秘密結社をテーマとした本は無数にある。
この本はそのなかで特に読むべき本ではない。この本にたどりつくまでに読んだ本のほうが、よっぽど内容があるからだ。
目新しい点は特にない。それぞれの結社のことが章仕立てでできているが、ある程度分かっていて当然な内容である。
オカルトファンにとっても肩すかしを食らったように思われるのではないだろうか。コアな団体などは記述すらもない。
良い点をあげるとすれば、本としてのバランスの良さだろう。
著者の綾部 恒雄氏は文化人類学の本や世界各地の本を多く出されている。そのことも、関係しているのかもしれない。
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秘密結社 (講談社学術文庫 2016) 文庫 – 2010/10/1
綾部 恒雄
(著)
人間社会にあまねく存在する「秘密」。メンバー共通の利害と連帯感からなる「集団」。そこに加入するための「儀礼」。それらをあわせ持つ「秘密結社」の起源と実態を文化人類学の泰斗が解き明かす。アメリカ社会とK・K・K、暗殺教団と去勢教徒、幕末維新とフリーメーソン、モーツァルト作品に描かれた「秘儀」などのほか、「世界 秘密結社事典」を収録。(講談社学術文庫)
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/10/1
- ISBN-104062920166
- ISBN-13978-4062920162
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/10/1)
- 発売日 : 2010/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 285ページ
- ISBN-10 : 4062920166
- ISBN-13 : 978-4062920162
- Amazon 売れ筋ランキング: - 218,239位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年12月21日に日本でレビュー済み
秘密結社とは、
・イニシエーション(入会審査)がある。
・存在自体は公にして構わない。
・秘密により信頼が担保されている。
・社会の混乱期・過渡期・転換期に、生まれる。
フリーメーソンの記述も豊富である。決して犯罪組織でもなければ、世界転覆を狙っているわけでもない。フリーメーソン陰謀説は、根拠のないデタラメだということが分かる。
アメリカ建国の父である、ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントンも、フリーメーソンである。モーツァルトやゲーテもまたフリーメーソンである。
・イニシエーション(入会審査)がある。
・存在自体は公にして構わない。
・秘密により信頼が担保されている。
・社会の混乱期・過渡期・転換期に、生まれる。
フリーメーソンの記述も豊富である。決して犯罪組織でもなければ、世界転覆を狙っているわけでもない。フリーメーソン陰謀説は、根拠のないデタラメだということが分かる。
アメリカ建国の父である、ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントンも、フリーメーソンである。モーツァルトやゲーテもまたフリーメーソンである。