「線路を楽しむ」という題名に負けない内容である。
線路の幅、キロポストから始まり、勾配やカーブとの戦いの歴史といった線路そのもののマニア向けのディープな話題が満載である。
あまりにマニアックであるためか、その次は「車窓から見えるもの」。車窓やトンネル、橋と言った一般向けしそうな題材のように思うが、やはりそこは自称「鉄道好きの地図マニア」、「車窓から見えるもの」とは車窓の風景そのものでなく、橋やトンネル、地形と言った車窓から見える「もの」が話題の中心である。
第4章では「路線」についてのうんちくが語られる。「線路」と「路線」をわざわざ分けているのがマニアックである。第5章の「鉄路でたどる鉄道史」とペアになっているが、路線の由来や変遷から鉄道を巡る歴史を見てみようというものである。有名な路線も意外な来歴があると知れて面白い。
私も著者と同じように「鉄道好きの地図マニア」である。
なので本書はとても楽しめた。鉄道が好きな人ならおそらく皆が興味を持って楽しめる書であろう。
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線路を楽しむ鉄道学 (講談社現代新書 1995) 新書 – 2009/5/19
今尾 恵介
(著)
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『日本鉄道旅行地図帳』を監修した人気の地図エッセイストが、「線路」を キーワードに鉄道旅の魅力を語り、その背景にある近代鉄道史を明かす。
読めば鉄道旅にでかけたくなる!
第1章 線路を観察する
線路の幅はどうなっているか
距離標を楽しむ
第2章 いかに山を越えるか、いかに曲がるか
全国の急勾配区間
汽車はいかに峠越えしたか
カーブを曲がる技術
第3章 車窓から見えるもの
車窓からいろいろな地形を楽しもう
長老トンネル物語
鉄橋あれこれ
名称のルール
第4章「路線」を知る
鉄道の路線名はどうなっているのか
乗り換えの話
全国ナゾの線形めぐり
路線変更には理由がある
第5章 鉄路でたどる鉄道史
何のために作った鉄道?
引込線が語る近代史
読めば鉄道旅にでかけたくなる!
第1章 線路を観察する
線路の幅はどうなっているか
距離標を楽しむ
第2章 いかに山を越えるか、いかに曲がるか
全国の急勾配区間
汽車はいかに峠越えしたか
カーブを曲がる技術
第3章 車窓から見えるもの
車窓からいろいろな地形を楽しもう
長老トンネル物語
鉄橋あれこれ
名称のルール
第4章「路線」を知る
鉄道の路線名はどうなっているのか
乗り換えの話
全国ナゾの線形めぐり
路線変更には理由がある
第5章 鉄路でたどる鉄道史
何のために作った鉄道?
引込線が語る近代史
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/5/19
- ISBN-104062879956
- ISBN-13978-4062879958
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/5/19)
- 発売日 : 2009/5/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4062879956
- ISBN-13 : 978-4062879958
- Amazon 売れ筋ランキング: - 590,759位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
乗り鉄でも撮り鉄でもない、環境鉄とか土木鉄。私が今まで興味を持ちながらなかなかその手の著作に出会えずにいた鬱憤を晴らしてくれた。うれしい。
2014年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コレを読むと「鉄道旅」に出たくなってしまう。夏休みまで待てない!
