これは、必ずどこかあなたの物語だと思います。
少なくとも私の場合はそうでした。
正直言ってなんの励ましにもならないし、解決もしないけれど、
問題提起はしてくれる。
マンガはあまり読みませんが、
今までであった文学ないし映画、マンガのなかで、
三本の指に入ると思います。
主人公の住田の話す言葉の一つ一つは少しも表層的ではなくって
とにかく価値があります。
にしても帯ほしかった。

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ヒミズ 1 (ヤンマガKC) コミック – 2001/7/13
古谷 実
(著)
あなたの心の血の色は、本当に赤ですか……? 笑いの時代は終わりました。これより、不道徳の時間を始めます。古谷実の放つクールな問題作!
超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!
超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/7/13
- ISBN-104063369625
- ISBN-13978-4063369625
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月22日に日本でレビュー済み
住田は中学生で1人ボート屋を経営います。彼には父、母がおらず、将来に希望も展望もありません。そして他人には見えないバケモノをよく目にします。幻覚かもしれませんが、そういうのが物語に奥行きを与えています。また、2巻から本番なので1巻は導入程度に見てください。
ここではないどこか、ワンランク上の存在に憧れた私からすると思春期に平坦な世界観に慣れた人ってすごいと思いました。欲しいものはない、交遊は幼馴染みの同級生で満足する、生活環境も変えない、これでずっと生きていけるのは退屈だと思いますが、社会人になるとだいたいそうなります。子供のうちからそれに慣れるってすごいです。
ここではないどこか、ワンランク上の存在に憧れた私からすると思春期に平坦な世界観に慣れた人ってすごいと思いました。欲しいものはない、交遊は幼馴染みの同級生で満足する、生活環境も変えない、これでずっと生きていけるのは退屈だと思いますが、社会人になるとだいたいそうなります。子供のうちからそれに慣れるってすごいです。
2012年2月19日に日本でレビュー済み
最終巻まで読んで、レビューを見てみると、絶望的な闇と暗さが目に付くようだ。しかし実際には、ごく普通の友情談あり、恋愛事ありの、ある種青春モノの王道のような要素がない訳ではない。
中でも、絶望的なニヒリズムの中学生主人公住田に、ある意味ひたむきに盲目的に思いを寄せる茶沢さん。主人公住田のために殺人をしてでも借金を返そうとする友人正造。彼らの屈託のなさ、外連味のなさ、武器用さに心が打たれる。
住田、お前は一人ではないんだぞ、と思ってしまう。だからこそ、彼の孤独感と絶望が歯がゆい。
そして、ある意味予定調和的に至る結末の唐突さ。
この、我々読者を突き放す作者の意図は、難しい。
そうだろう、という思いと。ああ、それ以外になかったのかと腹も立ってくる。
ハラハラ涙がこぼれてくる。
でも、だから星一個減らしたのではないです。正直、4以外の各巻の表紙、裏表紙が怖すぎ。
もう、読み終えて、枕元に置き、夜中トイレに起きて帰ってきた時、この表紙でドンだけ驚いたか。ああああコワ。
もうこの表紙は、あかん。ほんま、怖すぎ。僕は怖がりだから、星一個減らした。
しかし最終巻まで読み終え、読後三日にして、いまだ最終巻の住田の苦悩が私に迫ってくる。
本当に、あの結末しかなかったんだろうかと。
中でも、絶望的なニヒリズムの中学生主人公住田に、ある意味ひたむきに盲目的に思いを寄せる茶沢さん。主人公住田のために殺人をしてでも借金を返そうとする友人正造。彼らの屈託のなさ、外連味のなさ、武器用さに心が打たれる。
住田、お前は一人ではないんだぞ、と思ってしまう。だからこそ、彼の孤独感と絶望が歯がゆい。
そして、ある意味予定調和的に至る結末の唐突さ。
この、我々読者を突き放す作者の意図は、難しい。
そうだろう、という思いと。ああ、それ以外になかったのかと腹も立ってくる。
ハラハラ涙がこぼれてくる。
でも、だから星一個減らしたのではないです。正直、4以外の各巻の表紙、裏表紙が怖すぎ。
もう、読み終えて、枕元に置き、夜中トイレに起きて帰ってきた時、この表紙でドンだけ驚いたか。ああああコワ。
もうこの表紙は、あかん。ほんま、怖すぎ。僕は怖がりだから、星一個減らした。
しかし最終巻まで読み終え、読後三日にして、いまだ最終巻の住田の苦悩が私に迫ってくる。
本当に、あの結末しかなかったんだろうかと。
2015年1月23日に日本でレビュー済み
「普通」に人生を過ごすことを強く望む中学3年生の住田が、とある事件をきっかけに仲間たちとともにどんどん「普通」ではない方向に転がり落ちていく物語。
この作品には本当にまともな人物が登場しませんね。
生きることに意義を見出せない人間や社会のならず者、ギリギリの生活水準で暮らす人々。
ノーマルな人間はむしろ浮いてしまうくらい、救いようのない世界。
それなのに、何故かそれぞれの登場人物に感情移入してしまう。
ひとえに作者の力量とは言えない何かがあります。
それって読者の心の奥底にある「普通」でいられることに対する根拠のない安心感が揺さぶられてるから?
