◆op.07「ユダヤの財宝」
ローマの“コロッセオ”で、イスラエルに雇われた遺跡調査員カールが殺された。
しかも、天井のない狭い部屋のなかで、3mもの長さの
三つ叉の槍によって刺された、という奇怪な状況だった。
彼は死の直前、「ユダヤの財宝」を発見したと報告していたそうなのだが……。
紀元66年のユダヤ戦争に淵源するイスラエルとバチカンの確執。
森羅は、18世紀のローマ法王ベネディクト14世が“コロッセオ”を“殉教地”
として保護したという事実から、歴史の闇に埋もれた真実を掘りあてます。
一方、殺人のハウダニットも出色。
死体の背中に突き出るほど槍が刺さっているのですが、壁の上に立って槍を使おうとしても、
足場が悪いため踏ん張りがきかず、とても同じ状況をつくりだすことはできそうにありません。
果たして犯人は、どのような方法で殺害したのか?
チェスタトン流の逆説が効いた、秀逸なトリックが使われています。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
C.M.B.森羅博物館の事件目録(4) (月刊マガジンコミックス) コミック – 2007/1/17
加藤 元浩
(著)
魅力的な謎と緻密なロジック、そして躍動するキャラクター! 絢爛たるネオ・ミステリ登場!! CMBと刻まれた“3つの指輪”は「知の守護者」の証――神からの謎掛けに挑む!!
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/1/17
- 寸法11.3 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104063710750
- ISBN-13978-4063710755
商品の説明
著者について
1997年から「マガジンGREAT」にて『Q.E.D.ー証明終了ー』を連載開始。『Q.E.D.ー証明終了ー』の連載と並行するかたちで、2005年から「月刊少年マガジン」にて『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の連載が始まり、現在に至る。その他、代表作に『ロケットマン』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/1/17)
- 発売日 : 2007/1/17
- 言語 : 日本語
- コミック : 214ページ
- ISBN-10 : 4063710750
- ISBN-13 : 978-4063710755
- 寸法 : 11.3 x 1.5 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 513,868位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
48グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年1月22日に日本でレビュー済み
古代ローマの遺跡、フォロ・ロマーノで殺された遺跡調査員は、ユダヤの財宝を見つけた、という言葉を残した。その言葉に導かれて集まったのが…
イスラエルとマルタ騎士団。かつて領地を持たなかった国と、今なお領地を持たない国。古代ローマにまでさかのぼるユダヤ教とカトリックの対立が現代に悲劇をもたらす。この作品の中には、複数の対比軸が出てきます。
扱うのが危ういようなテーマを作品として完成させたのは見事だと思うけれど、軽々に扱いすぎのような気もします。信仰している人々に感想を聞いてみたいところですが…
ちなみに、マルタ騎士団の拠点は、ヴァチカンではなく、ローマにあるらしいです。
イスラエルとマルタ騎士団。かつて領地を持たなかった国と、今なお領地を持たない国。古代ローマにまでさかのぼるユダヤ教とカトリックの対立が現代に悲劇をもたらす。この作品の中には、複数の対比軸が出てきます。
扱うのが危ういようなテーマを作品として完成させたのは見事だと思うけれど、軽々に扱いすぎのような気もします。信仰している人々に感想を聞いてみたいところですが…
ちなみに、マルタ騎士団の拠点は、ヴァチカンではなく、ローマにあるらしいです。
2019年8月25日に日本でレビュー済み
◎ユダヤの財宝~Judean fortune~ 評価:★★★★
【あらすじ】
イスラエル政府が雇った民間の遺跡発掘会社の調査員が殺された。発見されたのはローマのコロッセオでカトリックの総本山バチカン市国のおひざ元。ユダヤ教とキリスト教、数千年来の因縁ある両宗教への配慮から、事件の調査と解決は森羅に委ねられた。
四面楚歌に等しい状況で果たして森羅は真相にたどり着けるのか、そして死の直前に調査員が遺した「ユダヤの財宝を見つけた」の意味とは・・・。
【感想】
のっけから古いネタで申し訳ないが、上記のフクロウ男爵とは今から30年ほど前に放映されていた「世界忍者戦ジライヤ」という特撮番組の登場人物である。そして「アイアム偽物などノーサンキュー」というルー大柴調の台詞は、フクロウ男爵のもので、コアな特撮マニアの間では未だに語り継がれているものだ。
で、なんでこんなネタに触れるかというと、本編には「ユダヤの財宝」をめぐって暗躍する謎の人物がいるのだが、そのいでたちがフクロウ男爵にそっくり(十字架の紋章のついた鎧、鉄仮面、馬に乗っている・・・)なのだ。「世界忍者戦ジライヤ」ではパコと呼ばれる秘宝をめぐって戦いが繰り広げられるが、そういった意味でも共通点が多く、初読のときにはニヤニヤしてしまった。もちろん作者にはそんな意図はないが、興味のある方はネットに流れるフクロウ男爵の画像と本編の登場人物を見比べてほしい。
さて本編。本シリーズ初の1巻まるごと費やす長編もの。月刊誌掲載のため、週刊誌よりも1回ごとのページに余裕があるせいか、物語の進行や歴史への言及が丁寧。この手の漫画で宗教問題を扱うのは難しいが、受験生にもお勧めできる内容で説明されている。
殺人事件、ユダヤの財宝、2つの謎を解き明かす楽しみもあるが、それは森羅に任せて、歴史的事実と作者の創作部分が上手くミックスされた歴史ファンタジー(+遺跡発掘の闇)として読んでほしい。
なお事件の背景が複雑なせいか、“大英博物館の知の守護者”という森羅の属性が過去最大レベルで生かされている。洞察力、分析力に感嘆してしまう。
【以下は読んでいて反応した箇所&一言】
■ななせ湯でお留守番をする外務省職員・・・。
■ジェイミーは日本から一緒にローマへ?
