少し前に出版された書籍ですが、日経新聞のコラムに取り上げられていたことから、読んでみました。
千葉県精神科医療センターで密着取材し、救急搬送される患者さんについて、医療者の奮闘の様子も交えながら、淡々と実態を綴っています。精神科のスタッフは逃げ出したくなるような場面にも遭遇しつつも、でも、誰かがケアをしなければ、患者さんが元の生活に戻れないとの想いに動かされています。この想いが、仕事の源泉になっていることもよくわかります。読者が「なぜ?」と思う点についても丁寧に書かれています。
感染症のまん延にあたり、感染者のケアにあたる医療スタッフにも通じるものを感じました。
医療者への暖かいまなざしを社会全体で持てるようになることが、成熟した社会の一条件ではないかとも考えます。
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救急精神病棟 (講談社+アルファ文庫 G 37-6) 文庫 – 2007/4/21
野村 進
(著)
精神科救急現場の痛みと悲しみ 日本の入院患者総数約140万人の4分の1は精神病患者! ほとんどの日本人が知らない驚愕事実の深意を、精神科救急の現場から描いた傑作ノンフィクション!!
- 本の長さ466ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/4/21
- ISBN-10406272202X
- ISBN-13978-4062810920
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登録情報
- ASIN : 4062810921
- 出版社 : 講談社 (2007/4/21)
- 発売日 : 2007/4/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 466ページ
- ISBN-10 : 406272202X
- ISBN-13 : 978-4062810920
- Amazon 売れ筋ランキング: - 828,081位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 580位救急医学・集中治療 (本)
- - 1,150位講談社+α文庫
- - 1,230位医学
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トップレビュー
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2020年6月23日に日本でレビュー済み
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2022年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり前の話なので、近代の参考にはあまりならないかもしれませんが、ほぼ実録なので面白いです。
病状などは今も昔も変わらないと思うので、雰囲気は感じられると思います。
病状などは今も昔も変わらないと思うので、雰囲気は感じられると思います。
2017年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裏の精神救急が、分かります。
ぜひ、読んで、違う偏見を取り除いて下さい!
ぜひ、読んで、違う偏見を取り除いて下さい!
2015年9月24日に日本でレビュー済み
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この度は迅速かつご丁寧なお取引を有難うございました。また機会がございましたら宜しくお願い致します。
2016年6月12日に日本でレビュー済み
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興味深くて、あっという間に読破してしまいました!私の身近にも精神障がいをもつ方がいますが、少しではありますが、理解できたような気がしました。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
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救急で精神病を収容する施設に密着した本作。こういった病院は、少ない。
外傷の救急の場合は、手術などをして命を救うという明確な指針があるが、精神救急の場合はとても難しい。
千葉にあるこの国立センターは、全国で先駆けて精神救急をやっている。そして、平均3か月くらいで患者を回復させ、退院させる。
これは、たぶんとっても早い。独自の方法で長期入院させない方法を実践しているのだ。本書は、その内実に迫っていてとても貴重である。
しかし、統合失調症が治る病気にまでなってきた、というのは知らなかった。印象的には少し不治の病的なイメージだが。
とはいえ、年間3万を超える自殺者。半数以上は大小はあれ、精神的に病んでいる人が多いと思う。
こういった精神科病院に入って、元気を取り戻して、自殺衝動を実践する人も多いのではなかろうか。
そう考えると病院や医師が、一人の患者をその人生を通してみていくのは、無理があるだろう。結局、家族のもとに負担はのしかかる。
風邪も放置すれば、重病になる。いかに、そのひきはじめに気づくか…これがは重要かもしれない。
いまも、統合失調症の人がスーパーで人を刺殺した事件が起こった。
自死か他死、この2択しかない世界に生きなければいけない人の絶望は、計り知れない。
外傷の救急の場合は、手術などをして命を救うという明確な指針があるが、精神救急の場合はとても難しい。
千葉にあるこの国立センターは、全国で先駆けて精神救急をやっている。そして、平均3か月くらいで患者を回復させ、退院させる。
これは、たぶんとっても早い。独自の方法で長期入院させない方法を実践しているのだ。本書は、その内実に迫っていてとても貴重である。
しかし、統合失調症が治る病気にまでなってきた、というのは知らなかった。印象的には少し不治の病的なイメージだが。
とはいえ、年間3万を超える自殺者。半数以上は大小はあれ、精神的に病んでいる人が多いと思う。
こういった精神科病院に入って、元気を取り戻して、自殺衝動を実践する人も多いのではなかろうか。
そう考えると病院や医師が、一人の患者をその人生を通してみていくのは、無理があるだろう。結局、家族のもとに負担はのしかかる。
風邪も放置すれば、重病になる。いかに、そのひきはじめに気づくか…これがは重要かもしれない。
いまも、統合失調症の人がスーパーで人を刺殺した事件が起こった。
自死か他死、この2択しかない世界に生きなければいけない人の絶望は、計り知れない。
2013年8月16日に日本でレビュー済み
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ドラマ化して欲しいと思いました。救命救急ドラマは飽きたがこういったドラマは観たことがないので。
2013年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
衝撃!精神科にも救急が必要な事を改めて知った。
軽く(笑)精神科に掛かっている人も、社会福祉、医療関係者にも一度目を通して欲しい。
軽く(笑)精神科に掛かっている人も、社会福祉、医療関係者にも一度目を通して欲しい。