自分で言うのもなんだが、当方、大学は出ているが、一般教養、リベラルアーツはない。だからさっぱり分からなかった!教養ある人にはきっとスイスイ読めると思います。
本書のテーマの一つは、なぜアメリカ西海岸で世界的なIT企業が生まれたのか、スタートアップ企業が生まれているのか、である。それを文化的、歴史的に考察している。そして二つ目が(こちらがメインテーマらしいが)2010年代以降のIT産業はどういう思想をベースにしていくのだろうか、である。
文化的な考察として、最初は、アメリカのカウンターカルチャーやらホールアースカタログやらがIT産業勃興に影響を与えたのではないか、と作者は考えたみたい。結構なページを割いて記述している。わたしにはカウンターカルチャーもホールアースカタログもさーーーっぱりわかんないけど、読み進めた。一応Wikiでも調べたけど、どうもピンとこない。で、影響があったのかというと、後書き読んだら、「関係なかった」って書いてあった(後書き見るまで、最終的な結論に気付かなかったよ。。きっと私の理解力がないせいだと思うけど)。正直、関係なかったのなら、もっとあっさり書いて欲しかった。一生懸命、頑張って読んで、なんか損した気がした。。
本書を読み進める中で、軍事産業が私の想像以上にシリコンバレーに与える影響を知った。例えば、AT &Tのシリコンを扱う部門(?)が西海岸に移転したことから、シリコンバレーと呼ばれるようになったそうだが、シリコンは、ミサイルなどの制御装置に必要なものなのだそう。確かに西海岸、サンディエゴには戦艦があるし、軍事施設もある。ああ、なるほど!と納得した。ところが後書きには、西海岸のIT産業の発展は「宇宙開発」があったからだ、と記載されていた。えええ!?いやまあ、宇宙開発について触れていたような気もするけど、そこだっけ!?と自分の理解力のなさも含めて、衝撃を受けた。
何だか、作者が言いたいことと私の理解が噛み合わんなと思ったが、あとがきで、書きながら考えるタイプだと書いてあったのを見て、腑に落ちた。だから結論が、読みながらすっと入ってこなかったんだ。。
アメリカの歴史と文化については、面白かった。教養のある作者ならではというか。。教養は大事ですね。。作者だけでなく、他の人はどうアメリカを捉えているのかも知りたくなる。
また終わりの方はすごく面白い指摘をしている。「フィードバックの揺かご」とか、「理想とは、あらかじめ具体的にその姿が書き込まれたものではなく、漠然とした方向感としてあるだけ。だから、ベストではなく、ベターを目指す。」とか、「誰もが相応の自由度の中でアクセス可能になった状態では、平等社会が実現する。ここでは、より多数の支持を得ることが何事につけ決定の基準になる。そして、多数を形成するための仲間づくりの技術が重要になる。」とか。
しっかし、読むの大変だった。。
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ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書 2093) 新書 – 2011/3/18
池田 純一
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「ウェブ」と「アメリカ」を考えるための新たな基本書の誕生。批評の新次元を開く待望の書。
著者の池田純一氏は、デジタル・メディアの黎明期からの専門家であり、コロンビア大大学院で公共政策・経営学を学びました。ニュースや事象をいちはやく分析、ウェブと社会の関わりを洞察するブログ「FERMAT」(http://www.defermat.com/)は、高い評価を集めています。
●Apple、Google、Twitter、Facebookは、なぜアメリカで生まれたのか?
●Googleを支える思想とは何か? それはこれからどこに向かうのか?
●FacebookとTwitterの本質的な違いはどこにあるのか?
●ウェブの展開は「ソーシャル」という概念を、どう再定義していくのか?
●ウェブによる国際化(全球化)に、ビジネスマンをはじめとして人々はどう対処していったらよいのか?
これらの問いに答えながら、本書は同時に、「ウェブはアメリカの文化的伝統を、いかに継承・具現しているのか。社会の変容にどう寄り添い、国境を越え、結果として世界を動かしていくのか?」という壮大な問いに、歴史、社会、経済、思想、工学、建築、デザインなどの分野の境を超え、端正でやわらかな文章で語っていきます。
ウェブが抱いてきた夢=「構想力」の源流をたどり、ゆくえを探る、斬新かつ根源的論考です。
著者の池田純一氏は、デジタル・メディアの黎明期からの専門家であり、コロンビア大大学院で公共政策・経営学を学びました。ニュースや事象をいちはやく分析、ウェブと社会の関わりを洞察するブログ「FERMAT」(http://www.defermat.com/)は、高い評価を集めています。
●Apple、Google、Twitter、Facebookは、なぜアメリカで生まれたのか?
●Googleを支える思想とは何か? それはこれからどこに向かうのか?