誰もが、住田のように突如として「普通」というレールから外れてしまう可能性を持っている。
他人事では片付けられない話だけに、妙なリアリティがあります。
この作品には本当にまともな人物が登場しませんね。
生きることに意義を見出せない人間や社会のならず者、ギリギリの生活水準で暮らす人々。
ノーマルな人間はむしろ浮いてしまうくらい、救いようのない世界。
それなのに、何故かそれぞれの登場人物に感情移入してしまう。
ひとえに作者の力量とは言えない何かがあります。
それって読者の心の奥底にある「普通」でいられることに対する根拠のない安心感が揺さぶられてるから?
誰もが、住田のように突如として「普通」というレールから外れてしまう可能性を持っている。
他人事では片付けられない話だけに、妙なリアリティがあります。
2008年5月20日に日本でレビュー済み
古谷実の作品はいつも俺を裏切らない・・・・・。
傑作すぎる。
いつも普遍的なことを唱えていて、とても勉強になる。
日本全国で病気や事故など
あらゆる理由で一日平均2500名の尊い命がなくなっている・・・・・
と言われ
自分が死ぬと思うか?
「まぁ大丈夫だろ」「まぁ自分じゃないだろう」
健康にめぐまれている人ならきっとそう思うはずだ
自分の飛行機が落ちると思うか?
歩道を歩いていたら居眠りトラックがつっこんで来ると思うか?
家が放火されると思うか?
通り魔にあうと思うか?
肺にキノコが生えると思うか?
不幸ばかりじゃない幸福もそうだ
宝くじが当たると思うか?
森で3億円拾うと思うか?
自分にとてつもない才能があると思うか?
それらは単に運のよしあしではなく
このよをつかさどる何かによって選ばれたもの
そう
「特別な人間」だ
そんな奴はめったにいない
ほとんどの人間は超極端な幸不幸にあうことなく一生を終える・・・「普通の人間」
そんな言葉に共感する人がいるなら、迷わずこのヒミズを読め。共感できねえ奴は読むなよ。
傑作すぎる。
いつも普遍的なことを唱えていて、とても勉強になる。
日本全国で病気や事故など
あらゆる理由で一日平均2500名の尊い命がなくなっている・・・・・
と言われ
自分が死ぬと思うか?
「まぁ大丈夫だろ」「まぁ自分じゃないだろう」
健康にめぐまれている人ならきっとそう思うはずだ
自分の飛行機が落ちると思うか?
歩道を歩いていたら居眠りトラックがつっこんで来ると思うか?
家が放火されると思うか?
通り魔にあうと思うか?
肺にキノコが生えると思うか?
不幸ばかりじゃない幸福もそうだ
宝くじが当たると思うか?
森で3億円拾うと思うか?
自分にとてつもない才能があると思うか?
