キラキラした光とそこから生み出される影を描いた大傑作。
誰もが何者かになりたいと願うが、誰もがそうなれるわけではない。
自分以外の何かには決してなれないという諦観が静かに作品全体を貫いているが、それでも懸命にもがく若者達の姿が眩しい。
青春と呼ばれる時期をとうに過ぎた大人にとって、過去の思い出はファンタジーの域にまで昇華され美しく見えるものだ。
この作品もどこか遠い未来の地点から過去を思い返しているかのような、おとぎ話のように感じられる。
リアルタイムで連載を追っていた中学生の頃はもちろんそんな風には考えなかった。キラキラした時期を過ぎてしまった今だから感じることだろう。
きっと誰もが自分のキラキラした時代をこの作品のなかに見つけると思う。
これからも何度か読み返しては、自分がかつていた光の中と、そのすぐそばにあった失意や悲しさや居心地の悪さを思い起こすのだろうな。
そして人生は続いていく。
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キラキラ 1 (KCフェニックス) コミック – 1999/9/1
安達 哲
(著)
「すごく楽しいところよって言ってあげるわ」
芸能学校のきらびやかな生徒達とフツーの高校生との友情、恋愛、失意。“ここではないどこか”に向かって跳ぶ若者達の青春群像。
芸能学校のきらびやかな生徒達とフツーの高校生との友情、恋愛、失意。“ここではないどこか”に向かって跳ぶ若者達の青春群像。
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/9/1
- ISBN-104063290301
- ISBN-13978-4063290301
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/9/1)
- 発売日 : 1999/9/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 306ページ
- ISBN-10 : 4063290301
- ISBN-13 : 978-4063290301
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