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〈つながり〉の精神史 (講談社現代新書) 新書 – 2012/3/16

4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

近世の「無縁」から現代の「絆」まで
3.11以後の社会づくりを歴史から学ぶ、新しい公共論

日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。日本ですか。それは日本人だからですか。知らない国のほうを優先してはいけませんか。
日本で災害が起こりました。遠くの国で災害が起こりました。手元に一万円札があります。どちらに寄付しますか。知らない国のほうですか。顔見知りの隣人を助けてはいけませんか。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2012/3/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/3/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062881446
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062881449
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

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東島 誠
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年4月24日に日本でレビュー済み
 本書の主眼は「日本人が群れたがるわけ」を幾つかの歴史用語に基づいて読み解こうとの試みである。それを著者は「無縁」・「合力」・「義捐」・「交通」・「江湖」・「理想」・「公共」といった7つに求める。
 「無縁」は70年代後半に網野善彦氏の提示した「日本の中世社会像」を示す一つの概念である。例えば「無縁仏」の言葉が示すように、家族などの血「縁」に始まり、更に一歩踏み込んだ形で、オオヤケとしての法秩序を受けない人達やそれを根底に据える社会構造を示し、全ての関係から完全に「無縁」であることを示す。その対極にあるのは「有縁」になる。
 「合力」は単純に言えば、協力し合うとの意味であり、飢饉の時でも「合力」して年貢は納めなさいとの突っ慳貪なお達しである。
 著者は本書の第1章で15世紀の「寛正飢饉」に取材し、「誰が死んでいったのか」との視点から、京都市街地は殆ど被災しなかった事実に着目する。専ら被災したのは、都市に流入しようとする難民達であり、それは昨年来のEUへのシリアからトルコやギリシアを経てドイツを目指そうとする難民の姿にも重なりもする。
 だが、それで「無縁」の全てを説明できるかといえば、それは嘘になる。無縁であるから寄る辺を求めて流離うというのでは、無縁であることの意味を自らが放棄するとの話になり、無縁ではなくなってもしまう。
 では「無縁」とは一体何なのか。「何から」無縁となるのか。網野の着眼が「生きて『無縁』となる」のに対し、なぜか著者のそれは「生と死」或いはそれを裏付ける「卑賤観念」に向けられる。この点が説明としてはいささか根拠に乏しい。
 網野の「無縁」は「公界」を必要とする。それがなければ、「縁の論理」を説明することはできない。とほぼ同じく既存の身分秩序といった軛からの独立を示すならば、それは生きて無縁となることに意味があるのであって、生死がそれを隔てるとの説明は明らかに誤解でもある。
 それに続き、著者は近世の「合力」近代以後の「江湖」そして「理想」「公共」の言葉を用いて、日本社会に見られる「共同体の再編」と「個の自立」の問題を唐突そして半ば強引な形で結び付けようとするが、それは拙速な議論である。
 なぜ日本のそれも近代以後においても「個の自立」が未熟だったのかとの問題に応えるならば、ヨーロッパにも同様に見られた新たな形での秩序の再編過程と日本のそれとの違いにメスを入れなければ、何も炙り出すことはできない。
 もし「公共」を1つのキーワードとするならば、「共に公とす」あるいは「共に公を創る」との意識をどう分析するかとの問いに答える必要があり、それは最初に提示された「無縁」を日本の歴史的過程の中にどう位置付けるかとの問題に立ち返りもする。
 
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年6月30日に日本でレビュー済み
いろいろと小難しいことを並べ立てているが、結局はほぼ意味が分からない本。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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