょをしてしまって明け方に目を覚ましても、最初はどうして妙な時間に目が覚めたのか気付かないことが多い。そして体を起こし、腰を反らしたときに、べったりとブリーフがおちん〇ん、袋、鼠径部のあたりにへばりつくのを感じ、もしや・・・と思いヒヤっとして、パジャマのズボンに手を入れて、白ブリーフに手を触れると、じっとりと濡れた感触が手指に跳ね返ってくる。トランクスでは撥水してパンツが肌に貼りつかないが、綿のブリーフはおしっこをよく吸い、濡れた股布がおちん〇んや鼠径部や尻の割れ目にべったりとくっついてしまう。そのため姿勢を変えるまで気付かず、身体を動かした瞬間に生まれる焦りと、ブリーフが濡れていることが手指に伝わった瞬間の絶望感と、ブリーフの白い布が濡れて黄色く染まっているのを見たときの羞恥はとても表現しがたい。昼間にブリーフに軽失禁をしてもお尻は滅多と濡れないが、就寝時は下向きに陰部を収める人が多いため、就寝中の失禁では下向きにしたおちん〇んの先っぽから出たオシッコが股に流れ、ブリーフの前身より股間とお尻(臀部)がひどく濡れることになる。したことがある人でないと表現できない感覚がここでは妙にリアルに描かれている気がした。大人の博徳がブリーフに失敗したのを「おねしょ」と呼んでいることからしても、筆者自身、大人の夜尿、寝小便と認識するのは恥ずかしい事情があるのではと想像した。作品発表当時30代前半、独身だった筆者自身も白ブリーフパンツを身に着け、夜に失敗しておしっこで濡らしちゃったことくらいはあって、ブリパンの布が自分のおちん〇んやお股やお尻の割れ目にへばりついちゃったのだろうとは思いつつ、読んでいてこちらも恥ずかしい気持ちになった。
- 2020年1月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入アメリカの存在が先ず最初に作品の根本背景として設定され、そこに戦後日本社会の社会状況と風潮が交差する形で作品描写が始まっている。今後の展開を期待させるシンセミア上巻を読み進めています。
- 2023年8月9日に日本でレビュー済みオーディブルで聴取。
構成や最後がきれいにまとまりすぎているがフィクション作品としては問題なし。
面白かった。
ナレーターさんがうまかったこともあるが、青年誌あたりに掲載されている漫画を読んでいる感覚で最後までだらけずに聴けた。
各キャラが立っているというのもあるだろう。
悪い意味でよくある、ほのぼののほほんとした日本の田舎の歴史や日常をリアルに描いてくれている。
最後、〇〇さんは「自分は安全だ」的なことを言っていたが、あの意味はよくわからなかった。
続編への布石なのか、それとも純粋にそういう性格のひとなのか?
ゴミ問題がテーマの一つなので、光る物体は当然化学汚染物質的なものだというオチを想像していたが結局なんなのかわからなかったもの残念。
それら一部不明のまま終わった部分もあるが、それら抜きにしても面白い。
- 2015年3月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入芸術、なのかもしれないが、露骨な性的描写、暴力の表現は読むのが苦痛、不快で、無理やり最後まで読んだものの後味の悪さしか残らなかった。魅力的な人物も出てこなかった。最後に伏線回収かと思いきや、登場人物がみな死んだだけ。
伊坂さんが好きで、キャプテンサンダーボルトが好きで、本作も読んでみたが(他にも2作品読んでみた)、もうこれ以上はいいやと思った。
- 2020年12月26日に日本でレビュー済み近代文学臭さを消して、ある意味、神話的な枠組みで小説を描き続けてきた作者前期の集大成的な作品。
近代文学的な意味での人間の心が描かれている小説ではないので、そういうものを求めて読むと、非常に醜悪な人々ばかりが出てくる気持ち悪い物語、と感じるかも知れない。
(実際、ここのレビューで星1を付けている人たちはそうなのだろう。)
だが、そうではないのだ。
これは神話のシステムや物語論の中で動いている小説なのだ。
そしてやはり文学性を剥ぎ取られた批評的な文体が、ここでも正確に機能している。
純文学というジャンルにおいて平成を代表する作品の一つだろう。
- 2013年7月12日に日本でレビュー済み大きな物語を書きたい。そういうたくらみがひしひしと伝わってくる。
いろんな人がでてくる。
いろんな性癖やイベント出てくる。
でもどれもとっちらかって、ついに最後まで誰にも焦点があわないまま、
読後に浮かび上がってくる登場人物の人物像は不思議とどれも似通っていて、
同じ価値観や思慮の深度でできた1種類の人間に思えてくる
(ひいきめに細分化しても「イライラしている中年オヤジ」「性癖の強い青年」「自暴自棄の女」の3タイプ)。
ちなみに意図的なものか、書けないのか、魅力的な女性はひとりとして出てこない
(皮肉だがほとんど説明のない佐藤百合が一番謎めいていて奥行きがある)。
エログロは一辺倒で幼稚、中学生の女の子がいくら性の犠牲になっても起伏や落差にとぼしい。
得意げに書かれている「熊女」はもともとがどういう人だったか曖昧。気の毒だが心は傷まない。
この退屈な露悪趣味は、中高生(の男子。女子ではない)がセックスを覚えて「すげーだろ!」と周囲に自慢しているのと大差ない印象。
これだけ滑稽だとさすがに白々しく、この作者は幼稚なのではなく、
サービス精神の強いお人好しなだけなのかもしれない、とすら勘ぐらせて、
やっぱりキライにはなれない。
郷土史っぽさは水上文学(この話の場合、「道具」はビデオカメラですね)、軽さはビートニクを足して割った感じでしょうか。
でも読み進めるうちに、ああ、このエログロは
ひょっとして野坂昭如『死人葛』を作りたいんだなと思ったりして、でもそれなら野坂さんを読めばよく、何より冗長すぎる。
この作者が得意な薄っぺらさをともなうユーモアは、
『アメリカの夜』が唯一成功して、やっぱりそれ以降は全て自己模倣の延長戦を続けている。
今はもうファンの冷笑が行間から広がる感じ。
無理に思わせぶりなフルコースの壮大な話をかこうとせず、
胡散臭い三文記事的なストーリーを誠実に書くこの作者が好きだった。もう20年近く前の話なんですね。
表紙は朝日から出ていた少女が写ったハードカバーの方がよかった。
もう二度とこの作者の作品を読むことはない。
- 2018年8月7日に日本でレビュー済み単行本、朝日文庫、講談社文庫これらの間でアマゾンレビューの評価がかなりかけ離れているので、購入を迷っている方はそれぞれ目を通すとよいかと思います。
本書の舞台のような田舎町の文化を知る者にとっては、本書に出てるような人物や人間関係にはリアリティがあります。町の中だけで威張っている議員やヤクザくずれ、土建屋など。変態もいるし男女問題も激しい。不良気取りの中高生が元気。
そういう舞台を設定して、多くの人間のトラブルを絡み合わせ、クライマックスの大事件(派手なシーン)につなげていくプロットはうまいと思う。阿部の著作の中で私は大好きな作品です。
ちなみに現実の神町の中心には木村屋というパン屋があって、阿部和重の生家です。その向かいにはあすなろ書店という本屋があります。お椀のような山、空港に近い橋、エスカレーターのあるショッピングセンター、ボウリング場、どれも近くに実在します。