■おばさんに「おばさん」は禁句です。
■立樹の両親は完全に観光モードで、娘のことは森羅任せ…。
■コロッセオとネロの話、自分も誤解していた。
■ローマのHOTEL“WHY?” オーナーはアメリカ人?
ちなみにイタリア語でWは外来語用のアルファベット。
【胸に刻んでおきたい言葉】:
人は見たいと思うものだけを“真実”と考える
僕はCMBの指輪を持ってるんだ 途中で投げるわけにはいかない
【あらすじ】
イスラエル政府が雇った民間の遺跡発掘会社の調査員が殺された。発見されたのはローマのコロッセオでカトリックの総本山バチカン市国のおひざ元。ユダヤ教とキリスト教、数千年来の因縁ある両宗教への配慮から、事件の調査と解決は森羅に委ねられた。
四面楚歌に等しい状況で果たして森羅は真相にたどり着けるのか、そして死の直前に調査員が遺した「ユダヤの財宝を見つけた」の意味とは・・・。
【感想】
のっけから古いネタで申し訳ないが、上記のフクロウ男爵とは今から30年ほど前に放映されていた「世界忍者戦ジライヤ」という特撮番組の登場人物である。そして「アイアム偽物などノーサンキュー」というルー大柴調の台詞は、フクロウ男爵のもので、コアな特撮マニアの間では未だに語り継がれているものだ。
で、なんでこんなネタに触れるかというと、本編には「ユダヤの財宝」をめぐって暗躍する謎の人物がいるのだが、そのいでたちがフクロウ男爵にそっくり(十字架の紋章のついた鎧、鉄仮面、馬に乗っている・・・)なのだ。「世界忍者戦ジライヤ」ではパコと呼ばれる秘宝をめぐって戦いが繰り広げられるが、そういった意味でも共通点が多く、初読のときにはニヤニヤしてしまった。もちろん作者にはそんな意図はないが、興味のある方はネットに流れるフクロウ男爵の画像と本編の登場人物を見比べてほしい。
さて本編。本シリーズ初の1巻まるごと費やす長編もの。月刊誌掲載のため、週刊誌よりも1回ごとのページに余裕があるせいか、物語の進行や歴史への言及が丁寧。この手の漫画で宗教問題を扱うのは難しいが、受験生にもお勧めできる内容で説明されている。
殺人事件、ユダヤの財宝、2つの謎を解き明かす楽しみもあるが、それは森羅に任せて、歴史的事実と作者の創作部分が上手くミックスされた歴史ファンタジー(+遺跡発掘の闇)として読んでほしい。
なお事件の背景が複雑なせいか、“大英博物館の知の守護者”という森羅の属性が過去最大レベルで生かされている。洞察力、分析力に感嘆してしまう。
【以下は読んでいて反応した箇所&一言】
■ななせ湯でお留守番をする外務省職員・・・。
■ジェイミーは日本から一緒にローマへ?
■おばさんに「おばさん」は禁句です。
■立樹の両親は完全に観光モードで、娘のことは森羅任せ…。
■コロッセオとネロの話、自分も誤解していた。
■ローマのHOTEL“WHY?” オーナーはアメリカ人?
ちなみにイタリア語でWは外来語用のアルファベット。
【胸に刻んでおきたい言葉】:
人は見たいと思うものだけを“真実”と考える
僕はCMBの指輪を持ってるんだ 途中で投げるわけにはいかない
2007年1月21日に日本でレビュー済み
収録内容
op7ユダヤの財宝
イタリア・ローマ コロッセオにて財宝の発見の連絡をする男・・・その男が殺された事から今回の話は始まります。
バチカン職員とイスラエル調査員との歴史的対立そしてコロッセオに隠された秘密・・・
四回にわたって繰り広げられる今までで一番壮大なストーリー展開ですね。
しかし森羅の今回の報酬って・・・(森羅らしいですね)
op7ユダヤの財宝
イタリア・ローマ コロッセオにて財宝の発見の連絡をする男・・・その男が殺された事から今回の話は始まります。
バチカン職員とイスラエル調査員との歴史的対立そしてコロッセオに隠された秘密・・・
四回にわたって繰り広げられる今までで一番壮大なストーリー展開ですね。
しかし森羅の今回の報酬って・・・(森羅らしいですね)
2007年1月23日に日本でレビュー済み
大英博物館の知の守護神の証であるC,M,Bの「3つの指輪」を受け継ぐ変わり者・榊森羅の活躍を描いた作品。初めて1巻を費やす長めのストーリーになったが、バチカンとイスラエル、ユダヤ教とキリスト教という軽々しく扱えないテーマを扱っており、ちょっとストーリーに入りきれなかった感がします。
一方で知らない、分かったつもりの人にとっては、なるほど……と感心することも多く、そういう視点で見れば楽しい作品かもしれません。
森羅が報酬に要求したものは、なかなか素敵でした。
個人的は同作者のQEDシリーズの方が好きなので☆は抑えめに3つ。
一方で知らない、分かったつもりの人にとっては、なるほど……と感心することも多く、そういう視点で見れば楽しい作品かもしれません。
森羅が報酬に要求したものは、なかなか素敵でした。
個人的は同作者のQEDシリーズの方が好きなので☆は抑えめに3つ。