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内藤朝雄

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いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書) 新書 – 2009/3/19

内藤朝雄 (著)

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いじめはなぜ蔓延するのか? 画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。第1章「自分たちなり」の小社会 / 第2章いじめの秩序のメカニズム / 第3章「癒し」としてのいじめ / 第4章利害と全能の政治空間 / 第5章学校制度がおよぼす効果 / 第6章あらたな教育制度 / 第7章中間集団全体主義

逃げ出すことのできない恐怖と絶望と悪意の世界=いじめはなぜ蔓延するのか? 画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。

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ISBN-10

4062879840
ISBN-13

978-4062879842
出版社

講談社
発売日

2009/3/19
言語

日本語
寸法

10.6 x 1.2 x 17.4 cm
本の長さ

272ページ
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商品の説明

抜粋

逃げることができない出口なしの世界は、恐怖である。そこでは、誰かが誰かの運命を容易に左右し、暗転させることができる。立場の弱い者は、「何をされるか」と過剰に警戒し、硬直し、つねに相手の顔色をうかがっていなければならない。
そして、自分が悪意のターゲットにされたときの絶望。
いじめは、学校の生徒たちだけの問題ではない。昔から今まで、ありとあらゆる社会で、人類は、このはらわたがねじれるような現象に苦しんできた。本書では、人間が人間にとっての怪物になる心理−社会的メカニズムである、普遍的な現象としてのいじめに取り組む。
本書は、学校のいじめについて、分析を行い、「なぜいじめが起こるのか」について、いじめの構造とシステムを見出そうとする試みの書である。（「はじめに」より抜粋）

著者について

1962年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程を経て、現在、明治大学文学部准教授。専門は社会学。
初めての著作『いじめの社会理論』（柏書房）でいじめ発生のメカニズムを解明して注目を集め、『＜いじめ学＞の時代』（柏書房）では、自身の体験、＜いじめ学＞誕生までの軌跡を含めていじめ問題を論じ、読者の大きな共感を呼んだ。
他の著作に『いじめと現代社会』（双風舎）、『学校が自由になる日』（宮台真司・藤井誠二氏との共著、雲母書房）、『「ニート」って言うな！』（本田由紀・後藤和智氏との共著、光文社新書）などがある。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2009/3/19)
発売日 ‏ : ‎ 2009/3/19
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 272ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4062879840
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062879842
寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.2 x 17.4 cm

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- - 15位いじめ・不登校
- - 58位教育学 (本)
- - 321位講談社現代新書

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内藤朝雄

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ウサギさん

新品でした

2024年5月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

新品で綺麗でした。
半額以下で求めたのに、逆に申し訳ありませんでした。納品書も入っており、ありがとうございました!～
本も役にたちました。ありがとうございました!～