2014年7月15日に日本でレビュー済み
著者は地図について多数の著作がある人物。
本書も、地図や人文地理学の視点から、各地の鉄道を読み解いたものだ。各地の急勾配の区間を取り上げて、それでも何とか列車が登れる勾配におさえて建設されていることを説明したり。鉄橋の敷設を河川地形との関係から考えてみたり。曲がりくねった「不自然な」線形を地形から解説したり。
地図学という切り口から眺めることで、鉄道にまつわる謎がスッパリと説明され、とてもおもしろい本であった。
ただちょっと、内容がくどいというか、取り上げられる例が多すぎるような気もした。
本書も、地図や人文地理学の視点から、各地の鉄道を読み解いたものだ。各地の急勾配の区間を取り上げて、それでも何とか列車が登れる勾配におさえて建設されていることを説明したり。鉄橋の敷設を河川地形との関係から考えてみたり。曲がりくねった「不自然な」線形を地形から解説したり。
地図学という切り口から眺めることで、鉄道にまつわる謎がスッパリと説明され、とてもおもしろい本であった。
ただちょっと、内容がくどいというか、取り上げられる例が多すぎるような気もした。
2012年5月6日に日本でレビュー済み
鉄道関係の新書は久々に買った。題名に「線路」とあって思わず買った。
日本にある線路の故由来を丁寧に追って伝えている。楽しかったので、また、何か違う新書でも探してみようと思う。
模型鉄的には、配線・引き回し的なところを期待したが、その辺のニーズに応えているのは、ループ線に関する記述とかであろうか。
おもしろかったのは、踏切の名称に関する点で、踏切名はいったん付くと誰も気にしないため、変更されずに残るという。
このため、「連合軍第1踏切」が現存するらしいし、今はない裁判所の名前が冠された踏切もあるという(まあ、それを言うなら、「都立大学」、「学芸大学」駅には今やその名の大学がないのも同じか)。
他にも、
・日本には1372mmの軌間があるという。東京都電、函館市電、京王線、都営新宿線がそうだという。世界的に希少種ということだと思う。
・急勾配区間の記述は知らない話が色々あった。東北では、板谷峠の峠の前後25kmが33‰区間だという。花輪線の安比高原前後9kmも33‰区間が続くという。
仙山線も作並〜山寺間の多くを33‰が占めているとか。
・湯田中から夜間瀬も急な坂が続くなぁと思っていたら、大半が40‰だとか。御殿場線の沼津から御殿場に上っていくのも25‰だとか。こっちは、あまり感じないなぁ。
・蛇行することで勾配を緩く保つ工夫がされているところに絶景ポイントがあるという。根室本線の狩勝峠、篠ノ井線の姨捨、肥薩線の真幸、がベスト3という。
・通過型スィッチバックの写真がかっこうよいが、もう少数を残すのみとなったとある。写真は、土讃線坪尻駅。秘境駅で有名らしい。
・飯田線は河岸段丘を上り下りするため、急カーブ、急勾配が多い。このため、高速道路開通後、急行の存在意義がなくなり、普通ばかりになったという。
・丹那トンネルの責任者に鹿島精一という名が出てきて、何者かと思えば、鹿島組社長。
・現在道路橋で一番高い「天翔大橋」は水面から143mあるが、農道橋であるので極めて交通量は少ないが、取り付け部だけで60億円かかったという(何かおかしい)。
・南武線は国有化されるまで私鉄で、多摩川砂利鉄道と称していた。砂利運搬が当初の目的であったが、いずれ、奥多摩の石灰石を浜川崎に輸送する役目に変わった。
日本にある線路の故由来を丁寧に追って伝えている。楽しかったので、また、何か違う新書でも探してみようと思う。
模型鉄的には、配線・引き回し的なところを期待したが、その辺のニーズに応えているのは、ループ線に関する記述とかであろうか。
おもしろかったのは、踏切の名称に関する点で、踏切名はいったん付くと誰も気にしないため、変更されずに残るという。
このため、「連合軍第1踏切」が現存するらしいし、今はない裁判所の名前が冠された踏切もあるという(まあ、それを言うなら、「都立大学」、「学芸大学」駅には今やその名の大学がないのも同じか)。
他にも、
・日本には1372mmの軌間があるという。東京都電、函館市電、京王線、都営新宿線がそうだという。世界的に希少種ということだと思う。
・急勾配区間の記述は知らない話が色々あった。東北では、板谷峠の峠の前後25kmが33‰区間だという。花輪線の安比高原前後9kmも33‰区間が続くという。
仙山線も作並〜山寺間の多くを33‰が占めているとか。
・湯田中から夜間瀬も急な坂が続くなぁと思っていたら、大半が40‰だとか。御殿場線の沼津から御殿場に上っていくのも25‰だとか。こっちは、あまり感じないなぁ。
・蛇行することで勾配を緩く保つ工夫がされているところに絶景ポイントがあるという。根室本線の狩勝峠、篠ノ井線の姨捨、肥薩線の真幸、がベスト3という。
