著者は、とても冷静に客観的に、事実であろう記録を集めています。
希有な人生の記録。素晴らしいストーリーであるとともに、実話です。
当時のバクダードやダマスカス、アレクサンドリアを中心とするイスラームとアラブの世界が、
官僚や役人に現金による給料制で支払っていたり、
同時代のヨーロッパや中国、日本でも実現出来ていなかった高度な文化や貨幣経済を実現していたことも興味深く、
著者のすごく冷静で客観的な視点にも感銘を受けました。
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イスラームの「英雄」 サラディン――十字軍と戦った男 (講談社学術文庫) 文庫 – 2011/11/11
佐藤 次高
(著)
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マムルーク朝のバイバルスとともに、イスラーム史上の英雄と称されるアイユーブ朝のサラディン。アラブと十字軍の50年以上にわたる覇権争いに終止符を打ち、十字軍から聖地エルサレムを奪回した「イスラーム世界の英雄」として知られる彼は、同時代のアラビア語史料や伝説に「アラブ騎士道の達人」「慈悲深い高潔な人物」と謳われ、ヨーロッパでも智者、果敢な騎士、寛大な性格の人物と評されました。アラブ側は異教徒と勇敢に戦った英雄として、ヨーロッパ側はアラブ騎士道の体現者として、サラディンを描きつづけています。そのような伝説に彩られた人物の実像とはどのようなものだったのでしょうか。本書は、サラディンが、どのような政治・経済・社会状況にあって、どのように考え、どのように行動したかを明らかにします。さらに、伝説と事実を峻別したうえで、架空の伝説も人々の願望の表れとしてとりあげ、「人間としてのサラディン像」をあざやかに描き出す、「英雄」の実像に迫った本格的伝記です。
〔原本/1996年、講談社選書メチエ〕
【本書の内容】
プロローグ――サラディンの生きた時代
第一章 修行時代
1 誕生
2 カリフ権力の衰退と十字軍の侵攻
3 少年サラディン
4 ヌール・アッディーンとの出会い
5 エジプト遠征
第二章 エジプトの若きスルタン
1 アイユーブ朝の創設
2 バイナル・カスラインの戦い
3 サラディンの補佐役たち
4 イエメン征服の謎
5 シリアへの進出
6 新体制の確立
第三章 カイロからエルサレムへ
1 エジプト経済の繁栄
2 聖戦(ジハード)へ向けて
3 エルサレム奪回
4 アッカーをめぐる攻防
5 サラディンの死
エピローグ――サラディン以後
〔原本/1996年、講談社選書メチエ〕
【本書の内容】
プロローグ――サラディンの生きた時代
第一章 修行時代
1 誕生
2 カリフ権力の衰退と十字軍の侵攻
3 少年サラディン
4 ヌール・アッディーンとの出会い
5 エジプト遠征
第二章 エジプトの若きスルタン
1 アイユーブ朝の創設
2 バイナル・カスラインの戦い
3 サラディンの補佐役たち
4 イエメン征服の謎
5 シリアへの進出
6 新体制の確立
第三章 カイロからエルサレムへ
1 エジプト経済の繁栄
2 聖戦(ジハード)へ向けて
3 エルサレム奪回
4 アッカーをめぐる攻防
5 サラディンの死
エピローグ――サラディン以後
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/11/11
- 寸法10.6 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104062920832
- ISBN-13978-4062920834
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商品の説明
著者について
佐藤 次高
東京大学東洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学、早稲田大学で教授を歴任。東洋文庫研究部長。史学会理事長を務める。文学博士。東京大学名誉教授。専攻は、アラブ・イスラーム史。著書に『中世イスラム国家とアラブ社会』『マムルーク』『イスラーム世界の興隆』『イスラームの国家と王権』ほか多数ある。1942~2011。
東京大学東洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学、早稲田大学で教授を歴任。東洋文庫研究部長。史学会理事長を務める。文学博士。東京大学名誉教授。専攻は、アラブ・イスラーム史。著書に『中世イスラム国家とアラブ社会』『マムルーク』『イスラーム世界の興隆』『イスラームの国家と王権』ほか多数ある。1942~2011。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/11/11)
- 発売日 : 2011/11/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4062920832
- ISBN-13 : 978-4062920834
- 寸法 : 10.6 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,201位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2012年5月2日に日本でレビュー済み
