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発売元 SHoRoKu
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 2006年1月16日発刊の3刷。KCDX(A5判)。帯はありません。線引き・書き込みなどはなく、本文に問題はありません。腹にいくらか汚れがありますが、それ以外は、カバー本体とも状態は総じていいです。小口はきれいです。ページ折れ、開きぐせなどはありません。何かお気づきの点がございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。よろしくお願いいたします。7000
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稗田のモノ語り 魔障ヶ岳 妖怪ハンター (KCデラックス) 単行本(ソフトカバー) – 2005/11/4

4.6 5つ星のうち4.6 282個の評価

妖怪ハンター、稗田礼二郎が帰ってきた! 異端の考古学者稗田礼二郎が魔障ヶ岳で出会ったものの正体は? 名を求めて自分を追ってくる「名前のないもの」を妖怪ハンターとして鎮めることができるのか?
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商品の説明

著者について

諸星 大二郎
東京都出身。1949年生まれ。70年、「COM」掲載の『ジュン子・恐喝』でデビュー。74年、『生物都市』が第7回手塚賞に入選。ホラー、SF、歴史物、ファンタ ジー、ギャグなど描く作品の幅は広く、独自の作風は多くの漫画家やクリエーターに影響を与え続けている。『稗田礼二郎(妖怪ハンター)シリーズ』『暗黒神話』『マッドメン』『栞と紙魚子シリーズ』など代表作は多数。92年に『ぼくとフリオと校庭で』『異界録』で第21回日本漫画家協会賞優秀賞を、2000年に『西遊妖猿伝』で第4回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著作には小説(『キョウコのキョウは恐怖の恐』『蜘蛛の糸は必ず切れる』)もある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2005/11/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/11/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 234ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4063720608
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4063720600
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 282個の評価