●FacebookとTwitterの本質的な違いはどこにあるのか?
●ウェブの展開は「ソーシャル」という概念を、どう再定義していくのか?
●ウェブによる国際化(全球化)に、ビジネスマンをはじめとして人々はどう対処していったらよいのか?
これらの問いに答えながら、本書は同時に、「ウェブはアメリカの文化的伝統を、いかに継承・具現しているのか。社会の変容にどう寄り添い、国境を越え、結果として世界を動かしていくのか?」という壮大な問いに、歴史、社会、経済、思想、工学、建築、デザインなどの分野の境を超え、端正でやわらかな文章で語っていきます。
ウェブが抱いてきた夢=「構想力」の源流をたどり、ゆくえを探る、斬新かつ根源的論考です。
- ISBN-104062880938
- ISBN-13978-4062880930
- 出版社講談社
- 発売日2011/3/18
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1.5 x 17.5 cm
- 本の長さ317ページ
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商品の説明
著者について
(いけだ じゅんいち)
1965年静岡県生まれ。FERMAT Inc. 代表。コンサルタント、Design Thinker。コロンビア大学大学院公共政策・経営学修了(MPA)。早稲田大学大学院理工学研究科修了(情報数理工学)。電通総研、電通にてデジタル・メディア関連のコンサルティング・政策調査研究業務に従事後、ニューヨークのコロンビア大学大学院に留学。メディア・コミュニケーション産業政策・経営を専攻。帰国後、コミュニケーション分野を専門とするFERMAT Inc.を設立。現在、『新潮』にて「アメリカスケッチ2.0」を連載の他、『ユリイカ』等に寄稿。著書・共著書に、『テクノ図解デジタル放送』『わかる! ブロードバンド』『情報楽市』等。
Www.defermat.com
1965年静岡県生まれ。FERMAT Inc. 代表。コンサルタント、Design Thinker。コロンビア大学大学院公共政策・経営学修了(MPA)。早稲田大学大学院理工学研究科修了(情報数理工学)。電通総研、電通にてデジタル・メディア関連のコンサルティング・政策調査研究業務に従事後、ニューヨークのコロンビア大学大学院に留学。メディア・コミュニケーション産業政策・経営を専攻。帰国後、コミュニケーション分野を専門とするFERMAT Inc.を設立。現在、『新潮』にて「アメリカスケッチ2.0」を連載の他、『ユリイカ』等に寄稿。著書・共著書に、『テクノ図解デジタル放送』『わかる! ブロードバンド』『情報楽市』等。
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/3/18)
- 発売日 : 2011/3/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 317ページ
- ISBN-10 : 4062880938
- ISBN-13 : 978-4062880930
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 672,280位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学の講義にて課題図書に指定されたため購入しましたが、タイトルと内容がミスマッチしてます。
一応根本はつながっているが、はなしもあっちへとんだりこっちへとんだり感が否めない。
そして文章が下手、難解とかそういうのではなく読みにくい、引き込まれない。
正直読むのが苦痛。
一応根本はつながっているが、はなしもあっちへとんだりこっちへとんだり感が否めない。
そして文章が下手、難解とかそういうのではなく読みにくい、引き込まれない。
正直読むのが苦痛。
2011年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まずタイトルがいけない。
「ウェブxソーシャルxアメリカ」
これは誤解を生む。売れるタイトルをつけたのだろう。
帯に記されている文章こそがタイトルにふさわしい。
「Google, Apple, Facebook,Twitterはなぜアメリカで生まれたのか?」
アメリカという国の歴史と特性を紐解きながら、それをウェブの歴史と折り合わせ、どうやって現時点までアメリカにおけるウェブがたどり着いたかを説明した学術的な一冊。
ビジネス書ではない。
タイトルから想像しがちな、ここ最近のアメリカのソーシャルメディアのトレンドや事例紹介などの実用的な本では全くもってない。
そして何より難しい文章が続く。
例えば(以下抜粋)
「経緯はどうあれウェブが遍在化してしまう社会の中にある当のウェブ自体は、今後、それ自身の持つ可塑性の下で漸次実現される可塑的な自由を、それこそ一歩ずつ拡張させるところでこそ、意義を持つのだろう。」
前後の文脈はもちろんあるが、こういった文面が続くことを覚悟で読まないと、途中で本を置くことになるであろう。
出てくる単語や名前の例として
