『丸太町ルヴォワール』の続編。
時系列は前作から1ヶ月後の話になります。
相変わらず起承転結がはっきりしていて、文章も洗練されているのでとても読みやすい。
視点の切り替えなどによるの叙述トリックも面白く、またスピード感もありこちらを引き込み楽しませてくれます。
内容は瓶賀流が活躍するとだけ言っておきます。
講談社BOXの中では頭一つ以上抜けていて、「ミステリー界待望の」というのも言いすぎではないでしょう。
☆4つにしたのは、前作の方が読後感が良かったからという短絡的な理由です。
『丸太町』のレビューでどんでん返しが多すぎるという批判がありましたが、それは「双龍会」部分の醍醐味です。
そこに至るまでの過程(下準備・調査)あってこそなので、双龍会での内容についていけないのは、あまり言いたく言葉ですが読解力不足かキャパ不足です。
『烏丸』から読んでもそれなりに分かるようになっている感じですが、人間関係や人物像の把握に関してはやや難があると思うので、必ず『丸太町』から読むことをお勧めします。
そもそも『丸太町』に対して初っ端からネタバレの一つがあり、、また『丸太町』のオチも分かってしまうので『烏丸』から読むのはデメリット以外ありません。
余談ですが、巻末の著者紹介に「本作は”ルヴォワール”シリーズの第2作目となる」とあったので、さらなる続編も期待できそうです。
『新走』の短編も良かったので、デビューから変わらず最も期待できる新人の一人です。
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烏丸ルヴォワール (講談社BOX) 単行本(ソフトカバー) – 2011/10/4
「2011 本格ミステリ・ベスト10」8位にランクされた「丸太町ルヴォワール」続編――前作をしのぐ“ルヴォワール”シリーズ第二弾登場!
黄昏時には、ひそやかな逢瀬を――。逢魔が時には、昏(くら)い闇から出づる真実を
京都の支配にもかかわるという謎の書『黄母衣内記(きぼろないき)』の所有者が不審死を遂げ、二人の弟の間で書を巡って争いが勃発。名門、龍樹家の若き論客たちは、依頼人から仕事を受け、私的裁判双龍会(そうりゅうえ)に臨む。ところが、瓶賀流(みかがみつる)は覆面をした正体不明の怪人“ささめきの山月”に誘われ、御堂達也ら龍樹家側の仲間たちと対決することになってしまう……。
黄昏時には、ひそやかな逢瀬を――。逢魔が時には、昏(くら)い闇から出づる真実を
京都の支配にもかかわるという謎の書『黄母衣内記(きぼろないき)』の所有者が不審死を遂げ、二人の弟の間で書を巡って争いが勃発。名門、龍樹家の若き論客たちは、依頼人から仕事を受け、私的裁判双龍会(そうりゅうえ)に臨む。ところが、瓶賀流(みかがみつる)は覆面をした正体不明の怪人“ささめきの山月”に誘われ、御堂達也ら龍樹家側の仲間たちと対決することになってしまう……。
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/10/4
- ISBN-104062837498
- ISBN-13978-4062837491
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/10/4)
- 発売日 : 2011/10/4
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 324ページ
- ISBN-10 : 4062837498
- ISBN-13 : 978-4062837491
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,655,834位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 225位講談社BOX (本)
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2019年4月27日に日本でレビュー済み
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毎度振り回されて揺さぶられて、爽快でした。円居さんの本が好きです。Kindleは初めてでしたが、戻って読むのには使いにくいので、紙でまた買います
2017年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルヴォワール第2弾。今回は、私的裁判の準備段階がメーンのようです。
前回より少しわかりにくかったかな・・・という印象。叙述も出てきますが、少しワンパターンかな、という気もしました。
そして何より、会話文。登場人物全員がオタクっぽくいしゃべり方なのが、未だに慣れません。
前回より少しわかりにくかったかな・・・という印象。叙述も出てきますが、少しワンパターンかな、という気もしました。
そして何より、会話文。登場人物全員がオタクっぽくいしゃべり方なのが、未だに慣れません。
2015年6月7日に日本でレビュー済み
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息もつかせぬ展開もさることながら、やはり結末が素晴らしい。
しっかり騙してくれた上で、憧れ、成長といったものを見事に描ききってくれました。
しっかり騙してくれた上で、憧れ、成長といったものを見事に描ききってくれました。
2013年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すぐ来て、一気に読みました。1冊目のほうが、おもしろかったかな。