鑢七花と七実の姉弟対決が描かれた巻。
なにしろどんな技も見れば身につく天才が相手では勝ち目はない。
それにどう挑むのか。それは読んでみるしかないが、ただ、洗練された手法ではない。
しかしそれは鑢姉弟の異様ながら人間的な部分を浮き彫りにするためのものだ。
西尾作品はどこかが異常な人たちがキャラクターとして設定されている。
それなのに読んでいてそれが異常と感じない。設定として自然に感じる。
本作で言えば家族同士で殺しあうことに躊躇のない鑢家が異様とも異常とも不思議と感じない。
七花は刀集めの過程で刀として不要とされた感情を一つ一つ身に着けていく。
異常から正常をめざすが、七実はそうではない。それが物語の結末を導く。
さて、アニメでは七実の声は中原麻衣さんですが、読んでいてもあの声が頭の中で再生される。
刀語の特徴として地の文では作者が描写する一方、作中の会話ではとがめが状況分析や説明をする。
文章が多い割に説明が細かいところまでされているのにそんな印象を与えないのは面白い。
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刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX) 単行本 – 2007/7/3
西尾維新×竹が放つ、待ってました! の時代活劇絵巻!
天才 vs.無刀
「おれはとがめのために戦うって決めたんだ。それがおれのためでもある」
奇策士とがめと旅を続ける無刀の剣士・鑢七花を襲う、最大・最恐・最悪の試練――。刀大仏が鎮座する聖地・清涼院護剣寺で、この世で唯一血を分けた姉との、血で血を洗う死闘! 悪刀『鐚(ビタ)』を携え、七花の前に立ちはだかる姉に、七花はその剣を振り下ろせるのか――!? 刀語、第7話の対戦相手は、虚刀流不世出の天才・鑢七実(ななみ)!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第7弾!
西尾維新が挑む時代活劇! こんな物語を待っていた!!
天才 vs.無刀
「おれはとがめのために戦うって決めたんだ。それがおれのためでもある」
奇策士とがめと旅を続ける無刀の剣士・鑢七花を襲う、最大・最恐・最悪の試練――。刀大仏が鎮座する聖地・清涼院護剣寺で、この世で唯一血を分けた姉との、血で血を洗う死闘! 悪刀『鐚(ビタ)』を携え、七花の前に立ちはだかる姉に、七花はその剣を振り下ろせるのか――!? 刀語、第7話の対戦相手は、虚刀流不世出の天才・鑢七実(ななみ)!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第7弾!
西尾維新が挑む時代活劇! こんな物語を待っていた!!
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/7/3
- 寸法13.1 x 1.2 x 18.5 cm
- ISBN-104062836343
- ISBN-13978-4062836340
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/7/3)
- 発売日 : 2007/7/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4062836343
- ISBN-13 : 978-4062836340
- 寸法 : 13.1 x 1.2 x 18.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 311,365位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40位講談社BOX (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (ISBN-13: 978-4061826816 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この巻での戦いが、事実上、最強決定戦のようなものです。どうやって勝つことができるのか、悪刀とはどんなものなのか、誰がどんなふうに使うのか。語り続けたらきりがない盛り上がり方です。
2007年7月5日に日本でレビュー済み
12ヶ月連続刊行の7作目,後半に入りました.
これまで多かったユーモアも少なく,全体的にしずかな雰囲気で,
戦う意味や思いなどが,より印象づけられているように感じました.
(それゆえ,散りゆく相手の最後のひと言にはちょっと興ざめです…)
が,言いまわしや言葉の繰り返しなど,おなじみの手法は健在で,
今回の敵,新たにあらわれた人物と,なかなか楽しませてくれます.
ページ数が少ないせいで,いろいろ勘繰ったりもしてしまうのですが,
本作のように内容が伴っていれば,それも気にならないというものです.
前作やそれ以前の作品で,おおよその内容が明かされていたため,
どうしても,いろいろ期待というか構えてしまうかと思うのですが,
それにじゅうぶん応えており,シリーズの新たな一面を見たようです.
これまで多かったユーモアも少なく,全体的にしずかな雰囲気で,
戦う意味や思いなどが,より印象づけられているように感じました.
(それゆえ,散りゆく相手の最後のひと言にはちょっと興ざめです…)
が,言いまわしや言葉の繰り返しなど,おなじみの手法は健在で,
今回の敵,新たにあらわれた人物と,なかなか楽しませてくれます.
ページ数が少ないせいで,いろいろ勘繰ったりもしてしまうのですが,
本作のように内容が伴っていれば,それも気にならないというものです.
前作やそれ以前の作品で,おおよその内容が明かされていたため,
どうしても,いろいろ期待というか構えてしまうかと思うのですが,
それにじゅうぶん応えており,シリーズの新たな一面を見たようです.
