公務員の年金。天下りというと、「高級官僚が退職後関連団体を渡り歩き、その都度、高給、高額退職金を得て税金を食い物にしている」というイメージが強い。
いったい「天下り」とは何だろうか、そしてその実態は?
本書は、それを詳説する。作者は、もとキャリア官僚でありながら、中途退職し大学で教鞭を執っているという経歴の持ち主。内情をよく知っており、そして一般国民の目線ももっている。
まず「天下り」だが、この言葉自体にそれを否定的に評価するために用いられることが多いので、かなり恣意的に使われ、それがマスコミ等の公務員批判に使われていることに着目したい。
公務員の「天下り」が多いと批判するときには、高給官僚だけでなくノンキャリアの一般職の職員も含めた「公務員の再就職」の全てを指す場合が多い。中には、資格を得て、税理士、弁護士、会計士、公証人等の事務所を開き開業した場合も「自営業」への「天下り」としている。一方、その厚遇を批判するときには、もと事務次官等極めて一部の超エリートたちの待遇だけを扱い、大多数の月収十数万以下の嘱託、契約職員は無視している。
公務員の定年は60歳、年金満額(と言っても多いとは言えないが)支給開始は65歳だ。「天下り」として批判するのは、「再就職」をするなということだろうか。多くのマスコミは多分、公務員は「霞」を食べているとでも思っているのだろう。
だから、東京の官庁街のことを「"霞"ヶ関」と呼んでいるのだろうか(笑)。
公務員の年金も、戦前は無拠出の「恩給」があったが、今は通常の年金だけである。それも、諸外国に比べて、給付水準は低い。最終年収比が、アメリカは72.3%イギリスは56.2%であるのに比し、日本は32.3%となっている。金額で言うと、イギリスの年金は約1000万になる。
退職公務員が、地域のボランティア活動に積極的に参加している背景には、このような経済的な裏付けがあるのだ。
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「天下り」とは何か (講談社現代新書 2028) 新書 – 2009/12/1
中野 雅至
(著)
天下りの知られざる全貌がわかる決定版!天下りははたして根絶できるのか?なぜこんな仕組みが生まれたのか?その歴史的経緯から各省別の特徴と実態、驚愕のケース、現役官僚たちの本音まで、すべてがわかる決定版!
- ISBN-104062880288
- ISBN-13978-4062880282
- 出版社講談社
- 発売日2009/12/1
- 言語日本語
- 本の長さ206ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/12/1)
- 発売日 : 2009/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4062880288
- ISBN-13 : 978-4062880282
- Amazon 売れ筋ランキング: - 656,604位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月5日に日本でレビュー済み
2010年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マスコミに叩かれている「天下り」。
他の方のレビューにもありますが、その実態を知る入門書として
素晴らしい本です。
著者は中途入省の元キャリアで、役所がイヤになり自力で大学教授に
転身。天下りに関する政府懇談会の委員として天下り問題に深く
関わった経歴を持ちます。生々しい役所体験談や暴露話を散りばめながら、
非常に複雑な問題をやさしい言葉でわかりやすく解説していきますので、
難しい内容でもスラスラ読めてしまいます。
しかもこの手の”脱役所”の方が書く本にありがちな少々偏った恨み節が
無く、非常に冷静に中立的かつ包括的に論を進めます。野党時代に民主党
に請われて仕事をしたものの与党になった民主党の対応批判も面白い。
問題を深く掘り下げるには足りない内容かもしれませんが、あとがきにも
あるとおり”わかりやすく”書いた本。一般人が広く浅くわかりやすく
実態を知るには十二分です。深く知るために同著者の別著「天下りの研究」
も読んでみたくなりました。
他の方のレビューにもありますが、その実態を知る入門書として
素晴らしい本です。
著者は中途入省の元キャリアで、役所がイヤになり自力で大学教授に