・通過型スィッチバックの写真がかっこうよいが、もう少数を残すのみとなったとある。写真は、土讃線坪尻駅。秘境駅で有名らしい。
・飯田線は河岸段丘を上り下りするため、急カーブ、急勾配が多い。このため、高速道路開通後、急行の存在意義がなくなり、普通ばかりになったという。
・丹那トンネルの責任者に鹿島精一という名が出てきて、何者かと思えば、鹿島組社長。
・現在道路橋で一番高い「天翔大橋」は水面から143mあるが、農道橋であるので極めて交通量は少ないが、取り付け部だけで60億円かかったという(何かおかしい)。
・南武線は国有化されるまで私鉄で、多摩川砂利鉄道と称していた。砂利運搬が当初の目的であったが、いずれ、奥多摩の石灰石を浜川崎に輸送する役目に変わった。
2015年9月6日に日本でレビュー済み
線路のことなら何でも、という感じです。お約束のスイッチバックやループはもちろん、勾配、カーブ、橋、トンネルから、路線名、路線の付替え、果ては引込み線までトリビア満載です。
川端康成の「雪国」のトンネルの話が載っていますが、今まであの列車は汽車だと思ってましたが、実は電車だったのですねぇ。この本で初めて知りました。
川端康成の「雪国」のトンネルの話が載っていますが、今まであの列車は汽車だと思ってましたが、実は電車だったのですねぇ。この本で初めて知りました。
2009年8月26日に日本でレビュー済み
「線路を楽しむ」ということで、結構マニアックな「線路話」が続くのが前半。
わりとおなじみの軌間の話から、キロポストの話、勾配の話など、なかなか興味深い話が続く。
それが後半になると、「線路」というより「路線」の話になり、車窓の話や路線名の話、鉄道史の話などに。
こうなると、なんだかフツーの鉄道雑学本とあまり変わりないような・・・。
というわけで読み終わった感想は、
「とにかく、鉄道雑学がひたすら詰め込まれていたなぁ」
といったところ。
まぁ確かに、「線路そのもの」だけで一冊にするとなると、ものすごいマニアックな内容になってしまい、新書の読者は付いていけなかったことでしょう。
そういう意味では、多少物足りないところもあれど、誰でも楽しめる一冊かと思います。
わりとおなじみの軌間の話から、キロポストの話、勾配の話など、なかなか興味深い話が続く。
それが後半になると、「線路」というより「路線」の話になり、車窓の話や路線名の話、鉄道史の話などに。
こうなると、なんだかフツーの鉄道雑学本とあまり変わりないような・・・。
というわけで読み終わった感想は、
「とにかく、鉄道雑学がひたすら詰め込まれていたなぁ」
といったところ。
まぁ確かに、「線路そのもの」だけで一冊にするとなると、ものすごいマニアックな内容になってしまい、新書の読者は付いていけなかったことでしょう。
そういう意味では、多少物足りないところもあれど、誰でも楽しめる一冊かと思います。
2009年6月14日に日本でレビュー済み
「鉄道旅行地図帳」監修者の著作だけあって、勾配、曲率、トンネル、橋…地図とにらめっこして見えてくる、面白い鉄道情報を取り上げ、地図ファン、鉄道ファン両方が喜べる本になっている。
中でも急勾配を避けるために払われた努力について、迂回、ループ、スイッチバック、トンネルなど事細かに書いている。中でも信越線のアプト式について結構細かく。垂井線が出てこなかったのは、もはやこの手の本を読む人には、常識レベルなのか?ほかにも川のない橋、駅のある橋、昔では汽車から駕籠への乗り換え案内、川の連絡船などなど、ネタ自体も面白いが、日本の鉄道なんて限りあるパイの中から、よくこれだけ面白鉄道名所を拾ってくるなあ…と思う。
この何年か、濃い鉄系新書が何冊か出ているが、本書はネタのダブりがほとんどない新ネタばかり。地図と鉄道という2つの視点で捉えているからかもしれないが、著者の地を這うような探求心、開拓精神はすごい。マニア度もやや高めだが、使い回しをしないという姿勢に好感。
中でも急勾配を避けるために払われた努力について、迂回、ループ、スイッチバック、トンネルなど事細かに書いている。中でも信越線のアプト式について結構細かく。垂井線が出てこなかったのは、もはやこの手の本を読む人には、常識レベルなのか?ほかにも川のない橋、駅のある橋、昔では汽車から駕籠への乗り換え案内、川の連絡船などなど、ネタ自体も面白いが、日本の鉄道なんて限りあるパイの中から、よくこれだけ面白鉄道名所を拾ってくるなあ…と思う。
この何年か、濃い鉄系新書が何冊か出ているが、本書はネタのダブりがほとんどない新ネタばかり。地図と鉄道という2つの視点で捉えているからかもしれないが、著者の地を這うような探求心、開拓精神はすごい。マニア度もやや高めだが、使い回しをしないという姿勢に好感。