上巻のトコロに書いた補足ですが、コアファンには期待を高め過ぎる為不向きなテーマであった反面、新規読者への考慮はちゃんとされてますので、単体の作品として充分楽しめます。
<<<作品批評>>>
上巻のところに書いたので、割愛します。
<<<補足・下巻分>>>
×=容疑者が少な過ぎる、についてがこの作品の最大の欠点ではないかと思います。過去のオペラ座館シリーズと同じ過ちを、何故…。一通りキャラが出揃うと、まず[それっぽい]キャラを2〜3人に絞れます。で、読んでいき[こいつ]かな?と思えた頃、過去作品同様、犯人が××を演じるパターンが描かれているではありませかっ!(しかも、よりによってオペラ座館シリーズでも使われたパターンが…)
途中でミステイクばかり仕掛けようとしてくるキャラがいて、「あれ?意表を突いて実はこいつが犯人?だからわざとこんなお○"鹿な推理を?」と期待しましたが、事件後本人が言ったとおりそのキャラは本当にただのピエロでした…。
斯くして犯人は、予想を裏切らず、一目見たその時から本命の人でした。ですが、醍醐味はやはりトリック!それを解いてこそ、です(こっちも疑問は尽きませんが…個人的にシャンデリアと蜘蛛が…)。
ヒューマンドラマは相変わらずちゃんと創られています。やはり「人」というものが描かれてこその金田一少年。それこそが本当の醍醐味なのでしょう。
さて、事件後 本編とは別に××絡みのオチが付いてきます。個人的には、オペラ座館シリーズのしかも(多分)最終章に××の話は入れないでほしかった…。これはこれでスッキリ トリロジーのみを描ききってほしかったです。この作品、ただでさえ第2期の2番手という微妙な扱いなのに、最後に××が作品喰っちゃうカッコウにするなんて…。
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