役に立った

メアペコヲ

絶対に、間違いなく、本当に、元々、ずっと、教師、教員は聖職者でなく、教職は聖職でなく、学校などは聖域でないのだ❕

2021年4月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

なかなか、わかりやすい本だった。この本には、良い指摘などが少なくなかった。今でも、日本では、【いじめ問題】が解決していない。たくさんのいじめの加害者を、野放しにしてきてしまっているのだ。教育委員会、PTAなどは、いじめの隠蔽や見て見ぬふりなどをしてしまい、被害者の救済を行ってきていないのだ。なぜ、学校などの教育機関は、聖域になってしまっているのか❔学校などの教育機関を、【治外法権】にしてしまっているから、いじめ問題はなくならないのだ。学校などにも、市民社会のルールを適用し、法律に基づいた罰などを与える必要がある。つまり、犯罪や事件などの発生した時、際には、学校など（の中）に、警察が入って行って良いのである。教師、教員による犯罪、事件などは、たくさん発生してきているのだ。学校などには、自浄作用が働いてきていない。それゆえ（に）、大問題などになってきてしまっているのだ。本当ならば、いじめの加害者（のこと）を厳罰に処する必要があるのにもかかわらず、それさえもしていない学校などの教育機関。幼稚園、保育園にも、いじめ問題はあるのだろう。絶対に間違いなく、本当に元々ずっと、教師、教員は聖職者でなく、教職は聖職でなく、学校などは聖域でないのだ。学校などは、極めて閉鎖的になってしまっており、息苦しい空間、環境などになってしまっているのだ。即刻、即時、日本は【脱学校（化）】を叶える必要がある。日本の教育は、最悪、極悪、罪悪、醜悪、俗悪、低俗すぎる、すぎているのだ。先進国のレベルとは、本当に極めて程遠い、日本の教育。【学校不要論】が唱えられてきているのだ。日本には、必要なことである。「義務教育の廃止」をして（も）良いのだ。欧米などでは、いじめ問題に対処などをしてきているのにもかかわらず、日本はいじめ問題への対処などをしてきていない。学校などが、いじめ問題などを野放しにしてきてしまっており、隠蔽などに走ってきてしまっているのだから、学校などを解体して（も）良いのだ。その前段階で行える改革とは、【クラス制度】、【学級制度】の廃止である。大学のような教育の仕組み、システムなどにすれば、小学校～高等学校でのいじめ問題も、今より（は）少なくなる。また、「クラスの少人数制」を導入しても良いのだ。しかし、最後には、クラス制度、学級制度の廃止が、必要になるのである。即刻、即時、日本は簡単、容易に、教員免許の取り消し、はく奪をできるようにする必要があるのだ。教員免許の更新制度を厳格にし、教員免許を持っている限り（は）、教員免許の更新のための試験などを受け続けるようにする必要がある。「１度、１回だけ、教員免許の更新のための試験などを受けたら、もう、受ける必要がなくなる」ということは、絶対に有り得ず、言語道断なのだ。また、即刻、即時、日本は教員免許の定年制度を導入する必要があるのだ。今の定年制度を、改善、改正する必要があるのだ。まったく何も、機能してきていない教育委員会を、廃止する必要がある。PTAも不要、不必要なのだ。「そもそも、「教員免許」は必要なのだろうか❔」という議論なども出てきているのだ。教育を、学校などが独占してしまわないようにする必要がある。脱学校（化）、【脱学校（論）】を受け入れてきている欧米などだが、なぜか、日本では、受け入れてきていないのだ。日本の学校などは、本当に極めて悲惨、過酷であってしまう、あってしまっているのだ。これは、社会問題なのだ。教育だけでなく、医療も聖域化してきてしまっている日本では、聖域化してきてしまっている教育、医療など（で）の不祥事、犯罪、事件、大問題などが、後を絶たない、絶っていない。教育、医療などを聖域化してしまわず（に）、必要な改革などを断行しなければならない、いけないのだ。昔も今も、待ったなし、なのだ。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

のん

もっと早く読むべきでした

2023年11月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

非常にわかりやすかったです。
学校や社会に対してずっと感じていたもやもやが解けました。
学校のいじめだけでなく、社会のあちこちに存在するいじめ的なものの発生条件を明らかにしたうえで、現在の日本の義務教育制度の改善策まで挙げられています。
人が怪物になることは、人の性(さが)であるが、それは環境の設定の仕方でコントロールできるという希望が最後に述べられており、私個人としても、人としてどのように振る舞うべきかを改めて自分に問い直すきっかけとなったように思います。
ここに述べられていることから無関係な人はほとんどいないと思いますが、特に、未成年、親世代、教育関係者は読んで損はないと思います。

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ニセクロスジギンポ

教科書にするにはちょっと…

2020年1月4日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

いじめがどのように起こるのか、感覚的にはわかる、同意できるところが多かった。しかし用語の定義や表現が曖昧、情緒的に感じられた。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

