「姑娘」は水木先生がご友人の方からお聞きした体験談を元に書かれたとの事でしたが、
戦地での性的欲望により、人生を大きく狂わされてしまった現地の中国のお嬢さん（姑娘）が、
本当に気の毒なのはもちろんの事、姑娘を巡って同じ部隊の兵隊同士で争いがおき、殺人を犯してしまい、
戦後になっても日本に帰れなくなってしまった哀れな上官の末路が胸につきささりました。
いつ死ぬかわからない身の兵隊さんが、その欲求不満を暴力という形で弱い戦争現地の老人、女性、子供に牙を向く･･･｡
今でも、従軍慰安婦の問題が解決せずにずっと取沙汰されておりますが、（と、言いますか、そんな簡単な問題ではありませんが）
暴力を振るわれ、心身ともに一生かけても癒えない傷を負った現地の方々はもちろんですが、
そうした弱い方々を一時的な欲求で手にかけた当時の兵隊さんたちの気持ちは･･･いかがなんでしょうか？
いずれにしても、もう取り返しのつかない事ですが･･･｡
読んで、何とも言い難い、何とも言えない気持ちになりました。複雑です。
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