親は子供がいくつになっても健康で元気でいてくれるものではない、ひとたび、親の介護が発生すれば、だれが介護を請け負うのか。兄弟でし烈な争いがおこることに気づきました。
兄弟間のし烈な争いなんて相続争いくらいかと思っていましたが、その前に既に存在することを教えてくれました。
真島さんは、それがいかに過酷なものか体験を通して教えてくれています。弟さんが出ていき、弟さんのお嫁さんとの関係がさらに問題を含めていく様子に身近な兄弟は連れ合いによって大きくなることも。
結婚してお子さんもいて家庭を持った真島さんが、ご両親の介護を馴れない運転をして実家へ通ったり、はては同居のため、家の新築に大枚はたいて資金が枯渇するほど、そしてご主人の気難しいご両親とご親族とのやり取り、そして一番信頼し、支えになったご主人が倒れてしまい、もうどうなることかと・・。
真島さんの前向きな姿勢と情報収集と力になってもらえるケアワーカーたちとの出会いにより、乗り越えていく様子にこちらも力を得られそうです。
ご主人様の兄嫁さんの、距離と持った親や兄弟との付き合いに計算しつくしたしたたかさが垣間見えました。つれあいの親や兄弟にはこういうやり方もあるのだなあ、とも。義理の立場としては腹立たしさも伝わってきました。
親族に対する正直な気持ちをよく上梓しなさったと感心します。レビューにコメントがありましたように、掲示板に匿名で書く程度では収まらない内容です。
別の見方をすれば、「身内の恥」をさらすような、決して美化しない、勇気をもって書かれた本と感服いたします。
登場人物をカタカナにしたのは実名を挙げられない仕方のないことと受け止めましたが。
親御さんの真島さん兄弟に対する愛情は、認知症になったとはいえ、確かなものと認められると思いました。育ててくれた愛情があったからこそ、見捨てないで最後まで責任を持って介護にあたっていらしたと、考えます。
介護で壊れてはいませんよ。
最初から歪んでもいません。健全な4人家族の素敵なご家族だったことが見えてきます。
大変いろいろと教えていただき、読ませていただいて感謝です。自分の親はもうなくなっていますが、自分と重ねて読みましたが、真島さんの親御さんへの愛情は、私よりはるかに深く重いものと感じました。
これから介護が発生するかもしれない年老いた親を持つ、誰もに読んでもらいたい本と、勧めます。
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兄弟は他人の始まり: 介護で壊れゆく家族 (介護ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) – 2008/1/1
真島 久美子
(著)
家族介護の現実! 本当の敵は、陣中にあり寝たきりの姑を捨てた舅、脳梗塞で倒れる母、暴言・暴力がエスカレートする認知症の父。介護を通してむき出しになる家族の本音。家とは、親子・兄弟の絆とは?
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/1/1
- ISBN-104062824299
- ISBN-13978-4062824293
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/1/1)
- 発売日 : 2008/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 269ページ
- ISBN-10 : 4062824299
- ISBN-13 : 978-4062824293
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196,711位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 767位高齢化社会
- - 23,276位社会学概論
- - 162,400位ノンフィクション (本)
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2011年6月9日に日本でレビュー済み
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姑の介護、実母の介護、そして実父の介護に加えての夫の病気。
人生、山あり、谷ありというけれど、さまざまな重荷を背負ってたちつつ、自分の人生、夫との在り方、家族というものをしっかり作り上げていく有様は、「たくましい」のひとこと。
そんな著者を支えているのは、間違いなくご主人でしょう。
一生懸命、結婚相手を探した甲斐がありましたね。
人生、山あり、谷ありというけれど、さまざまな重荷を背負ってたちつつ、自分の人生、夫との在り方、家族というものをしっかり作り上げていく有様は、「たくましい」のひとこと。
そんな著者を支えているのは、間違いなくご主人でしょう。
一生懸命、結婚相手を探した甲斐がありましたね。
2013年6月17日に日本でレビュー済み
実家、婚家共に、ある意味「現代的な」人間関係であったゆえに、矢面にたち苦労した著者の苦悩は理解できる。
しかし、これはネットの某巨大掲示板で匿名でかかれているのならわかるが、
書籍として上梓するべき内容か、と思うと、正直疑問に感じてしまう。
著者側の見解だけが、くどくどと綴られており、本来介護の犠牲となる家族へ全く思いをはせていないのは、
同じ年代の人間として残念でならない。特に実子である2人の娘への視点がほとんどない。