転身。天下りに関する政府懇談会の委員として天下り問題に深く
関わった経歴を持ちます。生々しい役所体験談や暴露話を散りばめながら、
非常に複雑な問題をやさしい言葉でわかりやすく解説していきますので、
難しい内容でもスラスラ読めてしまいます。
しかもこの手の”脱役所”の方が書く本にありがちな少々偏った恨み節が
無く、非常に冷静に中立的かつ包括的に論を進めます。野党時代に民主党
に請われて仕事をしたものの与党になった民主党の対応批判も面白い。
問題を深く掘り下げるには足りない内容かもしれませんが、あとがきにも
あるとおり”わかりやすく”書いた本。一般人が広く浅くわかりやすく
実態を知るには十二分です。深く知るために同著者の別著「天下りの研究」
も読んでみたくなりました。
2013年10月22日に日本でレビュー済み
池田勇人、鳩山威一朗、佐藤栄作など、昭和四〇年代までは、事務次官経験者が、個々人の能力などを基盤に、政治家へ転身する例も目立った。しかし、当選回数を重視する自民党の年功序列方式が確立し(P.89)、高度成長期の1960年代に多くの非営利法人が作られる過程で、役人の非営利法人への天下りシステムが完成した(P.90)。役所は、早期退職勧奨、年次主義、低年金という事情を抱えているため、天下りを、官僚内部の人事異動の一環として繰り込まざるを得ない(P.42, 48, 51)。だから、民主党が掲げた天下り根絶なんて、無理、ムリ、と(P.169)。
ムリ、というより、天下りは、国益にとって必要な人事である。弁解や養護の必要はない。例えば、日銀総裁など、事務次官経験者以外の誰に務まるというのだろうか。民間上がり、つまり自社の利益を中心に考えてきた人間が、各行のバランスを取って話をまとめられるわけがない。民間に任せたら任せたで、UFJ、みずほ、三井住友で、たすき掛けるに決まっている。
何が高級官僚だと腹を立てるのなら、財務省で働いてみればいい。まずは最低でも東大法学部に入学して、国家一種に20番以内で合格してキャリアとして採用され、安月給で連日連夜の深夜残業を続けてみたらいかがだろうか。他部署、他省庁、民間との折衝を上手に回して、案件をまとめる。そして、それをひたすら続ける。
誰も邪魔なんかしないと思うけどな。
ムリ、というより、天下りは、国益にとって必要な人事である。弁解や養護の必要はない。例えば、日銀総裁など、事務次官経験者以外の誰に務まるというのだろうか。民間上がり、つまり自社の利益を中心に考えてきた人間が、各行のバランスを取って話をまとめられるわけがない。民間に任せたら任せたで、UFJ、みずほ、三井住友で、たすき掛けるに決まっている。
何が高級官僚だと腹を立てるのなら、財務省で働いてみればいい。まずは最低でも東大法学部に入学して、国家一種に20番以内で合格してキャリアとして採用され、安月給で連日連夜の深夜残業を続けてみたらいかがだろうか。他部署、他省庁、民間との折衝を上手に回して、案件をまとめる。そして、それをひたすら続ける。
誰も邪魔なんかしないと思うけどな。
2011年9月14日に日本でレビュー済み
公務員の天下り・・・悪いことだと皆が言う。
それでは,そもそも天下りとは何を意味するのか?それを理論的に説明できる人は少ないだろう。
大学での政治学や行政学の講義でも,この問題について詳しく教わることはないと思う。
本書は,元労働省のキャリア官僚であった筆者が,天下りについて,その実態,歴史,功罪,天下り側である官僚の本音,受け入れる企業側の理屈等,幅広く,しかも平易な文章でわが国の天下りについて考察していく優れた本である。
特に,巻末の「歴代事務次官の再就職先一覧」は超一級の貴重な資料でそれを読むだけでも,天下りが時代と共に変化していく様子がうかがえて大変興味深い。
それでは,そもそも天下りとは何を意味するのか?それを理論的に説明できる人は少ないだろう。
大学での政治学や行政学の講義でも,この問題について詳しく教わることはないと思う。
本書は,元労働省のキャリア官僚であった筆者が,天下りについて,その実態,歴史,功罪,天下り側である官僚の本音,受け入れる企業側の理屈等,幅広く,しかも平易な文章でわが国の天下りについて考察していく優れた本である。
特に,巻末の「歴代事務次官の再就職先一覧」は超一級の貴重な資料でそれを読むだけでも,天下りが時代と共に変化していく様子がうかがえて大変興味深い。
2010年6月28日に日本でレビュー済み