2013年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
七花が七花の姉七実との姉弟喧嘩のようで姉弟喧嘩ではない戦い。
2011年5月26日に日本でレビュー済み
七花が姉である七実と闘う巻ですが、刀語はこの話の為に書かれたと言っても過言ではないのでしょうか。
相変わらずの西尾語りといい、チート設定の姉との戦いの戦闘描写といい、見事でした。
個人的に七実が好きですので泣く最後は少し残念でしたが、この巻である意味七花の成長の物語は終わったという感じです。
以下の続刊はあまりお勧めができないのですが、7巻までの刀語は素晴らしい物語でした。
相変わらずの西尾語りといい、チート設定の姉との戦いの戦闘描写といい、見事でした。
個人的に七実が好きですので泣く最後は少し残念でしたが、この巻である意味七花の成長の物語は終わったという感じです。
以下の続刊はあまりお勧めができないのですが、7巻までの刀語は素晴らしい物語でした。
2007年9月7日に日本でレビュー済み
姉弟対決です。
結局のところ、勝ちはしましたが姉を超えることは出来ず。
言ってしまえば彼女の自滅です。
西尾維新といえども、完璧超人の七実を完全に打倒する方法をみつけることは出来なかったのだと。
逆に完璧超人の七実を倒すために体が圧倒的に弱いという弱点を仕組んでおいたのだと。
そう思わざるを得ません。
読者としてはあまり納得がいく結末ではなかった、個人的に。
結局のところ、勝ちはしましたが姉を超えることは出来ず。
言ってしまえば彼女の自滅です。
西尾維新といえども、完璧超人の七実を完全に打倒する方法をみつけることは出来なかったのだと。
逆に完璧超人の七実を倒すために体が圧倒的に弱いという弱点を仕組んでおいたのだと。
そう思わざるを得ません。
読者としてはあまり納得がいく結末ではなかった、個人的に。
2007年7月12日に日本でレビュー済み
ページ数も、内容も。こりゃ薄いわ。
西尾さん、時間が足りなくて構成を練る暇がないんじゃないんだろうか。
たまに時系列をズラしてるけど、それの効果といったら一つもないし、
あとはただひたすら淡々と物語が進んでいくだけ。
驚きも何も無い展開に、読んでいる途中で減り行く残りページに積もる疑念。
最後までこんな調子だとは思わなかったなあ。読んで満足感がまるで無い。
例えば中学校の図書館に置くのならコレくらいでいいかもだけど。
一応は物語の山場になるはずの話なんだけどなあ、どうしちゃったんだろうか。
いくら書くのが早いからって、一ヶ月に一冊は多すぎたんじゃないのかな。
きっと西尾さんの汚点として語り継がれるだろう本シリーズ、
次やるものは時間をかけて書いて欲しい。
西尾さん、時間が足りなくて構成を練る暇がないんじゃないんだろうか。
たまに時系列をズラしてるけど、それの効果といったら一つもないし、
あとはただひたすら淡々と物語が進んでいくだけ。
驚きも何も無い展開に、読んでいる途中で減り行く残りページに積もる疑念。
最後までこんな調子だとは思わなかったなあ。読んで満足感がまるで無い。
例えば中学校の図書館に置くのならコレくらいでいいかもだけど。
一応は物語の山場になるはずの話なんだけどなあ、どうしちゃったんだろうか。
いくら書くのが早いからって、一ヶ月に一冊は多すぎたんじゃないのかな。
きっと西尾さんの汚点として語り継がれるだろう本シリーズ、
次やるものは時間をかけて書いて欲しい。
2010年8月26日に日本でレビュー済み
この巻のもう一人の主役、鑢七実が何故この事態を招いたのか。「苦しみにはもう耐えられない、死ぬなら最愛の弟の手で・・・」というのが動機ではあるが、そこまで至るのにもっと葛藤がありそうなんだけど、書ききれていないというか。両親との「やり取り」が、動機をかすかに匂わせるくらいで・・・。天才は凡人よりも思考も違うという表現なのだろうか。淡々と「草むしり」していく様子にも違和感が残る。これくらいしないと本懐を遂げられないという表現なのかもしれないけど、「そこまでやる必要があるの!?」という印象もある。
それゆえ、彼女の心理状態がいまいちつかめない。「ロサンゼルスBB殺人事件」では主役である女性の心理を丁寧に書けていたのに。あと「ロサンゼルス・・」では短いとはいえ格闘シーンや戦闘シーンに勢いがあったのに、本作では「この人はとにかく強いんです!」と説明されているような感じで、リアリティがいまいち出てこない。
もっとも、無機質な性格と異常な家族関係から、「母親が死んだのはもしかして彼女が・・・」という凄みは感じ取れた。
正直、なぜアニメ化できたのかが不思議に思えるくらいである。発刊当時からレビューはいい評価していないのが多かったのだが・・。
設定とイラストに引かれて読んでみたのだが、また読んでみようとは思わない。西尾作品が好きな方には酷評になってしまって申し訳ないです。
それゆえ、彼女の心理状態がいまいちつかめない。「ロサンゼルスBB殺人事件」では主役である女性の心理を丁寧に書けていたのに。あと「ロサンゼルス・・」では短いとはいえ格闘シーンや戦闘シーンに勢いがあったのに、本作では「この人はとにかく強いんです!」と説明されているような感じで、リアリティがいまいち出てこない。
もっとも、無機質な性格と異常な家族関係から、「母親が死んだのはもしかして彼女が・・・」という凄みは感じ取れた。
正直、なぜアニメ化できたのかが不思議に思えるくらいである。発刊当時からレビューはいい評価していないのが多かったのだが・・。
設定とイラストに引かれて読んでみたのだが、また読んでみようとは思わない。西尾作品が好きな方には酷評になってしまって申し訳ないです。