大四老編に突入して以降は、クライマックスに近いから、勢いよく読める。
過去からの悪習である「引き延ばし」で起承転結が破綻した漫画作品に比べると、
一層その気持ち良さを味わえる。
正直、連載開始当初は、ありきたりな漫画だと雑誌連載をずっと読み飛ばしていたが、
ちょうどこの巻に収録されている辺りを何気なく読み始めて、引き込まれた。
繊細にデザインされた男女のキャラクターを描くので、
バトルものでもきれいな漫画だと思っていたが
ストーリーも面白くなった。
史実ベースのストーリーとは思えない
ムチャな当て字→例：遊庵（ユアン）※オシャレなストリート系ファッションの若者
技名→例：コア・ハイ・クラッシュ!!
等、壬生編に入って以降の確信犯的な暴挙も微笑ましい。
戦闘の決着のつけ方は
それまでボロクソにやられていて、
「真の力は眠っていただけで今、目覚めたぜ」や
「フッ、しょうがない、あの技をやるか！！」とか
「負けられない理由（ワケ）がある（限界突破）」みたいな
土壇場でありえないパワーアップをして勝利するパターンがほとんどだ。
ある意味少年漫画の王道ではないだろうか。
上記を許容できるなら、お薦めの漫画だ。
ここまでの山場を見せた漫画は何年ぶりだろう？という感慨を持った。
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