著者について

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諸星 大二郎
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1949年長野・軽井沢に生まれ、東京で育つ。1970年「COM」にて「ジュン子・恐喝」でデビュー。1974年「生物都市」で第七回手塚賞に入選し本 格的な作家活動に入る。同年「少年ジャンプ」で「妖怪ハンター」を連載(後に「稗田礼二郎のフィールド・ノートより」と改題)、以後「暗黒神話」、「孔子 暗黒伝」と同誌に連載、その後他誌にて「マッドメン」、「海神記」、「西遊妖猿伝」と代表作となる作品群を発表。異形、寓意、そして或る時は“クトゥ ルー”をモチーフに古代から現在に至る物語世界を紡いでいる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『MUD MEN 最終版』(ISBN-10:4334901670)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
282グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月5日に日本でレビュー済み
諸星大二郎の代表的なシリーズ「妖怪ハンター」の中では、これが最高傑作ではないだろうか。
 架空の山・魔障ヶ岳の奥に、その「モノ」が潜んでいる。強大な力を持っているが、不定形にして無性格、ただ接する人間の欲望に応じて、いかようにも姿を変える。また、アメーバーのように分裂して増殖もするので、同時に複数の人間の持ち物になれる。物語の中心軸に「何にでもなれるモノ」を置くのはちょっと安易な気がしないではないが、諸星は実に見事にこの「モノ」を動かして見せる。
 山中で「モノ」と出会い、持ち帰った人物は、妖怪ハンターと呼ばれる(シリーズ第一作「黒い探究者」の末尾にそう記されている以外、作中でこの言葉が出てくることはないが)異端の考古学者・稗田礼二郎を含めて四人。稗田の後輩の考古学者・赤井はモノを「魔」と名付ける。するとそれは妖しい魅力を備えた男(後には女)となり、赤井に考古学上の画期的な発見をさせるが、また発掘物の偽造をさせるようになる。やがて赤井は幼い頃からの夢だった邪馬台国発見の妄想に取り憑かれ、奈良盆地の中心にある耳成山こそ卑弥呼の巨大な墳墓だとみなして、一人でシャベルで山を掘っているうちに死んでしまう。
 修験者・信田はモノを「神」と呼ぶ。するとモノは座敷わらしのような童子の姿になって、信田に神通力を授け、ために彼は教祖として信者を集めるようになる。能力の一つは空中浮遊。このへんはオウム真理教のパロディに見える。因みに前の赤井の話は、平成十二年に発覚した旧石器偽造事件を連想させるだろう。ただそれは単なるヒント以上の意味はない。オウム真理教の超能力はインチキだったのだが、それがホンモノであったとすれば、ますますもって善男善女を惑わせる危険が高まることになろう。信田の空中浮遊の最中に稗田がモノを祓うと、信田は崖下に落ちてこれまた死んでしまう。このへん、稗田が信田を殺したように見えるので、後味が悪い。
 四人中唯一の女・岩淵翔子は、恋人で、イラクで死んだジャーナリスト(また実際の事件が連想されるね)の代用をモノにさせる。しかしこのモノは、自分が本当は何者か、不安を感じる。モノの「自分探し」は、三輪山に関する神話・伝説をたどり直すことで遂行される。この部分は「マッドメン」や「暗黒神話」に近い。その結果、もともと何者でもない、だからこそ何にでもなれるモノは、翔子の腹に子どもを残し、あとはただ異界に去るのみである。
 上の三人が「身の程を知らぬ大望を抱いて神聖なものに近づき」過ぎた人物たちであるのに対して、稗田礼二郎は基本的に、事件に立ち会って見届けるだけの人物である。それはこのシリーズ始まって以来変わらない。たまに積極的に行動するのは、異界のものがこちら側(いわゆる現実の、人間世界)へ侵入するのを防ごうとするとき。この作品でも彼はモノに、敢ていかなる名前もつけず、もとの山中に帰し、封印する。
 ここまでの私の説明で、オムニバス形式で綴られたこの作品の真価がどれくらい通じたかはわからない。あと少しだけ説明を試みる。確かに強い力を発揮するが、正体を見極めようとするとひどくとりとめがなく、その意味でも手に負えないのは、人間の欲望そのものだ、とは、読んでいるうちに自然によく納得される。稗田が語る三輪山の苧環(おだまき)伝説の解釈は、それ自体面白いし、モノ神話についての歴史的な厚みを与える。
 他の登場人物としては、かつて信田の弟子で、自ら宗教団体を立ち上げた岩田狂天が抜群に面白い。ライブハウスで、ラップで御託宣を下す。ありそうでないキャラ、というか、似たような拝み屋兼ラッパーはもうどこかにいるのかも知れない。彼が稗田の行動をかぎつけて、つきまとうので、ひっそりと行われるはずだった封神の儀式がやたらに賑やかになる。岩田が携帯電話で呼び集めた信者が大勢魔障ヶ岳山中に押し掛けると、赤井によって「魔」とされたモノが、山中のモノに携帯電話を与えるので(!)、交信可能になり、モノは人々の呼びかけに応じて、モーニング娘。(今なら「坂道」シリーズのアイドルだろうか)など、様々な形を同時にとって見せる。最後に稗田が祟り神を祓う祝詞を、やっぱり携帯で送って、すべてを収拾する。ただし「魔」だけは祓われずに人間界に残ってしまうというのが、なにか怖いような楽しいような余韻を残す。
 岩田というのは、「面白ければすべてよし」が行動原理だ。他には「コンプレックス・シティ」で初登場した奔放な女・ゼピッタがこのタイプで、彼らは挫折も破滅もしない。ただしゼピッタが活躍するのは、諸星マンガのもう一つの系列であるスラップスティックス・ギャグマンガなのだが、生々しくも切ない願望に焦がれている人間たちのドラマ中にも、こういうトリック・スターをぶちこんで、作品を少し軽く、明るくして見せる。こういう芸当も諸星の力量の一つと言ってよいだろう。
2023年9月10日に日本でレビュー済み
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修験の山である御霊山系の魔障ケ岳で妖怪ハンター稗田礼二郎たちに取り憑いたモノ。それに名前をつけることで各人の運命が変わってゆく。
2022年2月25日に日本でレビュー済み
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2003年から5年に連載され、同年に出版された稗田礼二郎シリーズの現在のところの最新作。1974年の「黒の探求者」から始まり、「生命の木」など数々の名作を含んでいるが、本作は5篇の連作で内容的にもつながりがあり、作品としてよくまとまっている。御霊山山系の魔障岳で奇妙な体験をした稗田たち一行のメンバーそれぞれが奇怪な行動をとり、最後に魔障岳に戻ってくる。特に稗田が単なる観察者ではなく、むしろ命の危険にさらされる当事者なのが珍しい。古代石器捏造事件など新しい話題も取りこんでおり、諸橋大二郎先生の探究心も感じることができる快作だ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年10月14日に日本でレビュー済み
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狂天さんでスピンオフ作品期待
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年6月1日に日本でレビュー済み
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1つ1つ積み上げられていて壮大でおもしろい。
特にラストは良かった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月13日に日本でレビュー済み
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 予定よりも早くとどき、読むことができました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年2月12日に日本でレビュー済み
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大変興味深く、読ませてもらいました。稗田礼二郎は、日本人が知るべきヒーローです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月17日に日本でレビュー済み
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名前をつける、という行為が存在を確定させる。
山に潜む「何か」に、それぞれの名前をつけた人々のオムニバスになっています。
古い作品ももちろん好きですが、近年(といっても10年以上前ですが)の作品もいいですね。
漫画を置くスペースがなくなってしまったので、
電子版で購入できたのも良かったです!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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