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世界史の授業では名前しか(?)習わない人物ですが、その生い立ちまで知ることができて、人物像が身近に感じられました。中東の歴史をもっと学んでみたいと思う作品の一つです。
2011年11月4日に日本でレビュー済み
サラディンといえば世界史で十字軍を破った人物として位しか知らない人も多いと思うが、これはイスラム史の泰斗であった佐藤次高氏が書いたサラディン伝である。
本格的な研究の成果を踏まえながら、一般読者に読ませる筆力には相変わらず圧倒させられる。
歴史好きが読めば、イスラム史に興味がない人でもサラディンの魅力に引き込まれるだろう。
ただし、一つだけ注意点がある。これは決して佐藤氏のみの問題ではなく、西洋の影響を受けたイスラム史家に必ずと言って良いほど見られる傾向なので、西洋世界のイスラム史学会の問題と言えるかもしれないが、イスラム世界の黄金時代を幾分美化して書きすぎるきらいがある。
どこの国の歴史にも光と影があるように、そしてどのような人物にも美点と欠点があるように、サラディンにも残虐な一面があったことは否めない。
現代人から見れば残虐でも、当時の人々の感覚からすれば普通であり、十字軍と変わらない残虐な面も記録としては残っている。
こういう千年近くも前のことを書いた歴史書を読む際に、余りにも現代的視点で合理的に説明された内容になっている場合は、本来、ある程度、時代の違いによる人間の認識の違いがあることを意識した方が良い。
その点を加味して★4つとする。
本格的な研究の成果を踏まえながら、一般読者に読ませる筆力には相変わらず圧倒させられる。
歴史好きが読めば、イスラム史に興味がない人でもサラディンの魅力に引き込まれるだろう。
ただし、一つだけ注意点がある。これは決して佐藤氏のみの問題ではなく、西洋の影響を受けたイスラム史家に必ずと言って良いほど見られる傾向なので、西洋世界のイスラム史学会の問題と言えるかもしれないが、イスラム世界の黄金時代を幾分美化して書きすぎるきらいがある。
どこの国の歴史にも光と影があるように、そしてどのような人物にも美点と欠点があるように、サラディンにも残虐な一面があったことは否めない。
現代人から見れば残虐でも、当時の人々の感覚からすれば普通であり、十字軍と変わらない残虐な面も記録としては残っている。
こういう千年近くも前のことを書いた歴史書を読む際に、余りにも現代的視点で合理的に説明された内容になっている場合は、本来、ある程度、時代の違いによる人間の認識の違いがあることを意識した方が良い。
その点を加味して★4つとする。
2012年11月8日に日本でレビュー済み
サラディンのことを記した図書ではこれが一番良くまとまっていてわかりやすい。
読み物としても面白く、最後まですらすら読める。
願わくは、著者にバイバルスあたりについても書いてもらいたいものだ。
読み物としても面白く、最後まですらすら読める。
願わくは、著者にバイバルスあたりについても書いてもらいたいものだ。
2003年1月19日に日本でレビュー済み
卒論の時に大変お世話になった1冊。この本が出た時は感動した。
詳しいし、読みやすくて、そのうえ面白い。研究書のはずなのに、こんなに面白くて良いのか。
佐藤次高氏の著述は素人にもたいへんわかりやすく、中身も充実している。
これがもっと早く出ていれば、いろいろラクだったろうな、というくらいサラディンやその周辺について調べるのに有益な本。
詳しいし、読みやすくて、そのうえ面白い。研究書のはずなのに、こんなに面白くて良いのか。
佐藤次高氏の著述は素人にもたいへんわかりやすく、中身も充実している。
これがもっと早く出ていれば、いろいろラクだったろうな、というくらいサラディンやその周辺について調べるのに有益な本。
2016年2月14日に日本でレビュー済み
サラディン、という名を高校での授業で知ったとき、まずその語感の格好良さに惹かれ、次に先生の「戦に強く義に厚く民に優しい人格者だったそうです」という話で一気に好きになりました.その後、ダマスカスに旅行したときサラディンの墓所に訪れたり、また好きな映画「キングダム・オブ・ヘブン」での精悍な姿にも「これだよこれ!」と興奮したりもしました.しかしながら、欧州にもその名を轟かせる前の生立ちは私は不勉強であり、本書で初めてその生涯が分かりました.史書・研究書を数多く調査した上で、既存のイメージにとらわれる事無く、冷静かつ公平、コンパクトかつわかりやすく記述されていると思います.反面、想像に基づく中世ロマンチックな肉付けは無く、読者によっては無味乾燥に感じるかもしれません.エピローグでのエピソードによれば、始祖ムハンマドにも似た都会的なセンスの持ち主だったようです.当時のいわゆる暗殺教団に関する記述も興味深いですね.野阿梓さんの小説「兇天使」好きの私としては、14歳で美貌の君主(20歳年上)に引立てられたのは、その利発さだけではなくさぞ容貌も美しかったのだろうかとか妄想してます.また、優秀な父親がよき補佐役であった点、ちょっと黒田官兵衛に似ていると思いました.