本書は表題にあるように、いわゆる天下りがどの様なものであるかを探るものである。
とかくネガティブな印象をもって語られがちな天下りであるが、著者によれば、
同期横並び昇進の下では早期退職勧奨が組織の活性化のために必要であるだけでなく、
天下りに伴う民間との情報交換や意思疎通が日本経済の強みであった。
しかし一方で、90歳を過ぎても天下りを続ける「わたり」や、天下りの受け皿となる各種法人
という無駄を生んでいることは、やはり批判されなければならない。
それでは天下りは根絶できるか。著者は役所の人事労務管理の改革なしには不可能だと主張している。
すなわち、一定期間の、または関連団体への再就職を禁止しても抜け道は存在するし、
厳しすぎる規制は憲法で保障されている職業選択の自由を侵すことになりかねない。
骨抜きと違憲のジレンマに苦しむのではなく、年次主義を廃止した上で
全員が定年まで勤めても活力の衰えない組織をつくるしかない、というのである。
感情的な批難ではなく、建設的な議論をすべき問題だと捉える著者の主張は説得力があり、
概ね首肯できるものであった。財政再建が切迫した課題である現代日本にとって、
天下り根絶は疑いも無く必要であるが、それが日本経済の強みであった事実も考慮しなければなるまい。
斯く言う私も、自分が如何に一面的な見方で「天下り」を捉えていたかを自覚することが出来た。
これから読む新聞は昨日までのそれとは違う目で読めるのかもしれない。
とかくネガティブな印象をもって語られがちな天下りであるが、著者によれば、
同期横並び昇進の下では早期退職勧奨が組織の活性化のために必要であるだけでなく、
天下りに伴う民間との情報交換や意思疎通が日本経済の強みであった。
しかし一方で、90歳を過ぎても天下りを続ける「わたり」や、天下りの受け皿となる各種法人
という無駄を生んでいることは、やはり批判されなければならない。
それでは天下りは根絶できるか。著者は役所の人事労務管理の改革なしには不可能だと主張している。
すなわち、一定期間の、または関連団体への再就職を禁止しても抜け道は存在するし、
厳しすぎる規制は憲法で保障されている職業選択の自由を侵すことになりかねない。
骨抜きと違憲のジレンマに苦しむのではなく、年次主義を廃止した上で
全員が定年まで勤めても活力の衰えない組織をつくるしかない、というのである。
感情的な批難ではなく、建設的な議論をすべき問題だと捉える著者の主張は説得力があり、
概ね首肯できるものであった。財政再建が切迫した課題である現代日本にとって、
天下り根絶は疑いも無く必要であるが、それが日本経済の強みであった事実も考慮しなければなるまい。
斯く言う私も、自分が如何に一面的な見方で「天下り」を捉えていたかを自覚することが出来た。
これから読む新聞は昨日までのそれとは違う目で読めるのかもしれない。
2010年1月27日に日本でレビュー済み
バブルがはじけてから官僚バッシングはひどい。最近は官僚の家族は恥ずかしくて職名を名乗れないという。官僚バッシングは根拠のないヒステリックなものが多く、私は官僚バッシングが大嫌いだ。
にも関わらず、本書の官僚援護の姿勢には不快感を感じた。本書の著者は元旧労働省の官僚である。他にも公務員に関する本を多く書いてあるが大概は官僚容認である。一方的なバッシングに対しては官僚容認の著者がいてもいいか、と今までは思っていたが、本書は官僚の天下りに対し余りにも甘すぎる。まるで官僚による自己弁護になっている。本書の姿勢で最も容認し難いのは官僚は優秀、と無条件で書いているところだ。日本が経済発展したのは冷戦による政治構造によるものであり、決してnotrious MITIによる経済誘導によるものではない。官僚が非難されているのは高給取り幻想による嫉妬が主(官僚の給料が安い、という著者の意見には賛成する)であるが、本当はその無能さを避難されるべきなのだ。たかだか東大法学部という地方大学(フランスのENAに比べれば落ちこぼれもいいとこ)出身というだけで優秀とされるのはどうか。
本来政治誘導すべき政治家がこれまで一切の責任を官僚にぶん投げてきたのは十分に同情に値する。しかし著者はこの20年間官僚が如何にミス誘導してきたかを忘れてはいやしないか。もう官僚ではないのだから、著者はこれ以上官僚援護をしないでいただきたい。