カウンターカルチャー、トランセンデンタリズム、プラグマティズム、トグヴィル、ヴィーゴ、
著者自ら「今後のウェブの構想力を捉えるために、実は、社会に関わる思想や哲学に関心を寄せる必要が、これからのビジネスマンやエンジニアには出てくる。経営学を学ぶだけでは全く足りない」と述べているように、科学、哲学、社会学、経済学、歴史など様々な観点からアメリカのウェブの発展をそれこそ建国の1776年から遡って説明していく。
テーマが壮大すぎるために、途中脱線も多く何を語ろうとしているのかわからなくなることもあるが、逆に遡って説明するが上に、面白い視座もある。
例えば、
Google, Facebook, Apple を真善美というメタファーに置き換えた点。
Googleは真、Facebookは善、Appleは美というように。
これらの企業の思想的背景はこの本を読めばよくわかる。特にFacebookのザッカーバーグとローマ帝国の結びつきは興味深かった。
その他ウェブの近未来のキーワードは、「遊戯性」と示唆した点。人間と機械の協同で、従来のルールや制約からはなれ、世の中をよくすることができる。
アメリカには「世の中をよくする」make better する魂が存在しているが、その背景がよく説明されている。
著者はユリイカなどに寄稿しているだけあって、実用性というよりかは思想的な学術書であった。
しかしウェブの本質や多くのトレンドを生み出しているアメリカの思想を知る事は、ビジネスマンにとってもきっと役に立つであろう。
ウェブビジネスに関して興味が高い人、もしくは志が高い人には薦められるものの、裏切られる人も多い一冊であると思う。
「ウェブxソーシャルxアメリカ」
これは誤解を生む。売れるタイトルをつけたのだろう。
帯に記されている文章こそがタイトルにふさわしい。
「Google, Apple, Facebook,Twitterはなぜアメリカで生まれたのか?」
アメリカという国の歴史と特性を紐解きながら、それをウェブの歴史と折り合わせ、どうやって現時点までアメリカにおけるウェブがたどり着いたかを説明した学術的な一冊。
ビジネス書ではない。
タイトルから想像しがちな、ここ最近のアメリカのソーシャルメディアのトレンドや事例紹介などの実用的な本では全くもってない。
そして何より難しい文章が続く。
例えば(以下抜粋)
「経緯はどうあれウェブが遍在化してしまう社会の中にある当のウェブ自体は、今後、それ自身の持つ可塑性の下で漸次実現される可塑的な自由を、それこそ一歩ずつ拡張させるところでこそ、意義を持つのだろう。」
前後の文脈はもちろんあるが、こういった文面が続くことを覚悟で読まないと、途中で本を置くことになるであろう。
出てくる単語や名前の例として
カウンターカルチャー、トランセンデンタリズム、プラグマティズム、トグヴィル、ヴィーゴ、
著者自ら「今後のウェブの構想力を捉えるために、実は、社会に関わる思想や哲学に関心を寄せる必要が、これからのビジネスマンやエンジニアには出てくる。経営学を学ぶだけでは全く足りない」と述べているように、科学、哲学、社会学、経済学、歴史など様々な観点からアメリカのウェブの発展をそれこそ建国の1776年から遡って説明していく。
テーマが壮大すぎるために、途中脱線も多く何を語ろうとしているのかわからなくなることもあるが、逆に遡って説明するが上に、面白い視座もある。
例えば、
Google, Facebook, Apple を真善美というメタファーに置き換えた点。
Googleは真、Facebookは善、Appleは美というように。
これらの企業の思想的背景はこの本を読めばよくわかる。特にFacebookのザッカーバーグとローマ帝国の結びつきは興味深かった。
その他ウェブの近未来のキーワードは、「遊戯性」と示唆した点。人間と機械の協同で、従来のルールや制約からはなれ、世の中をよくすることができる。
アメリカには「世の中をよくする」make better する魂が存在しているが、その背景がよく説明されている。
著者はユリイカなどに寄稿しているだけあって、実用性というよりかは思想的な学術書であった。
しかしウェブの本質や多くのトレンドを生み出しているアメリカの思想を知る事は、ビジネスマンにとってもきっと役に立つであろう。
ウェブビジネスに関して興味が高い人、もしくは志が高い人には薦められるものの、裏切られる人も多い一冊であると思う。
2011年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文化と歴史を切り口にした秀逸なインターネットの現状分析です。ただし「3.11前の」ですね。3.11以降の全球(Whole Earth)相当の概念を構築すべきなのだと思います。でもそれは、守りたい既得権にまみれたネットの先進国からは出てこないのかもしれません。
2013年8月11日に日本でレビュー済み
-
「シカゴ大学時代にオバマ大統領の同僚でもあったキャス・サンステイン」が提案するのは
「事前に「社会的に望ましい」解を複数用意しておくことで自由と制御の折衷を行おうとする」
「リバタリアン・パターナリズム」。
-
西海岸のリバタリアニズムは「西部開拓の中で自発的に行われた独立独行=DIYの伝統」から生ずる