それらは単に運のよしあしではなく
このよをつかさどる何かによって選ばれたもの
そう
「特別な人間」だ
そんな奴はめったにいない
ほとんどの人間は超極端な幸不幸にあうことなく一生を終える・・・「普通の人間」
そんな言葉に共感する人がいるなら、迷わずこのヒミズを読め。共感できねえ奴は読むなよ。
2010年4月5日に日本でレビュー済み
普通の大人、普通の暮らしを目指す住田。
誰にも迷惑をかけない、だから誰も俺に迷惑をかけるな。
そんな住田の想いとは裏腹に
少しずつ、じわじわと崩れ始める彼の日常。
1巻はそんな感じです。
彼は色々な人と出会いますが、登場人物の誰もが、彼の事を真に理解する事はできなかったでしょう。
誰もが心に抱える負の部分
一見いい人そうに見えるけど、糞のような大人たち
世の中にいる頭のおかしい連中は、実はすごく身近にいて
普通と言われる人の延長に、犯罪者はいるのです。特別な人間なんておりません。
この漫画には様々な主張が込められています。
古谷実の作品の中で最も輝いている漫画だと私は思います。
タイトルの”ヒミズ”とは漢字で”日見ず”とも書くモグラに良く似た生き物です。
日の当たるところには出ない、地中でひっそりと暮らす生き物の事。
タイトルからして秀逸。
誰にも迷惑をかけない、だから誰も俺に迷惑をかけるな。
そんな住田の想いとは裏腹に
少しずつ、じわじわと崩れ始める彼の日常。
1巻はそんな感じです。
彼は色々な人と出会いますが、登場人物の誰もが、彼の事を真に理解する事はできなかったでしょう。
誰もが心に抱える負の部分
一見いい人そうに見えるけど、糞のような大人たち
世の中にいる頭のおかしい連中は、実はすごく身近にいて
普通と言われる人の延長に、犯罪者はいるのです。特別な人間なんておりません。
この漫画には様々な主張が込められています。
古谷実の作品の中で最も輝いている漫画だと私は思います。
タイトルの”ヒミズ”とは漢字で”日見ず”とも書くモグラに良く似た生き物です。
日の当たるところには出ない、地中でひっそりと暮らす生き物の事。
タイトルからして秀逸。
2013年4月17日に日本でレビュー済み
別にギャグとか期待したわけじゃないですが
設定が荒っぽい。ヤクザが素人に無料でチャカをあげたり
派出所勤務の警官が地面についた鼻血程度の血痕で殺人を疑ったり不自然。
漫画といえば漫画ですが。
他の方のレビューを読むと、問題提起してる?本質がある?自分はまったくわかんないです。
ベタな第三者視点で語れば、主人公は彼女がいるし普通の生活できてる。
父親が憎くて、でもそんな父親みたいに彼女とだらけて性行為をしている自分を嫌悪している姿とか
はあ?みたいな感じです。
主人公のモデルは死刑囚の造田博でしょうか。
作者が描きたいであろう絶望というか底辺の世界みたいなのはわかるかもしれない。
けどそれがまだ整理できていなくて、でも表現したい気持ちが先行して
見切り発車させて結末がグダグダになったような印象です。
設定が荒っぽい。ヤクザが素人に無料でチャカをあげたり
派出所勤務の警官が地面についた鼻血程度の血痕で殺人を疑ったり不自然。
漫画といえば漫画ですが。
他の方のレビューを読むと、問題提起してる?本質がある?自分はまったくわかんないです。
ベタな第三者視点で語れば、主人公は彼女がいるし普通の生活できてる。
父親が憎くて、でもそんな父親みたいに彼女とだらけて性行為をしている自分を嫌悪している姿とか
はあ?みたいな感じです。
主人公のモデルは死刑囚の造田博でしょうか。
作者が描きたいであろう絶望というか底辺の世界みたいなのはわかるかもしれない。
けどそれがまだ整理できていなくて、でも表現したい気持ちが先行して
見切り発車させて結末がグダグダになったような印象です。
2012年12月23日に日本でレビュー済み
私は稲中を読んでからこの作品を読みました。
最初の方は、稲中でも見られたようなコミカルな感じが見られました。
が、1巻の3分の2あたりから、シリアスなものへと変貌していきます。
1巻だけではあまりこの作品を深くは理解できないでしょう。
しかし、大体2巻目あたりから、この作品の本質へと迫っていきます。
そして、この作品をすべて読み終えたとき、あなたは何かしらの感情を得るでしょう。
それが作者への賞賛か、読み終えた後悔かは読んだ人によって違うと思います。
しかし、おそらくそれと同時に何かを学べるでしょう。
かなり鬱になる話ですが、私は是非読まれることをおすすめします。
最初の方は、稲中でも見られたようなコミカルな感じが見られました。
が、1巻の3分の2あたりから、シリアスなものへと変貌していきます。
1巻だけではあまりこの作品を深くは理解できないでしょう。
しかし、大体2巻目あたりから、この作品の本質へと迫っていきます。
そして、この作品をすべて読み終えたとき、あなたは何かしらの感情を得るでしょう。
それが作者への賞賛か、読み終えた後悔かは読んだ人によって違うと思います。
しかし、おそらくそれと同時に何かを学べるでしょう。
かなり鬱になる話ですが、私は是非読まれることをおすすめします。