にも関わらず、本書の官僚援護の姿勢には不快感を感じた。本書の著者は元旧労働省の官僚である。他にも公務員に関する本を多く書いてあるが大概は官僚容認である。一方的なバッシングに対しては官僚容認の著者がいてもいいか、と今までは思っていたが、本書は官僚の天下りに対し余りにも甘すぎる。まるで官僚による自己弁護になっている。本書の姿勢で最も容認し難いのは官僚は優秀、と無条件で書いているところだ。日本が経済発展したのは冷戦による政治構造によるものであり、決してnotrious MITIによる経済誘導によるものではない。官僚が非難されているのは高給取り幻想による嫉妬が主(官僚の給料が安い、という著者の意見には賛成する)であるが、本当はその無能さを避難されるべきなのだ。たかだか東大法学部という地方大学(フランスのENAに比べれば落ちこぼれもいいとこ)出身というだけで優秀とされるのはどうか。
本来政治誘導すべき政治家がこれまで一切の責任を官僚にぶん投げてきたのは十分に同情に値する。しかし著者はこの20年間官僚が如何にミス誘導してきたかを忘れてはいやしないか。もう官僚ではないのだから、著者はこれ以上官僚援護をしないでいただきたい。
2010年7月23日に日本でレビュー済み
本書は天下りをその発生原因から分析し、問題を浮き
彫りにしている。
天下りと言っても所詮公務員の再就職である。経済の非
効率しか招かない天下り専門の特殊法人などは排除すべ
きだが、「再就職」全てを公務員だけ不当に厳しくする
ことはできないし、すべきでない。
そもそも現在議論されている天下り問題は景気悪化の不
満の捌け口として一部の世間ずれした公務員をマスコミ
が用意し、それに人気取り目的(だけではないかも知れ
ないが)の政治家が飛びついた構図になっている。少な
くとも政権交代後の人事を見る限り、民主党政権の公務
員改革は早くも馬脚を現した格好だ。
肝心の改革の提案だが、本書は公務員の待遇改善と天下
り調査機関の設置という常識的な提案を行っている。だ
が歳出を絞るこのような議論より経済成長政策こそ国民
が本当に望んでいるものではないだろうか。
彫りにしている。
天下りと言っても所詮公務員の再就職である。経済の非
効率しか招かない天下り専門の特殊法人などは排除すべ
きだが、「再就職」全てを公務員だけ不当に厳しくする
ことはできないし、すべきでない。
そもそも現在議論されている天下り問題は景気悪化の不
満の捌け口として一部の世間ずれした公務員をマスコミ
が用意し、それに人気取り目的(だけではないかも知れ
ないが)の政治家が飛びついた構図になっている。少な
くとも政権交代後の人事を見る限り、民主党政権の公務
員改革は早くも馬脚を現した格好だ。
肝心の改革の提案だが、本書は公務員の待遇改善と天下
り調査機関の設置という常識的な提案を行っている。だ
が歳出を絞るこのような議論より経済成長政策こそ国民
が本当に望んでいるものではないだろうか。
2009年12月27日に日本でレビュー済み
この本は、天下りの必要性、省庁別天下りの態様、民間での天下り、天下りの利益と害悪について元厚生官僚であり、大学教授である著者によって書かれたものです。
読みやすい文体で、かつ、冷静な記述ですし、中立公正な立場によって書かれています。
結局、天下りは、超エリートとしてスピード出世をさせるための制度であることがわかります。
民間企業に天下り、そこで、官僚時代に培った人脈や専門性を生かすというのならよいのですが、最近の天下りは、本書にあるとおり特殊法人のように、天下りのために存在するような団体に天下るという実態です。
本書にも、その実態が書かれているのですが、その特殊法人がいかなる団体なのか、本当に役に立っているのか、必要なのかというところまでは踏み込まれていないのでそこのところは別の本で補充する必要があります。
官僚の天下りを俯瞰するには非常によい入門書といえると思います。
読みやすい文体で、かつ、冷静な記述ですし、中立公正な立場によって書かれています。
結局、天下りは、超エリートとしてスピード出世をさせるための制度であることがわかります。
民間企業に天下り、そこで、官僚時代に培った人脈や専門性を生かすというのならよいのですが、最近の天下りは、本書にあるとおり特殊法人のように、天下りのために存在するような団体に天下るという実態です。
本書にも、その実態が書かれているのですが、その特殊法人がいかなる団体なのか、本当に役に立っているのか、必要なのかというところまでは踏み込まれていないのでそこのところは別の本で補充する必要があります。
官僚の天下りを俯瞰するには非常によい入門書といえると思います。