著者のあとがきに出てくる言葉。
EUから離脱してどんどん問題が現れてきているイギリスがどのように落ち着くのか興味がある。
この本を買ったのはずいぶん前ですがダラダラと読んでいたら今になって、反っていいタイミングだったように思う。
アイルランド問題もスコットランド問題も根が深く、ほとんど知らなかったことを、イギリスにいた著者が記者の目で分析を加えていて、意外とすんなりと頭に入ってきたように思う。
ただ読み終えて思ったことは、なかなか難しい国です。
過去世界一の帝国、スコットランド、アイルランドのような一触即発の危うい共同体、イスラエルの時のようないい加減な3枚舌外交・・・国の基礎のベースが日本なんかに比べてすごく複雑だと思った。
日本は単純です。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥990¥990 税込
ポイント: 30pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥990¥990 税込
ポイント: 30pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥74
中古品:
¥74

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ふしぎなイギリス (講談社現代新書) 新書 – 2015/5/20
笠原 敏彦
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥990","priceAmount":990.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"990","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4JCSHpzEo8EkSoPZ31ddOtEYrFiUKrlK2u0zmorkoQP4NZdQ9loURzR6JWvXWSf9Q4nIzYRAkL7UFdi7YEu2XC8CddbdAYBCBshWGITW7CTbfJrYy0LFl2b8VYep1EVCNMmcfwNLOiw%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥74","priceAmount":74.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"74","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4JCSHpzEo8EkSoPZ31ddOtEYrFiUKrlKbDeJEcnvLosI6xqELhsRftnnkKlsu1nyqpwc9z%2B28A7W3zP%2F6rcE053c9yHil6BOm4fwdtrFKFGkgseFyVqIUMn7dh%2B5ANmJXxGnhkLOpyTAv92CjVIO5t4ur3wqGZt2YfTYIfvXe3yozHhoR3TTPw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
近代合理主義を育み、世界に議会制民主主義などのお手本を示したイギリス人がなぜ、世襲制の君主制を支持するのかという「エニグマ(謎)」を読み解き、イギリスという国家、社会像を描き出す。グローバリゼーションの最先端を行くイギリスは、いかにして国家としてのアイデンティティを維持しているのか。
本稿には、2つのテーマがある。メインテーマは、近代合理主義を育み、世界に議会制民主主義などのお手本を示したイギリス人がなぜ、世襲制の君主制を支持するのかという「エニグマ(謎)」を読み解き、グローバル化する世界における国家、社会とは何なのかについて考えることだ。民主主義の機能不全とアイデンティティの問題は今後、各国に共通する悩みとして深まっていくだろう。グローバリゼーションの最先端を行くイギリスの抱える事情は、多くの国にとって他人事ではないはずだ。
サブテーマは、イギリスとアメリカという「2つのアングロサクソン国家」が主導してきた世界の在り方だ。(中略)
このサブテーマは一見、メインテーマである「王室を通して見たイギリスという国家、社会」とは別次元の話しに思えるかもしれない。しかし、この2つのテーマは密接につながっている。なぜなら、市場経済と自由な社会を両輪とするグローバリゼーションを含め、20世紀以降の世界の歩みは、英米両国の共同プロジェクト的な側面が強いからである。
本稿は、イギリスとその王室を通して、グローバル化する世界の一側面を描くことを試みたものだ。グローバル化時代のガバナンス(統治)を考える一つのヒントとなり、同じように立憲君主制を敷く日本にとって少しでも参考になればという思いを込めて。
(はじめにより)
本稿には、2つのテーマがある。メインテーマは、近代合理主義を育み、世界に議会制民主主義などのお手本を示したイギリス人がなぜ、世襲制の君主制を支持するのかという「エニグマ(謎)」を読み解き、グローバル化する世界における国家、社会とは何なのかについて考えることだ。民主主義の機能不全とアイデンティティの問題は今後、各国に共通する悩みとして深まっていくだろう。グローバリゼーションの最先端を行くイギリスの抱える事情は、多くの国にとって他人事ではないはずだ。
サブテーマは、イギリスとアメリカという「2つのアングロサクソン国家」が主導してきた世界の在り方だ。(中略)
このサブテーマは一見、メインテーマである「王室を通して見たイギリスという国家、社会」とは別次元の話しに思えるかもしれない。しかし、この2つのテーマは密接につながっている。なぜなら、市場経済と自由な社会を両輪とするグローバリゼーションを含め、20世紀以降の世界の歩みは、英米両国の共同プロジェクト的な側面が強いからである。
本稿は、イギリスとその王室を通して、グローバル化する世界の一側面を描くことを試みたものだ。グローバル化時代のガバナンス(統治)を考える一つのヒントとなり、同じように立憲君主制を敷く日本にとって少しでも参考になればという思いを込めて。
(はじめにより)
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/5/20
- 寸法10.8 x 1.6 x 17.4 cm
- ISBN-104062883171
- ISBN-13978-4062883177
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
笠原 敏彦
笠原敏彦(かさはらとしひこ)
毎日新聞編集編成局編集委員。1985年3月東京外国語大学卒。同年4月毎日新聞社入社 徳島支局、大阪本社特別報道部勤務。95年4月外信部配属 97年10月~02年9月ロンドン特派員。ブレア政権の政治・外交、ダイアナ後の英王室、北アイルランド和平など英国情勢のほか、遊軍記者としてアフガン戦争、コソボ紛争などを現地で長期取材。2002年10月 外信部副部長。04年米国務省のIVプログラム(研修)参加。05年4月~08年3月ワシントン特派員 。ブッシュ政権の外交を担当。大統領の外遊先約20カ国に同行。主な課題はイラク戦争、北朝鮮核問題など。08年大統領選前半も取材。08年4月外信部副部長。09年4月~12年3月 欧州総局長(ロンドン)として欧州7支局を統括。12年4月~外信部編集委員。13年4月~ 編集編成局編集委員(オピニオンG統括)
笠原敏彦(かさはらとしひこ)
毎日新聞編集編成局編集委員。1985年3月東京外国語大学卒。同年4月毎日新聞社入社 徳島支局、大阪本社特別報道部勤務。95年4月外信部配属 97年10月~02年9月ロンドン特派員。ブレア政権の政治・外交、ダイアナ後の英王室、北アイルランド和平など英国情勢のほか、遊軍記者としてアフガン戦争、コソボ紛争などを現地で長期取材。2002年10月 外信部副部長。04年米国務省のIVプログラム(研修)参加。05年4月~08年3月ワシントン特派員 。ブッシュ政権の外交を担当。大統領の外遊先約20カ国に同行。主な課題はイラク戦争、北朝鮮核問題など。08年大統領選前半も取材。08年4月外信部副部長。09年4月~12年3月 欧州総局長(ロンドン)として欧州7支局を統括。12年4月~外信部編集委員。13年4月~ 編集編成局編集委員(オピニオンG統括)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/5/20)
- 発売日 : 2015/5/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062883171
- ISBN-13 : 978-4062883177
- 寸法 : 10.8 x 1.6 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 701,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,165位講談社現代新書
- - 3,026位その他の歴史関連書籍
- - 10,568位政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女王と首相の関係、サッチャー、ブレアの政治、アメリカとの関係、イギリス経済、スコットランド独立騒動等について書かれている。
著者は毎日新聞の記者で、日本で目にするイギリスについての報道を一つ深いところから詳しくまとめて説明したものと言える。だから、自分の中で断片的になっているイギリスについての報道を整理した形で理解したり、補完するのに役立つ。
それはそれで評価できると思う。
ただ、あくまで新聞記者が自分たちが報道するものを同じ方向から詳しく説明したというのに留まり、自分にとってイギリスについての根本的な誤解、勘違いが減るといったものではなかった。
また、疑問も残る。
例えば、階級社会の話が出てくるが、それは制度的なものではく、イギリス人の意識の問題である。また、イギリスは開かれた社会であり、多くの国からの移民を受け入れている。結果、知的能力、価値観も違うだろう。イギリス社会は分断されていると評価される。そうすると、その分断された社会それぞれの人はそれぞれ違う様にあらゆるものごとを見てるのではないか?
イギリス人はこう考えていると言うのは、イギリスのどういう社会のどういう階級意識の人達の考えなのか?
この著者のイギリスに対する理解もまたその分断された社会の一つに属する人達の中での一般的な理解といったものにすぎず、他の社会の人達は全く違う理解、評価をしているのではないか?
だったら、いわば均一的な民族であり似た価値観を持つ日本人に対しては、イギリス内部における多様性、理解の違いの存在を説明することこそ、日本人のイギリス理解に役立つのではないか?
そういった点の説明がないところが不満だった。
著者は毎日新聞の記者で、日本で目にするイギリスについての報道を一つ深いところから詳しくまとめて説明したものと言える。だから、自分の中で断片的になっているイギリスについての報道を整理した形で理解したり、補完するのに役立つ。
それはそれで評価できると思う。
ただ、あくまで新聞記者が自分たちが報道するものを同じ方向から詳しく説明したというのに留まり、自分にとってイギリスについての根本的な誤解、勘違いが減るといったものではなかった。
また、疑問も残る。
例えば、階級社会の話が出てくるが、それは制度的なものではく、イギリス人の意識の問題である。また、イギリスは開かれた社会であり、多くの国からの移民を受け入れている。結果、知的能力、価値観も違うだろう。イギリス社会は分断されていると評価される。そうすると、その分断された社会それぞれの人はそれぞれ違う様にあらゆるものごとを見てるのではないか?
イギリス人はこう考えていると言うのは、イギリスのどういう社会のどういう階級意識の人達の考えなのか?
この著者のイギリスに対する理解もまたその分断された社会の一つに属する人達の中での一般的な理解といったものにすぎず、他の社会の人達は全く違う理解、評価をしているのではないか?
だったら、いわば均一的な民族であり似た価値観を持つ日本人に対しては、イギリス内部における多様性、理解の違いの存在を説明することこそ、日本人のイギリス理解に役立つのではないか?
そういった点の説明がないところが不満だった。
2017年7月16日に日本でレビュー済み
先月、イギリスの国民投票において大方の予想に反してEU離脱派が勝利し、世界の経済、金融、政治は混沌とした。
著者は、毎日新聞の外信部特派員として、1997年以降、ロンドンに8年、ワシントンに4年駐在。
4つの国からなるグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。
その民族、文化、言語の違い、経済、産業、紛争の歴史。
エリザベス女王を軸に、ダイアナ妃、サッチャー首相、ブレア首相、キャメロン首相などとの関係から、この国の深層に迫った。
後半では、EU離脱の動き、スコットランド独立運動にも話が及んだ。
時間を掛けてじっくり書かれた良書だった。
私が気になっていたのは、スコッチの値段がすこっち上がるんじゃないかってこと。
その答えは無かった。
著者は、毎日新聞の外信部特派員として、1997年以降、ロンドンに8年、ワシントンに4年駐在。
4つの国からなるグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。
その民族、文化、言語の違い、経済、産業、紛争の歴史。
エリザベス女王を軸に、ダイアナ妃、サッチャー首相、ブレア首相、キャメロン首相などとの関係から、この国の深層に迫った。
後半では、EU離脱の動き、スコットランド独立運動にも話が及んだ。
時間を掛けてじっくり書かれた良書だった。
私が気になっていたのは、スコッチの値段がすこっち上がるんじゃないかってこと。
その答えは無かった。
2017年10月24日に日本でレビュー済み
私はロンドンに数年間駐在したことがあるため、英国社会に強い興味があり、これまでにも様々な本を読んできました。その中でもこの本は、著者がさすがに毎日新聞の記者と言うことだけあって、英国社会の本質を鋭く解説した良書中の良書であると思います。
英国社会に少しでも興味がある人なら、是非ご一読されることをお薦めします。
英国社会に少しでも興味がある人なら、是非ご一読されることをお薦めします。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
著者が毎日新聞の特派員をしていた2000年前後に、私もロンドンに滞在していましたので、本書は大変に興味深く読みました。ケンジントン宮殿の門前に捧げられた大量の花束(ダイアナ妃追悼)と強烈な王室批判が両立する「ふしぎ」から始まって、国会の議場の狭さ、EC加盟国なのにユーロが使えない、産業革命はなぜイギリスで始まったのか、IRSのテロが鎮静化した理由、「イギリス病」と呼ばれていた経済的苦境をどのように克服しつつあるのかなだなど、ジャーナリストとしての透徹した眼で、解りやすく分析しています。島国、君主制、民主主義、長期にわたった不況からの脱却の途上など、共通点の多いわが国にとっては「他山の石」とすべき多くの示唆が含まれています。それにしてもイギリスは不思議な国ですね。世界中の食材が手に入るのに料理がまずい、世界三大漁場のそばなのに魚嫌いが多い、山がないのにアルピニズム発祥の地などもとても不思議です。でも本書はもっぱら政治や経済の話ですから、そのつもりで読みましょう。
2015年6月13日に日本でレビュー済み
国際的地位を落としつつも、いまだに高い注目を注がれるイギリスについて、アップツーデートなテーマを中心にした9題について、歴史的経緯もふまえて掘り下げています。
当書籍の価値が高いのは新聞社の特派員としてイギリスに2度駐在し、内部からと外部からの視点でもって、かつジャーナリスティックな視点、客観的視点でイギリスを見ている点でしょうか。学者の書籍はど堅苦しくなく、わかりやすい文章で理解しながら読むことが出来ると思います。王室と民主主義がテーマの一つであり、この2つほど背反するものはないのですが、なぜ受け入れられているのかを説得力豊かにわかりやすく記述しています。またネーションとステートの問題を絡めたスコットランド独立の話しなど、日本との対比点など問題点を与えられる感じでもあり、色々と考えさせられる内容でもあります。
個人的にはイギリスの皮膚感覚がおぼろげですがつかめる感じがしました。イギリスの大まかな姿をつかむには最適の、優れた書籍だと思います。
当書籍の価値が高いのは新聞社の特派員としてイギリスに2度駐在し、内部からと外部からの視点でもって、かつジャーナリスティックな視点、客観的視点でイギリスを見ている点でしょうか。学者の書籍はど堅苦しくなく、わかりやすい文章で理解しながら読むことが出来ると思います。王室と民主主義がテーマの一つであり、この2つほど背反するものはないのですが、なぜ受け入れられているのかを説得力豊かにわかりやすく記述しています。またネーションとステートの問題を絡めたスコットランド独立の話しなど、日本との対比点など問題点を与えられる感じでもあり、色々と考えさせられる内容でもあります。
個人的にはイギリスの皮膚感覚がおぼろげですがつかめる感じがしました。イギリスの大まかな姿をつかむには最適の、優れた書籍だと思います。
2015年9月6日に日本でレビュー済み
イギリスという国に今まであまり興味がなかったけれどがぜん面白くなりました。国家とは何か、個人とは何か、共同体の中でどういう役割を自分が果たしているのか冷静に見る目を持ちたいと思わされました。