「一種の生活実感として」の「リバタリアン的な傾向=心性」。
「カウンターカルチャー全盛の68年」にWhole Earth Catalogを創刊、
「ベイエリアにおける文化のハブとしての地位を築」き
スティーヴ・ジョブスらに影響を与えたスチュアート・ブランドによれば
「サイバー革命はヒッピーによるコミューン主義とリバタリアン志向の政治が合流した結果生じた」。
-
「これに対して、東海岸のリバタリアンは、もっと観念的でその分原理的で理性的」、
小さい政府を選好する「反全体主義」であり
「インターネットのイメージをWECやWELL〔Whole Earth Lectronic Link〕が用意した「電子の広場」的なものから
「電子の市場」的なものとして位置づける方向へとシフトした」。
「Wiredの創刊者であるルイス・ロゼットは東海岸出身で、
若い頃リバタリアンを標榜した共和党支持者だった」。
「市場を通じた自生的秩序の方が、権威が計画する社会秩序よりもましだ、
というハイエクの発想がインターネット時代の発想のベースとなった」。
-
「言語の共有性や相互参照性の高さが、ウェブの時代のメディアの形成には大きな影響」。
「Googleにとって大事なのは、ユーザーの痕跡としての出力結果だが、
Facebookにとって大事なのは、ユーザー自身」。
「「AはBだ」という文がシンタグム〔統辞〕で、
AやBに代入される個々の言葉がパラディグム〔範列〕」。
両者は関数に於ける関数機能と変数に「当てはめることができる」。
-
「シカゴ大学時代にオバマ大統領の同僚でもあったキャス・サンステイン」が提案するのは
「事前に「社会的に望ましい」解を複数用意しておくことで自由と制御の折衷を行おうとする」
「リバタリアン・パターナリズム」。
-
西海岸のリバタリアニズムは「西部開拓の中で自発的に行われた独立独行=DIYの伝統」から生ずる
「一種の生活実感として」の「リバタリアン的な傾向=心性」。
「カウンターカルチャー全盛の68年」にWhole Earth Catalogを創刊、
「ベイエリアにおける文化のハブとしての地位を築」き
スティーヴ・ジョブスらに影響を与えたスチュアート・ブランドによれば
「サイバー革命はヒッピーによるコミューン主義とリバタリアン志向の政治が合流した結果生じた」。
-
「これに対して、東海岸のリバタリアンは、もっと観念的でその分原理的で理性的」、
小さい政府を選好する「反全体主義」であり
「インターネットのイメージをWECやWELL〔Whole Earth Lectronic Link〕が用意した「電子の広場」的なものから
「電子の市場」的なものとして位置づける方向へとシフトした」。
「Wiredの創刊者であるルイス・ロゼットは東海岸出身で、
若い頃リバタリアンを標榜した共和党支持者だった」。
「市場を通じた自生的秩序の方が、権威が計画する社会秩序よりもましだ、
というハイエクの発想がインターネット時代の発想のベースとなった」。
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「言語の共有性や相互参照性の高さが、ウェブの時代のメディアの形成には大きな影響」。
「Googleにとって大事なのは、ユーザーの痕跡としての出力結果だが、
Facebookにとって大事なのは、ユーザー自身」。
「「AはBだ」という文がシンタグム〔統辞〕で、
AやBに代入される個々の言葉がパラディグム〔範列〕」。
両者は関数に於ける関数機能と変数に「当てはめることができる」。
-
2012年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、論点が整理されていない。さまざまな事実が記述され、多種多様な論点が提示されるが、それが、どこにも収斂していかない。前半は、ヒッピームーブメントにからめて、ウエッブとソーシャル、アップルをはじめとするシリコンバレー企業の準拠する文化的土壌といったものが、簡潔に述べられており好感がもてる部分もある。しかし、大半は、単純なおもいつきや、表面的な事実の指摘と羅列におわっており、それらが、有機的にある一定の結論へつながっていかない。筆者は、前半のすぐれたドキュメンタリーの手法を貫徹し、ウエッブとソーシャルが、今後世界に与える影響と意味を深く考察すべきではなかったか。ホールアースカタログに見られるヒッピー的思考形態が、その後のソーシャルやウエッブ文化にどのように反映されているのか・されていないのか、また、そのホールアースな思考が、今後どのように展開されていくのかに焦点を絞って記述するべきであろう。盛りだくさんすぎて、とりとめのない、読後になにものころらないガラクタの集まりになっており非常に残念な本である。
2012年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語で書かれたIT関連の本では名著といっていいほどの内容。素晴らしかった。
ここまでアメリカとウェブの関係を網羅的に書かれた本は読んだことがない。
ITを深く考えたい人におすすめ。
ここまでアメリカとウェブの関係を網羅的に書かれた本は読んだことがない。
ITを深く考えたい人におすすめ。