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自立が苦手な人へ―福沢諭吉と夏目漱石に学ぶ (講談社現代新書) 新書 – 2010/6/17

3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

【著者からのメッセージ】
今、ちゃんと自立できている人はどれくらいいるのだろう。
長引く不況で経済的な自立はますます困難になっている。
四十すぎても親に援助をしてもらっている人も少なくない。
そういえばどこかの元首相も……。
だいたい現代日本では、国家自体が自立できていないという問題もある。
かくいう私も、子育てでは親に依存しているので、大きなことは言えない。
はっきりしているのは、いまや自立は大人の出発点ではなくて目標になりつつあるということだ。
「自立」について徹底的に考え、生活と社会を立て直したい。

【目次】
第一章 現代人が直面している「困難」の正体
第二章 自立への一歩―福沢諭吉に近代日本の出発を学ぶ
第三章 経済的自立と学問―福沢的「向上心」VS.漱石的「覚悟」
第四章 「いい仕事」と欲望装置と「自分らしさ」
第五章 弱者化する日本人
第六章 自立した個人と共同体の再生

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商品の説明

著者について

長山 靖生
1962年、茨城県生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、文芸評論、社会時評などを通して、近代日本のイメージを刷新する仕事を手がける。
1996年、『偽史冒険世界』(ちくま文庫)で大衆文学研究賞を受賞。
著書に『テロとユートピア』(新潮選書)、『不勉強が身にしみる』『貧乏するにも程がある』(以上、光文社新書)、『若者はなぜ決められないのか』(ちくま新書)、『日露戦争』(新潮新書)、『日本SF精神史』(河出ブックス)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2010/6/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/6/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 232ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062880571
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062880572
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

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長山 靖生
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年10月25日に日本でレビュー済み
現代日本の問題を考える上で、西洋思想を使って分析する類書は多くあるが、この本は福沢諭吉・夏目漱石による近代日本の価値観と比較し、分析するところが他と違い、とても興味深い点だった。
また、福沢諭吉的な価値観をべた褒めして読書を啓蒙するような本が多い中、筆者は福沢諭吉に対してついていけないという姿勢を示しており、とても好感を持った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年7月19日に日本でレビュー済み
もともと「仕事が苦手な人へ」というテーマであり、著者は「不公平な社会でも自分にできることをやっていくこと」に重きを置いたつもりだったようだが、全章を通じて社会制度論の議論が土台となっているように、評者には感じる。
第二章では、福沢の"
学問のすすめ "と漱石から学問の意義について考察している。一方で職業選択については、 マックス・ヴェーバー を起点に資本主義の成立過程を追った上で、「『自分らしさ』は『金で買えないもの』の代表」と締めくくっている(第三章)。
第四章では、ワーキングプアの問題を論じている。
『勝手に絶望する若者たち』(荒井千暁,幻冬舎新書) で出てくる「無自覚に弱者化する若者」に対し、自らの弱さを認めない逃避の行く先は袋小路であると警告する。また、行政への安易な依存体質や「既得権のある経済的弱者」の姿勢は、行政の管理強化の危険性を伴うと指摘した上で、次のように述べている。

『システムの立て直しを論ずる際に大切なのは、個人の善意や犠牲を当然とするような考えを、議論から排除することだ。
…弱者化した個人の立て直しをはかり、社会的負担の公平なバランスを図らなければ、ますます個人の弱者化は広まっていく』(本文170p)

まさしく、社会制度論の議論である。

終章では、個人の自立に関し、「自由」の根拠と限界について、
ミルの自由論 を元に議論しているが、これはまさに、自由と公平性という政治哲学・社会制度の議論である。また同章で、近代的な「個人の自由」と古い共同体的な「助け合いの精神」の両立を探っているが、いわゆる地方経済の衰退や福祉経済の方策として、日銀紙幣との兌換性が無い地域通貨の全国的活用を提案し、ここでも社会制度論に帰着している。

日経BPネット「あなどれない新書たち」(奥野宣之氏)にもレビューが載っている。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年11月25日に日本でレビュー済み
結局巧妙なタイトル付けと惹句で本当に自立が苦手で劣等感に苛まれてる人を引き寄せつつご自身の漱石・諭吉研究の成果を開陳したもので、勇気づけて貰おうとして読むと肩透かしを食らう。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート