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不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書) 新書 – 2017/11/15
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太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていった。
だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏は、戦後の日本を生き抜き2016年2月に亡くなった。
鴻上尚史氏が生前の佐々木氏本人へインタビュー。
飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。
我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。
戦後72年。実は本質的には日本社会は変わっていないのではないか。
本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。
命を消費する日本型組織から、一人の人間として抜け出す強さの源に迫る。
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/11/15
- 寸法10.6 x 1.3 x 17.4 cm
- ISBN-104062884518
- ISBN-13978-4062884518
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
日本軍の真実
12月8日は日米開戦があった日。沖縄をはじめ全国に米軍の基地や施設があり、不平等な日米地位協定や航空管制など、“戦後"はまだ続いている。76年前に無謀な戦争をしなければ、そして、その前に愚劣な中国侵略を始めていなければ、こんなことにはならなかっただろうに。
戦争の始め方もばかげていたが、終わり方も悲惨だった。面目にこだわった軍部は負けを受け入れようとせず、一般国民はひどい目にあった。
日本軍の戦術でもっとも愚劣なものが特攻だろう。飛行機だけでなく操縦者の生命も失われる。日本軍が人命を軽視したことを象徴している。
だが、出撃しても生きて帰ってきた特攻兵がいた。それも9回も。昨年の2月、92歳で亡くなった佐々木友次氏がその人である。鴻上尚史の『不死身の特攻兵』は、佐々木氏や特攻について調べたこと、佐々木氏へのインタビュー、そして、それらからこの劇作家が考えたことの三つの要素からなる。
なるほどと思ったのは、特攻は兵士の誇りを傷つける作戦だったという話。体当たりせよという命令は、それまで訓練してきた急降下爆撃などの技術を否定するものだ。だから佐々木氏らは、命令に逆らって米軍の戦艦に爆弾を投下して帰還した。
だが、軍は生還した兵士をねぎらうどころか冷遇する。早く再出撃して、こんどこそ死ねと迫る。体当たりして戦果を上げたと、天皇にも報告してしまったのだから、というのが軍幹部のいいぶんだ。しかも命令した上官は、米軍が迫ると台湾に逃げ出す始末。これが戦争の現実、日本軍の真実だ。
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)著者について
作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。87年「朝日のような夕日をつれて87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、95年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞。97年に渡英し、俳優教育法を学ぶ。11年に第三舞台封印解除&解散公演「深呼吸する惑星」を上演。現在は、「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に活動。10年に戯曲集「グローブ・ジャングル」で第61回読売文学賞受賞。舞台公演のかたわら、エッセイや演劇関連の著書も多く、ラジオ・パーソリナティ、テレビの司会、映画監督など幅広く活動。「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」「クール・ジャパン!?」「八月の犬は二度吠える」「青空に飛ぶ」(以上講談社)「発声と身体のレッスン」「演技と演出のレッスン」(白水社)「孤独と不安のレッスン」「幸福のレッスン」(だいわ文庫)他著書多数。日本劇作家協会会長。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/11/15)
- 発売日 : 2017/11/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 296ページ
- ISBN-10 : 4062884518
- ISBN-13 : 978-4062884518
- 寸法 : 10.6 x 1.3 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,275位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3位特攻隊関連
- - 46位論文集・講演集・対談集
- - 242位講談社現代新書
- カスタマーレビュー:
著者について

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イメージ付きのレビュー

-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
この本を読むことで、学べますが、
子供と歳の変わらない方々が戦争にいくのは、
信じられないです。時代と言われたらそうかも
しれないですが、心が痛いです
「みんな苦労しでいるんだから、お前も苦労しろ」
「昔からそうしてきたんだから、そうしろ」
「みんな頑張っているんだから、お前も頑張れ」
よく聞くことではないか?実用的か、そうでないかは問題ではない。気持ちがあるかないかが問題。いいことのように聞こえるが、日本人の悪いところだと思う。この考え方を改めない限り、特攻隊はまたいつか作られると思った。
お忙しい中北海道まで足を運びお亡くなりになる最後の言葉を採れたことです。
これについては本当に頭が下がります。
問題点は昭和の戦記の様な脚色と、結論有りきの構成、そして明らかに準備不足のインタビューです。
戦争中の状況と今の状況は全く違います。
国家が自分が家族が滅ぶかも知れない状況で、今の価値観から見た
旧日本軍はけしからんなんていう意見は全く意味を持たないものだと思います。
また
戦争が終わって長い年月が経ち(経たなくても)人は錯誤しもしくは嘘や思い込みや隠蔽を行なったりします。
当時の思いから変わってしまったことも多くあると思います。
戦争を戦い抜いた方であってもそうであると思います。
それは仕方がないことだと思います。だからこそ、佐々木氏の声を直接聞いてそれをどう判断するかは
読者に委ねて欲しかった。1章2章の状況解説も含めて。作家の介入する余地は極力廃して欲しかった。
特に4章は作者の理念だけなので全くいりません。
佐々木氏のインタビューは3章にありますが、ここ以外は読み飛ばすべきです。
佐々木氏の声をそのまま載せてほしかった。
そのインタビューにしても残念ながら踏み込みが足らないと言えざる負えません。
作者の質問が圧倒的に薄いのです。まったくもって準備不足です。
ほとんどが感想を聞く質問です。
もし、ご自分の準備が出来なかったら戦史研究家の方を同席すべきだったと考えます。
それにより当時の状況がより深く立体的にもしかしたら新事実も確認できたかも知れません。
─ ─ 飛行機 の 上 で、 おしっこ し たく なっ たら どう する ん です か?
なんて質問よりも
もっと戦時の記録を読み込んで
9回の出撃について再現して欲しかった。
もっと佐々木氏の”事実”を聞いて欲しかった。
それこそが佐々木氏に対する敬意であり、鴻上氏の戦争ではなく、佐々木氏の戦争を伝えること
なったと思います。
ちなみに私はタモリクラブはじめテレビご出演の鴻上氏もSPA!に連載のコラムも大好きです。
今の日本社会が意外と戦前戦中とは大きく変わってないと言うことを示してくれる。
多くの犠牲から学べてない日本の社会を鋭く指摘している。どうしても、精神論に偏りがちな指導者、経営者、政治家などに冷静に組織、そしてもともとの目的、何かを学び考えて行動することを求めている。
できるだけ多くの日本人が本書を読むべきだと思う。
最近、政治家が「戦う覚悟」とか言ってるけど、この本は「そういう時代に戻りたいか?」と問いかけているような気がする。戦場に行かされるのは普通の国民、市民。
なお、文章がとても読みやすいです。
佐々木友次が、戦後帰郷するまでの生を描いた第2章「戦争のリアル」は、高木俊朗『陸軍特別攻撃隊』(文藝春秋)に準拠して記述したとあるから、著者オリジナルの部分は第3章「2015年のインタビュー」、第4章「特攻の実像」の2章、特に、著者の特攻論たる第4章だろう。
著者は、「特攻隊は『命令した側』と『命令された側』があって、この両者をひとつにして『特攻隊とはなんだったのか?』を考えるのは無意味だ(p.210)」と述べる。一方で、特攻の戦術としての問題を指摘することから「特攻隊員の死は無駄死にだった」と言うのは死者への冒瀆であるし、他方、特攻隊員を褒めたたえることが、特攻を立案・命令した側を免罪することにつながることも問題なのだということだろう。
著者は、「特攻が続いたのは、硬直した軍部の指導体制や過剰な精神主義、無責任な軍部・政治家達の存在が原因と思われますが、主要な理由のひとつは、『戦争継続のため』……日本国民と日本軍人に対しては有効だったから(p.257)」と述べ、そこから、日本人を取り巻く「世間」「集団我」に話を広げる。
そして、「『1熱望する 2命令とあらば行く 3行かない』という三択で、3に丸をつけると、個人的に上司に呼ばれて『なんで行けないんだ?』とえんえん問いつめられた(p.289)」という、南スーダンでの駆け付け警護への自衛官の(特攻隊の場合とよく似た)「志願」のあり方を紹介したうえで「1944年と2016年が一気につながった瞬間でした(p.289)」という一文で本書は終わる。
著者の問題意識は(あるいは「……佐々木さんの存在が僕と日本人とあなたの希望になるんじゃないか(p.292)」という意図は)「世間」あるいは「集団」から自立した個人のあり方ということだろう。
ただ、残念なのは、佐々木が、なぜあそこまで「自立」していたのか、抗命できたのか(著者もインタビューでそこを繰り返し尋ねているが)必ずしもクリアでないことである。