夫の妹や、実弟の妻の立場からみると、全く話が違ってくるのではないかとも考えられる。
(一部の登場人物が、カタカナ表記されていたのは、匿名性を維持するためだろうが、その影に悪意を感じたのは、私だけだろうか。)
語弊があるかもしれないが、私は、著者の家族(実家、婚家共に)は、
介護によって壊れたのではなく、最初から歪であったものが、介護によって露見し、ゆがみが大きくなったのではないかと思う。
その視点が最後に僅かでもあれば、著者も読者も救われるのに。
しかし、これはネットの某巨大掲示板で匿名でかかれているのならわかるが、
書籍として上梓するべき内容か、と思うと、正直疑問に感じてしまう。
著者側の見解だけが、くどくどと綴られており、本来介護の犠牲となる家族へ全く思いをはせていないのは、
同じ年代の人間として残念でならない。特に実子である2人の娘への視点がほとんどない。
夫の妹や、実弟の妻の立場からみると、全く話が違ってくるのではないかとも考えられる。
(一部の登場人物が、カタカナ表記されていたのは、匿名性を維持するためだろうが、その影に悪意を感じたのは、私だけだろうか。)
語弊があるかもしれないが、私は、著者の家族(実家、婚家共に)は、
介護によって壊れたのではなく、最初から歪であったものが、介護によって露見し、ゆがみが大きくなったのではないかと思う。
その視点が最後に僅かでもあれば、著者も読者も救われるのに。
2011年1月5日に日本でレビュー済み
お見合いの達人のラストは無事、ステキな王子様(?)と出会って主人公(真島さん)は幸せに暮らしましたとさ、と言うオチだと私は受けとめていました。
旦那さんと婚約する時に真島さんのご両親が素行調査するとか一騒動があったり、ペーパードライバーの旦那さんのために真島さんが運転手役を務めるなど、いろいろ、大変な面もあるようですが、それでもオチはめでたしめでたしだと受けとめていましたが、兄弟は他人の始まりを読んで、そううまくはいかないんだよね、が素直な感想です。
これが真島さんと旦那さん2人だけの関係だったら簡単な事なのにお互いの両親の思惑や介護、離婚問題などがからんで、しっちゃかめっちゃかになっていく様子は読んでいてとても辛いです。長男のお嫁さんのように当たらず触らず、自分達家族は絶対に損はしないように、とばっちりは受けないように、賢く(?)立ち回るのが一番なのかもしれませんが、難しいですよね。真島さんは夫の兄のお嫁さん(長男のお嫁さん)を非難していますが、彼女ほど、きちんと現実を見ている人はいないような気もします。(善悪の判断は脇にどけての意見です、真島さんの義理姉への憤りはとてもよく理解できます。)
真島さん自身、現在は実の父親とは距離を置いてお付き合いされていますが、子供が親の本性を見ると言う事、気づくと言う事はとても難しいし、心の底では分かっていても見たくない気持ちも分かるのですが、真島さんの夫の妹夫婦のようにお金もエネルギーも不動産も親に盗られないためには兄嫁さんのシビアさや、したたかさが現在では必要なのかもしれません。それと真島さんの娘さんが結婚する頃には、事実婚や夫婦別姓が当たり前になっている事を願います。(非嫡出子の差別などもなくなっていて欲しいです。)真島さんや真島さんのお母さん、義理妹さんなど家の中で男(夫や父親、舅)に踏んで歩かれる女性がひとりでも
いなくなる事を願います。
旦那さんと婚約する時に真島さんのご両親が素行調査するとか一騒動があったり、ペーパードライバーの旦那さんのために真島さんが運転手役を務めるなど、いろいろ、大変な面もあるようですが、それでもオチはめでたしめでたしだと受けとめていましたが、兄弟は他人の始まりを読んで、そううまくはいかないんだよね、が素直な感想です。
これが真島さんと旦那さん2人だけの関係だったら簡単な事なのにお互いの両親の思惑や介護、離婚問題などがからんで、しっちゃかめっちゃかになっていく様子は読んでいてとても辛いです。長男のお嫁さんのように当たらず触らず、自分達家族は絶対に損はしないように、とばっちりは受けないように、賢く(?)立ち回るのが一番なのかもしれませんが、難しいですよね。真島さんは夫の兄のお嫁さん(長男のお嫁さん)を非難していますが、彼女ほど、きちんと現実を見ている人はいないような気もします。(善悪の判断は脇にどけての意見です、真島さんの義理姉への憤りはとてもよく理解できます。)
真島さん自身、現在は実の父親とは距離を置いてお付き合いされていますが、子供が親の本性を見ると言う事、気づくと言う事はとても難しいし、心の底では分かっていても見たくない気持ちも分かるのですが、真島さんの夫の妹夫婦のようにお金もエネルギーも不動産も親に盗られないためには兄嫁さんのシビアさや、したたかさが現在では必要なのかもしれません。それと真島さんの娘さんが結婚する頃には、事実婚や夫婦別姓が当たり前になっている事を願います。(非嫡出子の差別などもなくなっていて欲しいです。)真島さんや真島さんのお母さん、義理妹さんなど家の中で男(夫や父親、舅)に踏んで歩かれる女性がひとりでも
いなくなる事を願います。
2018年2月18日に日本でレビュー済み
一人っ子はダメだ。兄弟がいる方が、協調性や助け合いの精神っていう人多いですが、外ヅラのことなのか。一人っ子だと親の老後は押し付ける相手がいないので早くから考えざる負えないです。兄弟ありの人って、必ず年取るのに、中年あたりまで無策の人が多い。未成年のうちに兄弟で話し合いとかするのと思ってましたが。助け合いの精神って、外ヅラが身につきやすいって事で、DVは構わない。って理屈にもなる。