アンコール・ワット研究の第一人者が東南アジア世界に我々をいざなう一冊。
東南アジアというのは広大で自然環境もバラエティに富み、言語系統も大きく異なる。他の地域に軍事的に出て行ったこともなく、中国やインドのインパクトが強く、なかなかその独自性が見出しにくいのは事実である。
しかし、石澤氏の地道な調査、研究により、アンコール朝を中心に、東南アジアの人々の歴史が鮮やかに紙上に繰り広げられる。古代文明の成立から、中国・インド、イスラーム文明の導入、海洋国家の興隆、そしてヨーロッパによる支配、独立、近年の発展までオーソドックスな流れはおさえてある。
また一番の見どころは、石澤氏の直接の経験に基づく東南アジアと日本のつながりである。残留日本兵や、アンコールワットに墨書を残した日本人のその後など、興味をそそる事例が盛り込まれている。
東南アジア研究には様々な意味で課題が多いが、それは世界史・歴史研究の方法や、我々日本人の東南アジアへのまなざしが問われているということであろう。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
東南アジア 多文明世界の発見 (興亡の世界史) 単行本 – 2009/5/29
石澤 良昭
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,640","priceAmount":1640.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,640","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"gRFLyTmc7TQVIV90yHXlEb2F3noInuG1cGc%2BAtZU5MHCzwMnSoPAdFcs8UdydTRkBOhk0KG5W6U0XvTYUbyMqDY7sQFnSERcLNbFfSAnOF5Tsl8GkLl0I49t0g48zqvtbKAHaxvd5%2B1%2FOUuPDLnu%2Bm27pWRefrRAwJm2ER9VZiakxSgsTFBakksLx7bgFPdk","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1,297","priceAmount":1297.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,297","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"gRFLyTmc7TQVIV90yHXlEb2F3noInuG1R0nzJueBFbBsbk8pPtrrf0XBVonfc9X1GcjErLUviz%2Bzi3UbEF3J30KDjjtCLWXofemhsTeIS5Ey2r5OT0RSbKHMUFmRX%2Bg%2FVF1RYwaZZOpnUEDgKxdZxx5gpnIyF2FNVjJByQUdj5QzuaiRCfLFHA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
アンコール朝を中心に辿る東南アジア二千年 インドと中国にはさまれ、両文明の影響下に歴史を刻んだタイ、インドシナ半島、ジャワなどの東南アジア。アンコール朝の盛衰を核に多文明世界の本質を探究する。
- 本の長さ410ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/5/29
- 寸法14 x 2.9 x 19.5 cm
- ISBN-104062807114
- ISBN-13978-4062807111
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 東南アジア 多文明世界の発見 (興亡の世界史)
¥1,640¥1,640
最短で5月30日 木曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
¥4,102¥4,102
最短で5月30日 木曜日のお届け予定です
残り2点 ご注文はお早めに
¥3,399¥3,399
5月 29 - 30 日にお届け
残り2点 ご注文はお早めに
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/5/29)
- 発売日 : 2009/5/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 410ページ
- ISBN-10 : 4062807114
- ISBN-13 : 978-4062807111
- 寸法 : 14 x 2.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 115,219位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年9月24日に日本でレビュー済み
秘かに敬愛する石澤先生が、東南アジアについて書い
たとなると、もう読むしかありません。そして読み始め
て、いきなり東南アジア史は、進化論的な歴史ではなく
自己充実史と喝破しているのですから、期待はふくらむ
ばかりです。
ところが、この後の碑文資料等からカンボシアのかつ
ての社会生活を説き明かす作業は、他の文字資料が少
ないこともあって、必ずしも快調というわけにはいきませ
ん。それでもここで取り出された、水利・灌漑の整備と米
作の発展、そしてその上に立つ各王朝とそれを権威づ
ける壮大な伽藍という範型は、今後東南アジア史を考え
るにあたって基礎的な視角になるものだと思います。
僭越を承知で敢えて言わせていただくと、充実史の充
実の中身がどうもはっきりしませんでした。「生きるよろ
こびが満ち溢れている」(この気持はとても分かるので
すが)という著者の主観を超えるものを、もう少し書き加
えていってもらいたいと思いました。
たとなると、もう読むしかありません。そして読み始め
て、いきなり東南アジア史は、進化論的な歴史ではなく
自己充実史と喝破しているのですから、期待はふくらむ
ばかりです。
ところが、この後の碑文資料等からカンボシアのかつ
ての社会生活を説き明かす作業は、他の文字資料が少
ないこともあって、必ずしも快調というわけにはいきませ
ん。それでもここで取り出された、水利・灌漑の整備と米
作の発展、そしてその上に立つ各王朝とそれを権威づ
ける壮大な伽藍という範型は、今後東南アジア史を考え
るにあたって基礎的な視角になるものだと思います。
僭越を承知で敢えて言わせていただくと、充実史の充
実の中身がどうもはっきりしませんでした。「生きるよろ
こびが満ち溢れている」(この気持はとても分かるので
すが)という著者の主観を超えるものを、もう少し書き加
えていってもらいたいと思いました。