押森寛幸

学校が聖域扱いされていることが、多くの不幸を生んでいるのかもしれないのである。

2024年5月16日に日本でレビュー済み

「あいつ、（あれだけいじめたのにも関わらず）懲りずに今日も学校に来よったで〜」これは、私が、生涯で他人から言われて、非常に傷つき、悲しくてやりきれなくなった言葉の最たるものなのである。私は、小学生6年の時に、転校先で、女子児童3人組から、言葉の暴力による陰湿ないじめを受けてきた。そのことを、決して忘れることはないし、今でも、絶対に許すことが、私には出来ないのである。そして、私は、ひとりで酷いいじめに耐え抜いてきたと思い込んできた。しかし、本書で示される事例は、そんな私の経験など全く持って生温いと思わせるのに十分なほど凄惨で残酷なものだった。『死んじゃったら、それはそれでおもしろいじゃん？』と言い放つ男子生徒、自殺や自殺未遂をしたと知らされて、拍手喝采して大はしゃぎするクラスメイト、それに加えて、自殺を生徒に強要してくる教師など、俄には、信じがたく、おぞましい悪行の数々が、事例として紹介される。被害者が自殺して大騒ぎになった後ですら、加害グループの生徒たちが、屈託なく生き生きと学校生活を送るなんて、そんなことがあっていいはずがないのである。人間は天使でも悪魔でもなく、いわば天使と悪魔の混ぜものである、と著者は本書で書いているが、これら加害者のどこに、天使の要素を見つけ出したらいいのだろうか?ニコニコと愛想のいいお店のおじさんが、かつては、狼だったかもしれないのである。そう考えると、今は、小市民として、化けの皮を被ってのうのうと生きている加害者に対して激しい嫌悪感と、どうにもならない憤りを私は感じるのである。人類は、いつの時代にも残酷なことを繰り返してきたのである。だからこそ、人間が人間にとって怪物になるメカニズムを発見し、それを抑止する方法をつくりだすことが急務であり、また喫緊の課題と言えよう。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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通りすがり

いじめのメカニズムの説明は素晴らしいが、解決できない問題なのかもしれない

2019年11月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

最近、教師のいじめ問題があり、自分もいじめられていた経験もあり、いじめのメカニズムについて詳しく知りたいと思い、この本を買いました。いじめの起こるメカニズムは以下の通りだと私は理解しています。
1.漠然とした不全感を抱いた子供(大人)がその不全感を消去するために、相手を思い通りに操作する(いじめる)
2.周りの人と仲良くするという規律のもと、閉鎖的な空間(例えば、学校)の中で、上手く生き残るために、いじめに加担する(悪ノリする)ようになる
3.だんだんいじめがエスカレートしていく
詳しくは読んでいただければと思いますが、このメカニズムは正しいと思います。特に閉鎖的な空間では、依拠する情報源が一つになってしまい、簡単に影響を受けてしまうことが多いにあります。また、これと同じようなメカニズムが国家にも発生していることから、中間集団全体主義という概念を提唱しています。この説明も面白いと思いました。
一方で、いじめの解決策を第6章で示していますが、これは疑問に思いました。解決策はP.232に端的に書いてありますが、行政に丸投げするような解決策となっています。これでは、国家が動いてくれなければ、どうしようもないのではないか、という印象を受けてしまいます(ちなみに、いじめの場にいるときの個人としての立ち回りについては一切言及されてません)。また、理論的なことしか書いてなくて、実際にその解決策を行った具体(類似)例を挙げてない(多分どこも実施されてない？)ことから、机上の空論という印象も拭いきれませんでした。これは、いじめ自体は簡単に無くせない、もしくは、根絶できない問題だということを表していて、ある意味絶望感がある結論になってしまっている印象を受けました。

17人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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あい

いじめについて何か語る前に

2021年7月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

いじめについて何かを語る前に、まずはこの本を読んでおきたい。構造を理解しないで、エキセントリックに報道されるいじめを真に受けるのは控えなくては。濃密でありすぎ、かつ希薄でありすぎる人間関係。集団の中にある「ノリ」の重要性。全能感。利害関係。新しい義務＆権利教育。中間集団全体主義社会。
人として生きる上での基礎知識。

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リン

これは、子供社会だけの問題ではない！

2018年3月5日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

この内容を読み進めて行くうちに、この様な虐めの構造は、大人における一般社会でも十二分に実際問題として存在する、恐ろしい社会問題であると、私は痛感させられました。
現に精神的未成熟で幼稚化した若人が成人をし、
一般社会に存在していると言う事は、
この本に記載されている状態に陥っているのが、
事実だと私は考えます。
是非とも多くの方々にこの本を読んで頂きたいです。
それと同時に、対策も考える必要があると私は考えます。

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